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ジャンボイサキ激うまシーズン突入! 仕掛けと釣り方(とび島丸)

ジャンボイサキ激うまシーズン突入! 仕掛けと釣り方(とび島丸)

駿河湾の中央部に位置する石花海。ひょうたん型をした瀬だが、すぐ近くの世界でも稀少な海溝、駿河トラフの影響を色濃く受ける。そして、いまは黒潮や湾内に流入する大型河川も海の環境に大きくかかわっている。そんな特殊といっても過言ではない石花海では、釣れる魚も特別おいしい。ここのイサキも産卵期を迎え、群れ固まっている。

脂が乗っているだけではなく釣れる個体はすべてジャンボサイズ!

この日は快晴で絶好の釣り日和

ジャンボイサキから発せられるトルクフルな引きを味わいながらやりとりしよう

取り込みは抜き上げが基本だ

小田原市の和田力彦さんは、テクニックを駆使してトリプル達成! お見事!

まるまるしていて美味しそうだ

この見事なボディーをごらんあれ!

大物釣り師の金本さんもこのイサキ釣りにハマっている。かなりテクニカルな釣りなのだ

10匹も釣れれば御の字の大きさですねぇ〜

これが石花海のジャンボイサキだ!

この体高! 身厚さは超一級の証!

大きさにびっくり! 思わず笑みが…

イケスに泳ぐ個体をみても身厚さがよくわかる

タイ釣り名人の和田さんは、石花海イサキ釣りも得意とする。釣果はこのとおり

マダイ釣り名人の本田雅秀さんもイサキ釣りを得意とする。さすがの腕前でこのとおり

マダイは常連ゲスト

静岡市の塚本直哉さんは6.7㎏の大ダイをゲット。石花海イサキ釣りではこんな大ダイがまじることもザラだ

6kgオーバーのマダイヒットだ!

こんなおいしい魚、ヒメダイもお土産になる。

取材日は大ダイラッシュが継続していた。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・土肥港「とび島丸」。

イサキを確実に釣らせてくれるのが、「第18とび島丸」の鈴木健司船長。コマセマダイのカリスマ船長で有名だが、釣るのが難しいといわれている石花海イサキを高度な操船技術を駆使して、誰にでも釣らせてくれる。
「今年の石花海は、近年稀にみるくらい大ダイの調子がよかった。それにまじるイサキがお腹パンパンだったので、例年より早いと思い、イサキ船をスタートさせました。産卵する前の個体がおいしいですから、お早めの釣行がいいですよ」と話すのは健司船長。
純粋なコマセ釣りを実践しているだけ、と話す船長の言葉のとおり、まいたコマセの中に付けエサをいかに入れるかがカギ。奥の深い釣り物だ。激うまイサキは自分で釣らなきゃなかなか食べられない。この機会をお見逃しなくぜひ釣行してみてほしい。

石花海のイサキはコマセ釣り。基本動作を確実に行うことが大事

鈴木健司船長の石花海激うまイサキの釣り方を解説しよう。
まず、船長が強く伝えたいというのは、

「ここのイサキ釣りはコマセ釣りです。コマセをまいて、そのコマセのなかに付けエサを同調させることがもっとも重要です。これってコマセ釣りの基本ですよね。そんなに難しいことはありません」

