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-南房&茨城-春のヤリイカ!タックル&仕掛け~基本の釣り方!

-南房&茨城-春のヤリイカ!タックル&仕掛け~基本の釣り方!

春先は中々安定した釣果の釣り物が少ない時期だけど、今シーズンのヤリイカはかなりの安定感を見せている。今までやったことのない人も今がエントリーのチャンス!さあ、基本を理解してジャンジャン乗せよう!

今年はポジティブ要素満載!! 当たり年の予感も大!

1.概況

激アツポイント① 南房・白浜沖

数年ぶりの当たり年の予感!サイズはまじりで群れ濃厚

南房のメインポイントは白浜沖。広大な根が緩やかに広がる。水深150~200mほどで大流しで狙える。

ここ数年、沖のイカ釣り=ヤリイカ、スルメイカの不調が叫ばれている。

しかし、ヤリイカは不調と言われながらもスルメに比べてまだ釣り物として成立するレベルは維持してきた。

南房エリアのヤリイカは広大なポイントに群れが集結し、数釣りできる場所として人気が高いが、ここ2年ほどは不調に終わっていた。

もっとも、このエリアは以前であれば真冬から春でもスルメが爆乗りするなど、ヤリイカが多少不調でもスルメが補填してくれていたが、最近ではスルメもご存知の通り、パッタリといなくなってしまった。

「一昨年は最初だけちょっといいと思ったけど、全然続かなかったね。昨年はもう全体的にパッとしなかったよね」こう話すのは、館山・布良港「松栄丸」の黒川一夫船長。

南房エリアは早ければ晩秋から、通常でも1月ごろから本格化するが、今シーズンはまとまって数が釣れるようになったのは2月に入ってから。

例年に比べると若干遅めのスタートと言える。

「本格的に釣れ出して70杯以上の釣果も出てますよ。その後も50杯前後と安定していますね」

釣れるサイズは開始から大型が目立つが、大型ばかりというわけではなく、大中小まじりで釣れるという感じだ。しかし、ヤリイカは小型もいたほうがいいのだ。

「大型しかいないと大型を釣り切って終わっちゃうでしょ。小さいのもいるっていうことはイカの群れがたくさんいるってことだね。今シーズンは結構釣れる年の感じだよ」これはうれしい話だ。

船長によれば、「5月の連休くらいまではいけるんじゃないか」とのこと。

大いに期待して良さそうだ。

南房エリアと並行して、少しエリアは離れるが、沖ノ瀬も数がまとまり出している。

ここもこれから本番を迎える場所なので、東京湾、三浦半島、相模湾出船の船も要注目だろう。

激アツポイント② 茨城・鹿島~波崎沖

とにかく身が厚くでかい!いよいよ浅場へも!

鹿島沖のポイントは水深80mほどの浅場まで群れが入ってくる。

茨城南部エリアのヤリイカは他エリアに比べると遅めのスタートになることが多いが、今年は新年早々から大型のラッシュが続いている。

沖や北部から南下してくると言われる同地のヤリイカだが、エサが豊富なためか、身が厚くてでっぷりとした姿形をしているのが大きな特徴だ。

「今年は1月初めからいいですね。最初は水深150mぐらいのところから始まって80mくらいの浅場でも釣れるようになってきました」こう話すのは、鹿島港「清栄丸」の小田桐英仁船長。

