夏のヒラメは活性が高く、アタリが正確で食い込むまでが早い!


ポイントにはベイトの反応があった! これをヒラメが追っているようだ

アタリが来たかも!

やっぱり本命のヒラメだ! タモでしっかり捕獲

開始してすぐに清水希香さんにヒット! 大きいね〜

こちらにもアタリきたぞ!

この日、永井名人はパターンを掴んだ後半に連発! 9枚釣って次頭だった!

永井名人は良型ゲット!

こちらの釣り人は開始から好調にアタって12枚で竿頭!

身が引き締まっていて美味しそう

がんばって釣った一枚。よかったぁ〜

どうですか? この大きさ!

すこし小振りだけど食べるにはちょうどいいサイズ

こんなにデカイのが釣れるとやっぱり楽しいね

この日は肉厚なヒラメが多かった!

この日は全員がヒラメをゲット!

イナダがまじった!

「孝進丸」で用意しているヒラメ仕掛け

大川船長オススメのエサ付けは、親バリを上アゴ、孫バリは背中か肛門付近に掛ける

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・銚子犬若「孝進丸」。
外房・犬若沖のヒラメは6月から開幕している。開幕直後は絶好調で、今回取材した銚子犬若港「孝進丸」では、開幕初日はトップ8枚、二日目はトップ6枚。二日目は6㎏オーバーの大型も取り込まれた。その後もまずまずの好調をキープ。これから、夏の好シーズンへと突入する。
「まだまだ、これからですよ。これから暑くなるともっと良くなると思います」と話す、大川文博船長。
取材当日はトップが12枚、二番手が9枚。そして全員が型を見る好釣果だった。それでも大川船長は、これからさらにもっと良くなる見込みだというからたまらない。
夏のヒラメは活性が高くアタリが明確で、食い込むまでが早いと言われる。釣りやすいうえにアタリも多くなる見込みなので、ヒラメ釣りの基本を覚え、ステップアップするにはうってつけなのだ。
今シーズンも好調を予感させる犬若沖のヒラメ。みなさんも釣りに行ってはいかが?
ヒラメの釣り方、タックル・仕掛け・エサ付けについてご紹介!

犬若沖、飯岡沖ともに標準的なヒラメタックルがあれば楽しめる。
竿はヒラメ専用がイチ押し。このほか、胴調子の20〜30号負荷の竿(60〜80号のオモリに対応した竿)も流用できる。また、60〜80号のオモリに対応した7対3〜6対4調子のライト用ロッドを使う人も最近では多くなっている。
竿の長さは2m前後の短いものから3m以上の長いものまでいろいろ使われる。ショートロッドは手持ちスタイルで狙う時やライト用ロッドを使う場合。置き竿で狙うとき、またはウネリが大きくシケ気味のときは長めの竿が有効だ。手持ち、置き竿の両方をカバーするには2.7〜3.3mが扱いやすいだろう。最初の1本を買うならこの長さの専用竿がオススメだ。
リールは小型電動、または手巻きの中小型両軸タイプ。この時期は狙う水深が浅く、おおむね水深10m台から20m台だ。そのため手巻きリールでも仕掛けの上げ下げが苦になることはないだろう。道糸はPEライン3〜4号を200mは巻いておこう。
仕掛けは固定式が一般的。「孝進丸」では、船宿で用意している仕掛けは固定式だ。
ハリスは6号、50〜100㎝。幹糸は6〜8号、1〜1.5m。捨て糸は4号、30〜75㎝。ハリスの長さや捨て糸の長さは状況に応じて変えていく。
ヒラメは目が悪いと言われている。潮が濁ったり、曇天や雨天で暗いときはヒラメがエサを見つけにくい。こんなときは、できる限りエサのイワシを海底付近に泳がせたほうがアタリが多くなる。そのため、ハリスや捨て糸を短くして、エサのイワシが海底付近を泳ぐようにキープするのだ。
逆に潮が澄んだり、晴天の場合は、ヒラメがエサを見つけやすい。エサのイワシを高めのタナに泳がせたり、広範囲に泳がせることで、遠くにいるヒラメにアピールできる。そのために捨て糸やハリスを長くする。
ハリは親バリがチヌの6〜7号、イセアマの12〜13号、丸セイゴの17〜18号。孫バリは親バリと同じか、トレブルフックの7〜8号。孫バリは、ハリ先が三つあるトレブルフックがフッキング率が高い。ビギナーはトレブルフックがオススメだ。
オモリは船宿指定の号数。「孝進丸」では、使用オモリは60号。この時期はたいていの船宿が60〜80号を使っている。
エサの付け方はさまざま。親バリは鼻掛けか上アゴ掛け。鼻掛けの場合、ハリがズレやすいので、ソフトタイプの夜光玉などをハリに装着するとズレにくくなる。一方、上アゴ掛けはハリがズレにくいが、エサのイワシが弱りやすい。
孫バリは背ビレのうしろ付近、または肛門から尻ビレ付近に付ける。孫バリにトレブルフックを使用して、釣り場が起伏の激しい場所を狙うときは、トレブルフックが根掛かりの原因にならないように背中側に刺すといい。
とにかくエサ付けは手際よく、すばやくおこなうこと。死んだイワシでもアタらないことはないが、イワシの元気な動きが最高の誘いになるからだ!
基本はオモリを底にトントン、澄み潮では高めのタナで狙おう!

今回の「孝進丸」の取材時は風が弱く、また潮もあまり流れなかった。そのため、ポイントによって横流しと潮流しの両スタイルで狙った。
「孝進丸」の大川文博船長に聞くと、基本のタナはオモリを底トントンだという。つまり、船の揺れでオモリが海底を叩く位置だ。しかし、ここのところ潮が澄む日が多くなり、少しタナを高くしたほうがアタリが多いこともあるそうだ。
「潮が澄んでいる日が多くなってきているので、1mぐらいオモリを巻き上げたタナでアタリを待ったほうがいい日もあります。その場合、タナをマメに取りなおしてください。水深が変化する場所もありますから」と話してくれた、大川船長。
以上の記事は「つり丸」2015年7月15日号の掲載記事です。
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当日は犬若沖を広範囲に狙った。水深は深くても20m台だった