具体的にはこうだ。
ハリスの長さは約8m3本バリ。船長の指示ダナより10m下へビシを落として、しっかりとコマセをまきながら、誘いながら指示ダナまで上げてくるというもの。
置き竿釣法のコマセマダイとは異なる。このコマセの振り出し中に、誘い動作を入れるからだ。
指示ダナ下10mから5m、6mまでは数回に分けてコマセを振り出して、残りの指示ダナまでのコマセの振り出しは、ウイリーシャクリの要領で食わせの間を入れながら、シャクリ上げたり、デッドスローで指示ダナまで巻き上げたりするというもの。
コマセに付けエサが同調したと思われるタイミングから誘いを意識して指示ダナまで探るということだ。
魚の活性が高くタイミングが合っていると、たいていの場合、コマセの振り出し中にアタリが出る。
自分の周りが仕掛け投入直後に次々にヒットしているのに、自分だけ釣れない……、というのは、コマセの振り出し方、もしくは仕掛けに問題があると考えてよい。
コマセ釣りはチームワーク。これはマダイ釣りでよく言われることだが、石花海のイサキ釣りでも同様だ。ここのイサキは大きさにも比例して警戒心が高く、マダイ同様、ビシや音、影などに過敏に反応することが多い。だから、乗船者全員でコマセをまいたあと、静かにしておいて、いったんビシの投入で逃げたイサキを再びコマセで集魚するという釣法を頻繁にとっている。もし、周りの人たちがコマセをまき終わり、静かに待っているときに、ビシを投入しようものなら、その目論見は台なしだ。

健司船長いわく、
「船の移動中に次の投入の準備をすることが基本です。釣る人は基本的なことがしっかりできてます。一斉投入はとくに大事です。心がけてください!」とのこと。

この釣りは多点掛けが数釣りの最大の魅力。 2点3点掛けを目指す!

石花海イサキは、一日じゅう釣れ続くわけではない。時合いに集中的に釣り上げることが大切だ。
数を伸ばすためには、多点掛けをすることが大事と健司船長はいう。
その方法とはこうだ。
“1匹掛けたら、ゆっくりとリールを巻き上げ追い食いさせる”
これは高活性状態の超基本。どこの海でも通用する方法だ。ぜひ、実践してみよう。
気をつけることは、マダイとは異なり、送りこみ、つまり、落とし込みの誘いではイサキは食わないということ。誘いはマダイと逆と覚えておくとよい。
だから、イサキを追い食いさせる場合、送り込むのではなく、巻き上げが正解なのだ

湧き潮が頻繁なのが要因。釣れないパターンでの対象法をご紹介

まいたコマセが吹き上がる、という一般的にイメージしがたいことであるが、これが、石花海のイサキ釣りを難しくしているひとつの要因だ。
石花海は湧き潮、つまり底から上方に湧きあがる潮の流れがよくあるという。その理由は、やはり石花海のすぐ隣に位置する深海、駿河トラフが起因している。とくに上げ潮時は、海全体の水量が増えるので、湧き潮が起こりやすい。
それだけではない。黒潮や通常の干満による潮の流れによっても湧き潮は発生する。
潮が根に当たれば、複雑な水流が発生する。石花海を大きな根と想定すれば、黒潮が流入したときなどは、石花海の西側などは、全体的に湧き潮になるのだ。
さらに、イサキが根周りを好み、プランクトンを捕食しやすい根頭、つまり湧き潮があるところにいることからもこの釣りは余計に湧き潮と付き合わなければならない。
この潮が発生していると、付けエサが斜め上を向いている。そんな状態のエサをイサキが下から捕食することはなかなかできない。
この状態を打開するのがガン玉だ。ハリのチモトやその近くにオモリとなるガン玉を打つことでエサの向きを斜め下へ向かせるをことが可能だ。
オモリとなるのはガン玉だけでなくシェルビーズなどでもよい。
また、重くしすぎても釣れない原因となる。コマセがどんどん浮いている、つまりビシより上へ流れている状態で仕掛けが重すぎて、斜め下にフカせた状態でもコマセと同調していないので釣れない。
釣れたゲストでハリスが海のなかでどのような状態か判断できることもある。
たとえば、ヒメが釣れた場合、底潮の流れがなく、仕掛けが真下に垂れているか、ガン玉などが原因で仕掛けが重過ぎると考えられる。
周りでイサキがヒットしているのに一人サバばかりの場合は、仕掛けが軽すぎて、タナまでエサが届いていないなど。ぜひ、海からのサインも大事にして仕掛けの工夫に役立ててほしい。

以上の記事は「つり丸」2016年7月1日号の掲載記事です。

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