このエリアのヤリイカは大型で、10杯も釣ったらお土産的には十分!という感じだが、トップ50杯前後と安定感がある。

後述するが、このエリアはサバやサメが多く出ることがある。

こうなると釣りづらくなってしまうが、イカの群れ自体はかなり多い模様だ。

こちらもまた好調の年と言えそうで、ロングランで楽しめるだろう。

他のエリアと比べると、水深が浅くなるのが特徴で、船によってはライトタックルやイカメタルゲームが楽しめる。

「50リットルクラスのクーラーボックスを持ってくる人も結構いますよ。型がいいから50杯も釣ると小型クーラーだとすぐにいっぱいになっちゃいますからね」

普段よりも大きめのクーラーボックスを用意して行こう。

2.タックル &仕掛け

茨城では軟調ロッドもOK!道糸はPE3号が標準に

ヤリイカタックルは、1.6~2mほどの先調子ヤリイカ専用竿がベスト。

これから大型が多いシーズンだが、小さいアタリを取って乗せていくこともあるので、穂先感度がいいものがオススメ。

これだと小型の取りこぼしも少なくなる。

現在の茨城エリアのように、大型を超える〝ジャンボ〟ばかりの場合は、胴に乗る軟らかめの竿を選択するのもアリだろう。

このサイズになると乗りは明確。それよりも多点掛けした時のバラシを防ぐ意味でも軟らかめを好んで使う人も多い。

この場合は、2m前後、オモリ負荷が100~150号くらい、8対2から7対3調子の竿を選べばいいだろう。

アカムツに使用している竿などもマッチする。

リールはPE3号が300m以上巻けるものを使用する。

従来は4号標準だったが、最近では船宿も3号を推奨するところが多い。

プラヅノは技量に合わせて 少なくするのもオススメ!

仕掛けはプラヅノ11㎝5~8本程度が標準。

ブルー、ピンク、ケイムラメインに。形状は大型が多いエリアでは、「たまご針」などシルエットが大きいものに実績がある。

この中に赤白の7㎝ウキスッテをまぜておくのがオススメだ。

コマセヅノと呼ぶが、このスッテばかりに乗ることも多い。

プラヅノはシングルカンナのものが標準。

茨城エリアでは「大型のバラシ防止」のためにダブルカンナを使用することもある。

ダブルカンナタイプのものはオマツリを解くのが難しいので禁止している船もある。

事前に確認しておこう。

大型には14㎝を使用するのもいいが、状況によっては大型のイカばかりでも11㎝の方が乗りがいいこともある。

ツノの数だが、慣れた人は7、8本でいいが、この釣りに自信がない人は5本以下にした方がいいだろう。

釣り人が多い時、風が強く仕掛けが絡みやすい時など、連続して仕掛けをグチャグチャにしてしまうことがある。

こうなると仕掛けがいくつあっても足りなくなる。実際にビギナーの人に多く見られるが、持参してきた仕掛けを使い切って、船で何度も購入す

ることも。これではもったいない。

そんな時は、思い切って仕掛けを3、4本に減らしてやってみよう。

本当に初めてなら3本でいいだろう。

これならトラブルもぐっと減って、取り込みの動作なども身につけやすい。

朝イチなど、イカの群れが浮いていたり広範囲に反応があるような場合、ツノを増やす人もいるが、多点掛けの記録は作れるかもしれないが、手返しが悪くなり、結局大して釣果が伸びないこともある。

