ビギナーからベテランまで想像以上の釣りが楽しめる!


免許不要の2馬力船外機付きボートも。ポイント移動が自在で本格的な釣りが可能だ。

こんな大型はうれしいね!

ベテランは釣り船顔負けの釣果も珍しくない。

マメにポイントを移動していくと釣果もアップ!

潮が濁ったのかアナゴも。

キスを泳がせてスミイカゲット。アオリを専門に狙うのも面白い。

キスが固まるとダブルも。

水温が低くスタートが遅れ気味だが、すでに束釣りも出ている。25㎝オーバーの大型と15㎝未満の小型が目立つ。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・富浦「富士屋ボート」。
5月のさわやかな風が心地よくなると、各地でボート釣りが絶好機を迎える。ボート釣りは手軽さがありながら、想像以上の釣果を期待できることもあって人気だ。
そんな人気ボート釣り場のひとつがここ内房・富浦だ。
「3月の開幕時は水温が9度ぐらいしかなく苦戦しましたが、4月後半からシロギスの食いがよくなり、100匹超えも記録しています」と、「富士屋ボート」の主人、高木正太郎さんは話す。現在は、シロギス釣りをメインに、釣った小型のシロギスやメゴチを泳がせてマゴチ、ヒラメ狙いや、餌木をシャクってアオリイカ狙いも面白い。夏場になればコマセ釣りでアジ釣り、秋になると青物も回ってくる。
同地のボート釣りのいいところは、「引き船」のサービスがあることだ。出船時は、親船で沖のポイントまで引っ張っていってもらえ、トイレに行きたいときや、帰りたいときは船長の携帯に電話すれば迅速に対応してもらえるのだ。
「できるだけ沖で待機していますので、女性やお子さんも安心して釣りを楽しんでもらえると思います」
マメに巡回して、「あっちのほうが食いがいいので少し移動しましょう」とか、「マゴチを狙うなら、あの筋を流したほうが良いよ」などと的確なアドバイスをもらえるので釣果もアップ。思わぬ大物の可能性も大いにあるので、タモだけは忘れずに持参しよう!
2人で行くならばタックルはひとり2タックル用意しておこう。シロギスメインのボートタックルでOK

ボート釣りは、一度沖に出てしまえば、何か必要なものができても基本的には手に入らない。このため、事前に持ち物をチェックしておこう。
釣り竿、リール、仕掛け類はもちろんのこと、ハサミ、メゴチバサミ、クーラーボックス、飲食物、タオルなど、忘れ物のないようにしたい。
実際にボート釣りに出て、「なくて失敗だった!」というものの最右翼がタモだろう。「シロギスねらいだからいいや」なんて思っていると、思わぬ大物が掛かったり、イカが釣れたシロギスをくわえたまま海面まで上がってくることも多い。こんなとき、タモがあれば難なくすくえるのに、ないがために泣く泣くバラすことも少なくない。大型のものでなくていいので必ず持参しよう。
また、これからの時期は紫外線がとても強くなる時期。日焼け対策も忘れずにしよう。まずは、日焼け止めとつばの大きな帽子。またタオルなどで首周りをおおっておこう。意外に忘れがちなのが、足回り。ボートだからと短パンで釣りをしていると、じっとしたままの姿勢で足だけありえないほどに日焼けすることも。なるべく露出しないような服装がおすすめだ。
熱中症対策として、水分もたくさん取るようにしよう。
これからボート釣りを始める場合、2人で行くならタックルはひとり2タックル用意しておこう。シロギスメインのボートタックルでOKだ。1本は船下狙い、もう1本はキャストして広く探るようにしよう。
ある程度、釣れたら、今度は小型のシロギスをエサに、マゴチやヒラメを狙ってみよう。大型が掛かると竿を持っていかれる可能性もあるので、尻手ロープを忘れずに付けておこう。竿掛けもあると便利だ。
以上の記事は「つり丸」2014年6月1日号の掲載記事です。
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出船は親船に引っ張ってもらうので、沖のポイントまで疲れ知らず。朝一番で出るときは5時半には準備を済ませておこう。