アタリがあったら送り込むをモットーに高級魚メヌケを釣ろう!


良型含みの2点掛けも!

今回狙った「北沖」は単発から2点、3点掛けまでが多いが、けっこう数釣りが可能だ

4匹で竿頭に!

ゲストのこのマダラも身がおいしい!

ハリは5~6本、オモリは2㎏を使用

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島新港「桜井丸」。
TEAM OKAMOTOメンバーの仕立船では一昨年に3.5㎏頭にトップ7匹、船中22匹。昨年も3.5㎏頭にトップ5匹、船中22匹(いずれも8名)と「船宿北沖記録」を2年連続この時期にマークしているだけにメンバーの期待が膨らむこの日、水深300mでスタートすれば…。
着底直後、糸フケを除く前のアタリに「もう食ったの!?」と、周囲から驚きの声が上がる。
基本砂泥底で「アタリがあったら送り込む」北沖。幹糸間隔分プラスアルファを繰り出すが、第2信は訪れず。船長の合図まで待って巻き始めれば、確かな重量感。海面に弾ける緋花が脳裏を掠めたラスト50m、まさかのサメ禍に急転直下。
その後同乗者のドンコを追って海面下に姿を現したサメだが、魚体を確認すると「ドンコは要らない」とばかりにプイッと身を翻し海中に消える。隣席の阿部氏は海面近くでハリ外れも、浮かび上がった緋色を回収。サイズはやや小振りながら本命登場に船中色めき立つが…サメ禍を踏まえれば、この場は諦めざるを得ない。
後ろ髪引かれる想いを断ち切り、大きく移動した第2投。本命キャッチ。
続いて初参加&メヌケ初挑戦の宇山氏が1㎏超の緋花を咲かせ、破顔一笑。
サイズ的に物足りなさは残るものの、前日の南沖メヌケが貧果に終わり、今季初出船の北沖に少なからず不安を抱いていた桜井船長は安堵の笑み。
3投目はしばらく流したところで待ってました、の良いアタリ。北沖での「強信」の主は基本良型メヌケ(アコウダイとバラメヌケの2種)かマダラ。
緋花か、金茶の髭男爵か。待つ事しばし、海面下に浮かんできたのは白提燈。仕掛けのセンターに配したスルメイカ肝付きゲソの半割りにアプローチしてきたのは2㎏のマダラ。このところアコウダイ、ベニアコウ、ウスメバルと「メバル科魚類」続きの我が家では大歓迎を受けたが、釣り手としては「やっぱり緋色が欲しい」が本音。ミヨシでは小振りながら2匹目を取り込む。トモに陣取る石川氏は投入毎にドンコの提燈行列。
「仕掛けを這わせ過ぎ」、「タコベイトを1/4割りにしてアピールを控え目に」と桜井船長のアドバイスが飛ぶ。
4投目は流し終盤、タナの取り直し直後にヒット。派手な動きに早々にマダラと知れる。先と同サイズを追釣して土産は十分。右隣りの阿部氏はひと回り大型の3.5㎏マダラ、年明けから「連敗街道驀進中」だったという左隣りの桜井氏は待望の本命ダブルに「4ヶ月振りにクーラーに入れる魚が釣れました」と安堵の笑顔を見せる。
5投目は船中ドンコとサバのみ。水深300mラインとこの釣りとしては「浅所」ゆえ、大型ドンコのアプローチに「スワ、本命」とヌカ喜びの同乗者もあり、苦笑や落胆の声が聞こえる船上ながら、各自それなりに好天&凪の海上を楽しんでくれているのが何よりか。
6投目は「オキメバルサイズ」ながら、待望の本命キャッチでいちおう勝ち組!? に滑り込み、阿部氏も同級の2匹目に微苦笑する。
7投目。4匹目をキャッチして竿頭を決める中、このポイントで時折姿を見せるアカガレイ。刺身が美味で期待していた!? ゲストだが「足が速い」魚であり、東北では同県人でも出身地で評価が大きく異なる魚だ。余談ながら、6月下旬に岩手県小本沖でこのアカガレイをメインに据えた釣りの「開拓」を企画しているのだが…。
大きく移動したラスト8投目は着底と同時(と言うか直前!?)のアタリで全員仲良くゴマサバ。苦笑しつつ納竿の合図を聞く。船中30~40㎝プラスのアコウダイ(この日バラメヌケはまじらず)10匹に2~3.5㎏のマダラ3匹。
数もサイズも「3年連続」とはならなかったものの、今後に期待を繋ぐ開幕戦と相成った。
「桜井丸」の「北沖メヌケ」は寒猫根のアカムツが本格化する8月まで続く。
以上の記事は「つり丸」2018年6月1日号の掲載記事です。
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水深は300m前後と比較的浅い。深海ビギナーにも釣りやすい