水温上昇で釣果も上昇安定。誘って食わせて引き強烈!


思わずにっこり。

40㎝級も珍しくない。

メバルもまじった。ゲストはマダイやアジ、イナダなど多彩だ。

アミコマセの煙幕の中ににウイリーバリを入れながら、誘って食わせるイメージだ。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・飯岡港「太幸丸」。

4月に入り、水温上昇とともにハナダイの釣果はトップ20~30枚と安定していた。4月5日には44枚、6日は41枚の好釣果が続いた。大型は40㎝級で、レギュラーサイズは30㎝前後なので、中型クーラーからも溢れ出すほどの釣果だろう。さっそく取材予定を入れたが、あいにく7日と8日はシケで船が出ず、風が止んだ合間を縫っての9日、ようやく沖へ出ることができた。
「太幸丸」ではコマセ釣りでハナダイを狙う。アミコマセをまきながら仕掛けを上へ上へと動かして魚を誘う、コマセシャクリとか、ウィリーシャクリと呼ばれる釣法だ。この釣法は、特にエサ取りの多い根周りの良型ハナダイを狙うのに適している。誘うテンポやスピードによって食いが変わってくることも、この釣りの面白さといえる。
仕掛けはウィリーバリと呼ばれる合成繊維を巻いた擬餌バリを使う。ハリ数は3本~4本で、先バリは空バリにしてオキアミエサをつけるのが主流のスタイルだが、魚の活性が高い場合はすべてのハリをウィリーにしてもよい。オキアミエサは食い渋り時には有効だが、ウマヅラなどのエサ取りが多いときにはじゃまになることもある。
ビシが着底したらすぐに2m巻き上げ、そこからシャクって止めてを繰り返し、海底から魚探反応の最上部まで誘い上げる。だいたいの場合、底から10~15mに反応が出る。アタリは、シャクって止めた直後に穂先が小さく引っ張られるので、そこでアワセを入れてやる。
船長は「底から10m」「底から15m」というように反応の出ているタナを教えてくれる。底からハリス分上げてから誘いを開始するが、ハナダイの場合は反応が出ている範囲の、上ダナの方で食ってくることが多い。底から10mの反応の場合、底から10mの上限がもっとも食う、ということが珍しくはない。
活性の高い魚ほど、上へ動くエサに興味を示す。上ダナにいる魚は、それだけやる気があると考えてもよい。食い渋りのときほど底近辺を狙いたくなるが、それは逆で、反応の上にいる食い気のある魚を狙いうちしよう。
以上の記事は「つり丸」2018年5月15日号の掲載記事です。
雑誌つり丸(マガジン・マガジン)を販売中!割引雑誌、プレゼント付雑誌、定期購読、バックナンバー、学割雑誌、シニア割雑誌などお得な雑誌情報満載!
30~40㎝級の大型が数釣れている。飯岡沖のハナダイがおもしろい!