夏のマダイ大型高確率! タナとフォールで目指せ10kgオーバー!


最後までしっかりネットで捕獲

鹿島沖の人気ターゲットのひとつとして、すっかり定着したひとつテンヤマダイ。夏場はドカン! 一発大物が姿を見せることも少なくないぞ

「義心丸」で6月4日に上がった7.8㎏の大ダイ(写真提供「義心丸」)。夏場は大ダイキャッチの可能性大

少し小振りだけど食べるにはちょうどいいサイズだ

女性アングラーもこの通り! マダイゲット

500g~1㎏前後中心に、2~4㎏がポツポツまじる。そしてドカン! と大型も

底から3m中心に、5m、6m上のタナで食ってくることもある。しっかりタナを探ろう

まじりはアイナメ、ホウボウなど多彩

ヒラメも食ってきた

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島港「義心丸」。

ここ数年で鹿島沖の人気ターゲットとして定着した、ひとつテンヤマダイ。主に春から秋中心に多くの乗合船が出船するが、これからの夏シーズンは、ドカンと大型が期待できる時期だ。
「夏から秋にかけては鹿島沖にシラスの群れが回ってきて、シラス漁が行われるんですが、このシラスの群れを追っていろいろな魚がやってくるんです。マダイもそのひとつで、大ダイの活性が上がるんです」と話すのは、「義心丸」の大森 誠船長。
現在、500g~1㎏前後主体に2~3㎏級がまじるという状況だが、今後は大型のチャンスも高くなる。「義心丸」でも6月4日には7.84㎏も上がり、大ダイの気配が漂いだしている。取材当日は最大2.9㎏だったが、他船では11㎏オーバーもキャッチされた。
夏の鹿島沖にひとつテンヤマダイは大型の期待十分だ!
フォールのスピードで食わす。ポイントは水深15〜30m前後中心

「義心丸」が狙うマダイポイントの水深は15~30m前後中心。テンヤやカブラのサイズは5~8号がメイン。
パラシュートアンカーを入れて船を流すのが基本だ。潮が速いと底ダチが取りにくいこともあるので、ビギナーは10~12号ぐらいの重めのテンヤも用意しておこう。
「魚探反応も出やすく、最もアタリが多いのは底近くです。ただし、2mから3mぐらい上に浮いていることも多いし、底から5〜6m上で食ってくることもある。しっかりタナを探ってやるのは大切です」と話す、大森船長。
基本的な釣り方は以下のようなもの。
まず底ダチを取ってアタリを待ち、アタリがあれば即アワセ。アタリがなければ竿いっぱい誘い上げてから落とし込み、フォールのアタリを見る。
次は底から1m巻き上げ、同じく竿いっぱい誘い上げて、落とし込みのアタリを見る。アタリがなければフリーフォールで底まで落とし込み。
次は底から2m、その次は底から3mと同様に探ってやる。3mで竿いっぱい誘い上げてやれば、そこから5~6m上までは探ることができる。そうして、アタリが出るタナが分かってきたら、次からはそのタナを集中して攻めてやる。
「アタりのあるタナが分かってきたら、次は落とし込みのスピードをいろいろ試してみるのもおすすめです。状況によって、速い落とし込みで食うときと、ゆっくり落とし込んだほうがいいときがあります」と話す、船長。
テンヤ(カブラ)を落とし込むときに、そのスピードを何段階かで調整して、食いの違いを試してみるのだ。竿で誘い上げたあと、ストンとフリーで落とす。テンションをかけながらゆっくり落とす。その中間のスピード。リールのベイルを倒してフリーフォールさせるときも、指で糸をサミングして速度を調整する、などなど。
「常連さんで上手な人は、フォールのスピードを5段階ぐらいに調整して、アタリの出やすいパターンを探っています。ビギナーの方はそこまでは難しいでしょうが、フリーフォールとテンションフォールの2パターンぐらいは試してみましょう」と船長は話す。
アタリの出るタナに加え、アタリが出やすいフォールスピードが分かれば、マダイを食わせられる確率はグンとアップする。そうして、次々とマダイを掛けることができれば、徐々に大ダイとの接点が見えてくる。一概には言えないが、大ダイは浮いていることも多く、エサの動きもじっくり見ている。いろいろなタナとフォールスピードを探ることで、大ダイヒットの確率をアップさせよう。
10㎏オーバーも夢じゃないエリアだけに、タックル類も完璧にしておこう。
PEラインは古いものはダメ。ハリスも傷が付いたら結び直しておこう。
「テンヤの交換がしやすいから、小さいスナップサルカンを使っているひとが多いですが、大ダイが掛かるとスナップサルカンが伸びたり外れてバラすのを何度も見ました」と話す、船長。
スナップサルカンを付けるなら新品を使い、スナップが「カチッ」としっかりはまっていることを確認すること。万全の態勢で大ダイに挑もう。
以上の記事は「つり丸」2014年7月15日号の掲載記事です。
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食った! このやり取りがひとつテンヤマダイの魅力。大ダイが掛かったら時間をかけて慎重に、そしてたっぷり楽しもう!