特に、入れ乗り時などは、慣れた人でも5本程度にしてトラブルを軽減しつつ、確実に乗せて手返しで勝負した方がいいだろう。

一度の流しで何度も何度も繰り返し乗せられる場合は、手返し勝負となるのだ。

逆に、1回の投入で回収&移動するような場合は、ツノ数を増やしてもいいだろう。

中オモリやヨリトリリングなどは仕掛けさばきが楽になるが、「ヤリイカの乗りがイマイチわからない」なんて人は外してシンプルにいこう。

オモリは120~150号を使用する。

最近は150号を使う場合の方が多いが、茨城など潮が緩く浅い場所で釣れる時は120号も使用するので事前に確認しておこう。

このほか、持ち帰り用に大きめのビニール袋を多めに用意していこう。

プラヅノ11cmが基本。大型には「たまご針」などが効く

赤白の7cmスッテほか、大型には布巻きスッテも

3.タックル セッティング

釣りやすいポジショニングを!足元は窮屈にならないように

釣り座が決まったらまずはセッティングとポジショニングをしよう。

通常、自分の左側に竿とロッドキーパー、右側に投入器。間に自分が入るような感じになる。

右舷ならば問題ないが、左舷の場合、船や人によって投入器を前にする場合、後ろにする場合とまちまちなことも。

スペースに余裕がある時はどちらでもいいが、混み合っている時は統一したほうがやりやすくなる。

わからない場合は、船長に指示を仰ごう。

オケの位置、投入器の位置など配置してみると自分の足元が狭くなってしまうことがあるが、優先すべきは自分のポジション。

足元が窮屈なのは上達にも繋がらないし、そもそも釣りにくい。

そんなん時はオケの位置をずらすなどして対処しよう。

4.基本の釣り方

乗りを見つけること 大型は一目瞭然だ

基本の釣り方は、まずはオモリを海底に着底させる。

糸フケを取ったら、そのまま竿先を見てみよう。

最初の投入はイカがいるという反応を見て合図が出るので、イカがいる確率は高くなる。つまりここが一番のチャンスタイムだ。

糸フケを取っている最中にも竿先が震えたり、ガタガタを動くことがある。

これはイカがすでに乗っている証拠だ。そのまま竿を持ち上げてやると、竿先がグイグイと下に入るはず。

乗らなければ、竿を大きく持ち上げて誘いを入れる。

誘ったら竿をストップして乗りがあるか見てみよう。

誘いは持ち上げていく場合、頭上まで持ち上げたのをストンと落として、落とし込みの誘いがある。

ヤリイカは海底付近で乗ることが多いが、特に指示がなければ10mほど上げて探ってみる。

それでも乗らない場合は、一気に電動で20~30m巻き上げて落とす巻き落としをする。

これが基本の誘い。

最近釣れているヤリイカは大型が多いので竿先が暴れるような大きいアタリが出るが、小型の場合は、「ツンツン」と小さいことも。

誘った後に竿の動きを止めることで、この小さいアタリを判別することができる。

誘うからといって闇雲に竿を動かすのではなく、アタリを見る時は、しっかりと竿を止めることも重要だ。

5.追い乗りのさせ方

うまくいけば釣果は2倍以上に!状況を見極めて試してみよう

イカ釣りの魅力の一つに多点掛けがある。

一度に何杯もズラズラと乗った時の手応えは抜群だ。

慣れない人は、乗ったと思ったら、竿を持ち上げてしっかりと乗りを確認したら、手巻きでゆっくりと10m巻き上げてくる。

その間に重量感が増せば成功だ。

慣れたら電動でゆっくりとただ巻きしてきてもいいだろう。

慣れた人なら、さらに追加の誘いを入れてツノを踊らせてイカを誘惑するのもいいだろう。

テンションをかけたまま竿をゆっくり持ち上げてそのまま下げていく。

小型のイカの場合は外れてしまうことが多いので注意が必要だ。

いずれの場合も、活性が高ければ追い乗りが成功するし、一度掛かったイカもバレにくくなる。

活性が低いときは一度上げてやり直したほうがいいこともある。

状況を見て調整しよう。

イカの巻き上げは中速よりも少し早めにする。

波があって揺れが大きい時などは、ドラグを少し緩めておき、船が持ち上がった時に止まるように調整しておくのもいいだろう。

巻き上げ速度はあまりゆっくりだと逆にバレることも。

乗りがいい時は、追加の誘いで追い乗りしてくる

ダブル、トリプルを目指そう

6.巻き上げ、 取り込み

