関東屈指の大場所! 速い潮のなかで大型はギュンギュン引くぞ!


最初のアタリがこれだからたまらない。

ポイントによっては潮が速く、引きと重量感が倍増する。

引きもサイズも文句なし!

あちこちで多点掛け連発!

アタった!

…と思ったら多点掛け! 喜び倍増!

こちらはマダイかな?

マダイのヒットも多い。

これはメイチダイ。

メジナも多い。

タカベは美味しいゲスト。

南伊豆もハイシーズン突入。こんなサイズが多数まじる!

付けエサはオキアミが基本。

土屋義男・大船長が操船する「大吉丸」。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・下田須崎「大黒屋」。
多数のポイントを抱え、一年をとおしてイサキが釣れる南伊豆海域は、関東屈指の好ポイントと言えるエリアだ。その南伊豆海域も、盛期を迎え、絶好調が続いている。
「イサキはいい時期です。潮によって食いが左右されることもありますが、好条件がそろえばバンバンアタって、クーラー満杯になりますよ」と話す、下田須崎「大黒屋」の土屋義男・大船長。
取材当日、土屋・大船長が選んだポイントは、神子元島沖北西の水深40〜45mライン。好条件が揃っていたのか、開始から入れ食いモード突入。途中、食いが落ちる時間帯もあったが、それでもポツポツと飽きない程度にアタリがある状況が続いた。また、水深20m前後の浅場では、さまざまなゲストが顔を出し、五目釣り感覚で楽しめた。
7月いっぱいぐらいまでは好釣が楽しめそうだと予想する土屋・大船長。大型イサキを思う存分に釣りまくるなら南伊豆がおすすめだ!
コマセマダイ用タックルを流用する人が多い。だから、竿はコマセマダイ用の2.5〜3.6mが適当だ

南伊豆海域ではイサキとマダイをリレーで狙うこともしばしば。そのためか、当エリアのイサキ釣りでは、コマセマダイ用タックルを流用する人が多い。
そのため、竿はコマセマダイ用の2.5〜3.6mが適当。手持ち派は2.5〜2.7m、置き竿派は3m以上がおすすめだ。リールは手返しの良さから、小型電動タイプがおすすめ。これに道糸としてPEラインの4〜5号を巻いておく。
コマセはオキアミが使われる。ビシはステン缶、プラビシのどちらでもOKだ。オモリの号数は船宿によって80〜100号。この時期はポイントの水深、タナともに比較的浅い。しかし、潮が速い場所が多く、またポイント上に船を止めるような操船で狙うこともある。それもあって「大黒屋」では、100号のビシを推奨している。
仕掛けは、全長6〜7.5mの長めを土屋・大船長はすすめている。さらに枝スも30㎝の長めがいいという。
「イサキは食いが悪くなればなるほど、長い仕掛けのほうがよくアタリます。また、枝スも30㎝ぐらいまで伸ばしたほうが、枝バリにアタりやすくなりますね」と話す、土屋・大船長。
ハリ数は3本が標準で、それよりも多くても少なくても可。タナを探る、または追い食いを楽しむなら、ハリ数は多め。ハリ数の多い仕掛けの扱いに慣れない、または手返しを早くするなら、ハリ数は少なめがいい。
そしてハリの大きさとハリスの太さにも、この時期は注意したほうがいいという。
「追い食いさせているときにハズれたり、取り込みのときにバラす人をよく見かけます。その人たちの仕掛けを見せてもらうと、たいていハリが小さいんです。ハリが小さいこともバレる原因のひとつなんです。また、イサキを狙っていてマダイが掛かることもよくあります。2〜3kgのサイズも掛かりますから、ハリスは4号を使うといいですね。この時期は、イサキの食いがいいですから、大きめのハリと、太めのハリスを使っても大丈夫ですよ」と話す、土屋・大船長。
基本はタナ待ち!ゲストにも注意しよう

釣り方は上のイラストのとおり。タナよりも5mぐらい下までビシを落下させてから、コマセをまきながらタナまで巻き上げ、アタリを待つ。
基本的にはタナでアタリ待つが、反応が出てもアタらないようならタナの前後1〜2mを探ってもいいと土屋・大船長は言う。とくに潮がカッ飛ぶような速い日は、仕掛け(付けエサ)がイサキの泳ぐ層に入っていないこともあるからだ。
アタリがあったら追い食いさせて多点掛けを狙って楽しもう。追い食いさせるには、ゆっくりと1〜2m上へ巻き上げるか、アタったところでそのまま待つのどちらか。アタったてそのまま待つ場合は、あまり長い時間待たないこと。待ちすぎると、ハリ穴が広がってバレやすくなるからだ。前述したように、とくにハリが小さいとバレやすい。
また、良型のマダイやメジナに備えて、ドラグは調整しておくこと。いつもより重量感がある、または引きが強いと思ったら、ドラグを使って慎重にやり取りしよう。
以上の記事は「つり丸」2012年7月1日号の掲載記事です。
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当日は神子元島の北西側でよくアタった。