8月開幕の相模湾は、まずまずのスタートだ


2日目に参戦したあべなぎささんも見事カツオキャッチ!

2日、大松丸ではデカキハダ2本! 最大は31㎏!

秀吉丸は2日に28㎏!

沖右衛門丸でも2日にキャッチ。
8月からスタートする相模湾のコマセ釣りによるキハダ&カツオ。今年の初日は、まだコマセに慣れていないのか、濃い反応が船下を通過しても食いはいま一つ。カツオの型を見る程度に終わった船が多かったが、なかには20㎏を超すキハダを釣った船もあった。
二日目は初日よりもコマセに慣れたのか、朝の早い時間帯からカツオがキメジまじりで食い、20㎏を超すキハダを釣った船も前日よりは増えた。30㎏オーバーをゲットした船もあって、カツオはトップ5本、キメジ&キハダはトップ2本という釣果も聞かれた。三日目も好調で、まずまずのスタートを切ったと言えるだろう。
一方、駿河湾は7月からカツオの群れが多く見られるという状況。ルアーではキメジまじりでカツオがコンスタンに釣れていた。7月後半からコマセ釣りで狙う船も出て、バラしの報告はあったが、8月1日の時点ではまとまった釣果は記録されていない。ただ、いつ始まってもおかしくない状況ということなので、本誌発売時にはすでに始まっている可能性もある。
また昨シーズンは20㎏台や30㎏台のキハダを取り込んだ船もあったので、今シーズンも20㎏オーバーのキハダの釣果も期待される。
とにかく相模湾、駿河湾ともに、これからが本格シーズンだ!
タックルは専用、またはライト泳がせ用!

すっかり一大イベントとなったキハダ&カツオ釣り。そのため、各メーカーから専用ロッド、専用リールが発売されるようになった。これ以外にも、ほかのタックルも流用できる。
竿はライト泳がせ用、青物用、グラスムクのビシアジ用などが流用可能。なかでもライト泳がせ用が頑丈で人気だ。長さは1.5〜2.5m。
リールは電動、手巻きどちらでもOK。とにかく頑丈なこと、ドラグ性能がいいこと、十分な糸巻量があることが大事だ。とくに糸巻量はPEラインの8号を500m以上巻けるものセレクトしよう。昨年は50㎏台、60㎏台というサイズのキハダが取り込まれた。このサイズになると、400mちかくラインが出されることもあるからだ。
キハダとのやり取りは、数十分に及ぶこともしばしば。体力に自信のない人は電動リールがおすすめ。またシーズン中盤以降はタナが深くなるので、この時期には電動リールが便利だ。
道糸はPEラインの8〜10号。古いものは傷が入っていたり、強度が落ちていることもあるので、新品を使うのがオススメだ。
カツオ狙いは仕掛けを即投入だ! キハダがアタったら走るだけ走らせるのだ!

2日目の様子。もちろん1日目もこのような激アツな光景が相模湾各所で見られた。デカキハダのタナは昨年のトップシーズンと同じ55m前後だ。

2日はカツオやキメジ、そしてデカキハダが多くの船でキャッチされた。

最近では多くの船が、船の周りの魚群を探索できるソナーを装備している。そのためカツオ狙いでは、群れの進行方向に先回りして船を止め、仕掛けを投入する。
ここで大事なのが、投入合図が出たら、仕掛けを即投入すること。投入が遅れると、仕掛けがタナに到達したときには、すでに群れが船下を通過してしまっているということもあるからだ。
仕掛けを投入したら、指示ダナの2〜5m下までビシを下ろし、その位置からコマセをまきながら指示ダナまで巻き上げてアタリを待つ。
指示ダナは「20m」のようにピンポイントで出される場合のほか、「20〜30m」のように幅のあるタナが出される場合もある。指示ダナに幅があるときは、タナを決めてアタリをじっと待つもよし、最初はタナの下限に合わせて上へ探っていくのもいいだろう。
アタったら、ひと呼吸おいてからアワせる。やり取りは魚を遊ばせず、巻き取ることができるときは最大限巻く。海面まできても左右に走るので、取り込み時には注意しよう!
ここ数年、毎シーズンキハダの回遊がある相模湾だが、キハダの群れを狙う場合とキハダとカツオの混成の群れを狙う場合がある。指示ダナはカツオのときと同じく、「40m」のようにピンポイントで出される場合のほか、「40〜50m」のように幅のあるタナが出される場合もある。とくにキハダとカツオの混成の群れを狙うときに、幅のある指示ダナが出されることが多い。幅のある指示ダナが出されたときは、タナの下限に合わせるのがキハダ狙いの定石。キハダはカツオよりも深いタナを泳ぐことが多いからだ。
アタったらキハダは突っ走る。アタリと同時に一気に走ることもあれば、しばらくしてから走ることもある。そのため、アタリを待つ際は、リールのドラグは緩めに設定しておくこと。20㎏以上のサイズが掛かれば30号のハリスを使っていても、ドラグを締めていればハリスが切れてしまうからだ。
そしてキハダが走ったら、止まるまで糸を出す。走りが止まったら、巻き上げにかかる。巻き上げの途中で再び走り出すこともあるので、やり取り中も完全にドラグは締めないようにしよう。
以上の記事は「つり丸」2014年9月1日号の掲載情報です。
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