良型がそろう「梅雨イサキ」を上ダナで勝負(外房勝浦沖・和八丸)

良型がそろう「梅雨イサキ」を上ダナで勝負(外房勝浦沖・和八丸)

勝浦沖周辺のイサキが、水温の上昇とともに活性が上がり、本格的な「梅雨イサキ」のシーズンを迎えようとしている。当地でこの釣りにいち早く注目し、アツイ情熱を燃やし続ける勝浦松部港「和八丸」の中村昌民船長は言う。「産卵を控えた美味しい大型のイサキを数釣りしたかったら、イマですよ!」


プロポーション抜群のイサキが待っている!

3点掛けのファイトは迫力満点。ロッドをギュンギュン絞り込む。ちなみに大型が主体なので、1匹でもシャープな引き味が堪能できます!

すばらしい型!この時期ならではの良型だ。

食いは非常に活発だ。エサ取り対策を万全にして、数も狙っていこう

ダブル・トリプル当たり前。重量感あるファイトが楽しめる。

絶好調!

30cm前後のサイズが30匹はいける!

「釣り味も良いけど、抱卵前のこの時期は食べるのも楽しみ」と二人ともニッコリ顔

竿は2m前後の7:3調子か60号が背負えるゲームロッド。リールは小型両軸か電動に道糸PE2〜4号を巻いて挑もう

ビシはFLサイズ60号で統一。中型片テンビンにクッションゴム1㎜×30〜50㎝を付ける。仕掛けは3mの3本バリが標準だ

ビシの下窓は全閉。上窓を3分の1程度開けて、状況で出具合いを変えよう

釣り方はアミコマセ釣り。とにかく指示ダナ下1mからが勝負。

11月から翌年の7月までロングランで楽しめる外房・勝浦エリアの人気魚種イサキ。その旬は2度あり、まずは開幕後の寒イサキがあげられ、続いてこれからの時期に注目を浴びる梅雨イサキとなる。
どちらのイサキも食べて美味しいが、その質や釣れっぷりが異なるので、今回はシーズンインする梅雨に特化した攻略法を解説していこう。

「イサキ本来の旬は、数釣りが楽しめる梅雨になりますからね。産卵を控えた良型が主流で、白子や真子を身にまとったボディーは、まさにプリプリ。活性も高く、群れも大きくなるので狙いやすくなります。ちなみに寒イサキは、脂が乗った大型をメインに狙うのですが、梅雨に比べると釣果が落ちる傾向(釣りが繊細になる)にあります」と説明してくれたのは、今回取材にうかがった勝浦松部港「和八丸」の中村昌民船長だ。
狙うポイントは、勝浦沖から大沢沖までの水深30〜50m前後にある根。当地の海底には起伏の激しい大小の根が無数にあり、しかもそれが連なるように続くので、イサキが居着くには絶好の場所となっているのだ。
乗船した5月中旬は、まだイサキの群れが小さく根を転々と攻める状態だったが、どの場所でも30㎝前後のイサキがコンスタントに顔を出し、釣果も一人平均30匹と、この時期にしては、まずまずの釣れっぷりを見せてくれた。
「今後は、産卵を控えたイサキが荒食いし、どんどん根周りに乗っ込んで集まってきます。今号が発売されるころには、ひと回り大きいサイズが狙え、数も例年同様のリミット(50匹)まで行くと思いますよ」と船長が見通しを語ってくれた。

基本は空バリにイカタンだが エサ取り対策もしっかり準備

エサ取り状況は、乗船前に船長に確認しておくとよい。

当地のイサキ釣りは、アミコマセ使用したコマセ釣り。ビシはプラビシのFLサイズ60号で統一されている。
ロッドは、2m前後の7:3調子で30号負荷、または60号のビシが背負えるゲームロッドが最近では一般的だ。
リールは、水深はもちろん、攻めるタナが浅いので小型の両軸リールで事足りるが、手返しを考えて小型の電動リールをチョイスするのも良い。なお道糸にはPE3号前後を巻いておくこと。
「和八丸」で用意している仕掛けは、ハリス1.5号×3mの空バリ3本(チヌバリ2号)仕様だが、これからの時期は乗っ込んでくる良型イサキが相手。1.5号では心もとないこともあるので、1.7号、さらに2号までを用意しておくのが無難と言える。
また、この時期は非常にエサ取りが多くなる。「和八丸」では、オキアミではなく、エサ取りに強いイカタンを乗船時に配るが、それでもやられる場合は、バイオベイトを使用したり、ハリの色をシルバーに変えるなどを試してみよう。ちなみに高活性時に威力を発揮するカラーバリをあえて使用し、エサなしで挑むのも効果的な場合があるので準備をしておこう。
いずれを使うにしても、釣れてくるイサキのサイズや潮具合、エサ取り状況などを乗船前に船長に確認。最初に使う仕掛けを相談するのがベターで、これがスタートダッシュを決める秘訣となる。

指示ダナの下1mの位置から 集中して探り大型をゲット!

船長が指示するタナは、25m〜20mと幅を持たせて群れ全体を指示する場合もあるが、「和八丸」では、ピンポイントの上ダナのみをアナウンスする。
「うちは、底付近にいるエサ取りを浮かしたくないことと、大物が群れの上層部にいることを視野に入れて高目のタナをアナウンスしています。より大型を仕留めるためにも、指示ダナ下1mから指示ダナまでを重点的に探って下さい」。
釣り方は、イラストの通りで、指示ダナまでの1mの範囲内でエサを動かすイメージで竿先をチョンチョンと動かしながら誘うのがコツになる。誘いの合間に一瞬ポーズ(止め)を入れて食わせのタイミングを図る。また動かし続けながら徐々にタナをあげて行くなど、さまざまなバリエーションを試して釣果を伸ばして行こう。
水温が上昇してくるこの時期は、イサキの活性もあがり、動くエサに反応するが、イサキは意外とナイーブな面を持っている。食わない場合は、ポーズを長くとるなどの工夫を入れて、その日に合ったパターンを見付けるのが肝心だ。

追い食いはタナ上3mまで タダ巻きで誘い上げる

イサキ釣りの醍醐味である追い食い。3本バリすべてに掛けた時の充実感や達成感はこの上ない幸せをもたらす。これを実現させるには、どのハリにイサキが食ったかを把握し、仕掛けを下げる、または上げることを通常ではする。ところが、活性が高いこの時期は、ただ仕掛けを超スローでタナより3mくらい上げるだけで良いと船長は言う。
「掛かったイサキが暴れ、コマセを振り出すのでこれで十分です。ヤル気のあるイサキはコマセに釣られて追いかけてきて食ってきますからね」とニッコリ。
比較的イージーに良型イサキが釣れ、追い食いの楽しさまで堪能できる勝浦沖の梅雨イサキ。抱卵直前(7月中旬くらいから)は食い渋るので、早めの釣行をオススメします。

以上の記事は「つり丸」2015年6月15日号の掲載記事です。

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