取り込みは慌てずゆっくり 再投入は投入器から

取り込みは、イラストを参照。

とにかく慌てずにゆっくり大きな動作を心がけよう。

ジャンボヤリイカは、海面を割った瞬間に鬼の形相?で水鉄砲をくわらせてくる。

これでびっくりして慌てて手を滑らせてイカをバラし、さらにプラヅノのカンナを指に刺して流血、なんてことも。

取り込み時は、体を半身の状態(船べりから直角の姿勢)にしておくと動作がスムーズにいく。

釣ったイカは、エンペラ側からオケに入れるといい。

逆だと、筒の中に空気が入って早く死んでしまう。

白くなったイカはすぐに出してクーラーにしまっておこう。

釣った後の再投入は、混み合っている時は必ず投入器に入れてから投げよう。

上の方にしか乗っていないからと仕掛けが海中に入ったまま落とすと高確率でオマツリする。

再投入時も、両隣の仕掛けが自分の方に来ていないか確認してから投げ入れよう。

慣れない人が多点掛けした時などは、釣り座に並べておいてもいい

7.サバが多い時の対処法

サバは釣りたいときになかなか釣れなかったりして今や高級魚ではあるが、ヤリイカ釣りの時に多いと釣りにならないことも。

●落下中に仕掛けを止めてしまう

●掛かってからぐるぐる回ってしまいオマツリ誘発

●イカが掛かった後に食ってきてイカをふるい落とす

●プラヅノを飲み込んで外れなくなる

だいたいこんなことになってしまう。

全くいないこともあれば、朝だけ少しいて消えたり、ずっといてどうしようもない時など様々。

サバがいないようではイカもいないなんてこともあるので、中々難しい問題である。

どうしようもなく多い時は以下の方法で対処しよう。

途中でサバが掛かってしまった時、小型のサバの場合は、そのまま仕掛けが落ちていくことがある。

こんな時は、サバを無視してそのままイカ釣りを行う。

ただし、仕掛けが止まってしまった場合は、そのまま落とそうとすると仕掛けがぐっちゃぐっちゃになってしまう可能性が。

こんな時は全速力に近いスピードで素早く巻き上げてこよう。

次に、それでも毎回サバが掛かってくる時は、仕掛けを3、4本にしてオモリは黒いものを使用する。

サバは落ちてくるオモリを丸呑みしてエラからオモリが出て、よくわからない掛かり方をすることもある。

なるべく目立たせないようにして対処。

スルメイカで直結をしている人なら、直結仕掛けにする。

慣れない人はどうするか?

直結仕掛けは3、4本にしてやってみよう。

これで1杯ずつ頑張って釣っていこう。

直結の場合は、指を滑らせると仕掛けが下がってイカが外れてしまうので、指ゴムをしておくといいだろう。

止むを得ず直結仕掛けを使う場合は、プラヅノ14㎝にして、幹糸は10~12号と太めにしておくのも仕掛けの扱いが楽になる。

万一の時は挑戦してみよう。

「最近はいつも直結です。バラシもあるけど数つきますよ」(鹿島沖)

8.サメが多い時の対処法

イカは人間も大好物なら他の海生生物にとっても同じこと。

茨城エリアではサメが出没することが多く、釣果が伸びないこともある。

釣ったイカを取っていくだけならまだ我慢はできる。

我慢できないのは、オモリをエサだと思って食いちぎっていってしまうことだ。

こうなると、オモリと仕掛けもダメになってしまう。

気休めかもしれないが、オモリを黒く塗っておくのもいいだろう。

ただし、予備は3~5個は用意しておこう。

いつもいつもではないが、備えておくと安心だ。

鉛オモリもけっこう高価なので痛いところではある。

多点掛けしている仕掛けも狙われやすい。

ツノ数を減らして1杯ずつ釣っていくのも一手。

目立たぬようにコツコツと。

前回紹介したサメ軽減装置「海園」の活用もいいだろう。

茨城エリアは朝イチにまとまって乗ることが多いので、サメがいない時間帯には特に集中して釣っておこう。

サメやサバを寄せないように黒いオモリや黒く塗って使用するのもいい。100 均のラッカースプレーも楽。予備は多めにね!

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・布良港「松栄丸」、茨城・鹿島港「清栄丸」

以上の記事は「つり丸」2020年3月15日号の掲載記事です。

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