このところトップ60匹、70匹といった爆釣も! 南房のイサキは、まだまだこれからが本番なんです。食味もバツグンだ!


グングンいい引きを見せて上がってきたのは…やはり3匹!

こちらは良型3点掛け。釣り味満点だ。

イサキの食いは安定している。このところ、トップ60匹、70匹という日もある。

楽しいー!!

初夏の南房、洲崎沖。山の新緑も鮮やかで、心が癒されるようだ。

群れが濃く、多点掛けも多い。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・洲崎「早川丸」。
3月からスタートしている南房エリアのイサキ釣り。今シーズンも開幕から好調に釣れていたものの、まだ水温が低い春には、多少の水温変化でも食い渋る日があった。しかし、これからの季節は水温も上昇し安定してくるので、イサキの食いもさらによくなってくる。
イサキ乗合で出船している南房洲崎港「早川丸」早川元樹船長は「開幕してしばらくは水温が低い時期が続くので、魚探反応はびっしり出ていても、まったく口を使わないなんていう日もありました。でも、これからは水温が上がって安定してくるので、食いのいい日が続くと思います。南房のイサキはこれからが本番です」と話す。その言葉どおり、このところトップ60匹、70匹といった爆釣もある。
イサキはこれから産卵に向けて、エサを荒食いし体力を付ける時期。その身にはどんどん脂が乗ってきて、食味もバツグンだ!
高活性のこれからは多点掛けが楽しい!

船宿仕掛けは金バリと夜光塗装バリの2種類。入れ食いのときは夜光タイプでエサを付けずに手返しアップを狙う。

ムツバリ仕掛けは、追い食いを狙っても比較的バラシが少ない。

付けエサはバイオベイトの細切りが配られる。

ビシはFLサイズを使用する。

「早川丸」では空バリ仕掛けにバイオベイトの付けエサを付けて釣るの基本だが、食いがいいときは夜光塗装のカラーバリで付けエサ無しで手返しアップを図るのもいいという。これからの季節は、付けエサ無しでも多点掛けでバンバン食ってくることも珍しくないのだ。
きっちりタナ取り、しっかりコマセ

イサキ釣りで重要なのは、タナ取りとコマセワーク。まず、しっかりタナ取りができるように、色分けやマーキングが見にくい古いPEラインは巻き直しておくのが大前提。水深計が付いているリールでも、その表示は参考程度にし、道糸の色分けとマーカーで正確にタナを取るのが大切だ。
指示ダナがアナウンスされたら、それより3m(仕掛けの長さ分)ビシを沈め、そこから3回ぐらいに分けてコマセを振りながら、指示ダナに合わせアタリを待つ。
このコマセワークもポイント。コマセを振るといっても、出しすぎは禁物。たくさんコマセを出しすぎるとイサキはコマセに付いてってしまい、付けエサへ反応しなくなってしまう。
プラビシは、下窓を全閉、上窓を3分の1ほど開けておけばいい。パラパラとコマセがこぼれおちる程度でいい。アタリがなければタナの取り直し。これを2、3回繰り返して回収したときに、コマセが残っているぐらいがちょうどいい。イサキがコマセに反応するまで、朝一番の何投かはアタリがでないこともあるが、しばらくすればすぐにアタリが出るだろう。イサキの魚影は濃く、指示ダナに合わせたとたんにアタることも多いし、さらに活性の高いときには、コマセワークの途中でグングンとアタリが出るほどだ。そんなときは、1匹ずつ上げていては数が伸びないし、おもしろくない。2点掛け、3点掛けを狙って釣るのがイサキのダイゴ味だ。
「食いがいいときは、すぐに2匹目、3匹目が食ってきます。追い食いを狙うといっても、あまり上下に動かさず。そのタナで待ってみてください」と話す、早川船長。
しばらく待って次のアタリがないようなら、ゆっくりリールを巻き上げてやると、ここで追い食いすることもある。
以上の記事は「つり丸」2014年6月1日号の掲載記事です。
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本格シーズンを迎えた南房のイサキ。ドクター近藤も多点掛けの連発を楽しんだ。