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カンパチや大物釣りを気軽に楽しむ!銭洲タックルと仕掛けを紹介!

カンパチや大物釣りを気軽に楽しむ!銭洲タックルと仕掛けを紹介!

「遠征大物釣り」というと、ヘビーなタックルを用意して、お金も日にちもかけて南方海域の秘境へ…というイメージが強いが、日帰りで手軽に楽しめる遠征大物釣りもある。土肥港「とび島丸」の銭洲遠征だ。夜中の1時頃に出船し、半日たっぷり釣りを楽しんでその日の夕方に帰港。行き帰りはエアコンの効いた船室の清潔な個別ベットでぐっすりだ。

夏だ! 泳がせ釣りのベストシーズンの到来だ!

後半の時合で見事良型カンパチをキャッチ!

大物釣りの名手、剛樹テスターの金本俊哉さんはさすがのテクニックで船中最大を。しかもこの日は3本で竿頭!

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・土肥港「とび島丸」。

いよいよ夏本番! 待ちに待った季節の到来です。今回は、夏休みの釣行にも最適で、この季節だからこそ楽しめる手軽な遠征大物釣りにチャレンジするために、伊豆半島の南西に位置する「銭州」へ行ってきました。
銭州とは、神津島の南西およそ36㎞に位置する岩礁群のこと。黒潮洗う太平洋上に突如現れた浅瀬は天然の魚礁のようになっていて、漁師がここに来れば銭になるということで名付けられたといわれるだけあって、小さな魚から大型魚まで、まさに魚の宝庫となっているのです。
今回のメインターゲットはカンパチ。これを、チビムロと呼ばれる小型のムロアジを使った泳がせ釣りで狙います。アベレージが5〜6㎏で数が狙いやすいため、泳がせ釣りの入門に最適なのです。
乗船したのは、西伊豆・土肥港の「とび島丸」。出船は深夜の午前1時頃。こんなに早いの? と思うかもしれませんが、実はこれが大変都合がよい。19tの大型船は人数分の個室ベッドがあって大変清潔で、エアコンも効いていて超快適。したがって、変な時間に出船するよりもむしろしっかりと睡眠を取ることができます。

チビムロカンパチのキモはムロ釣りにアリ!

久しぶりに銭洲を訪れたコジレイこと児島玲子さんは、見事船中第1号のカンパチを釣り上げた! 「最新の電動リールのパワーは凄い! アッという間に上がっちゃった」。

出船前に、銭洲の大物釣りのエキスパートの方々からいろいろアドバイスをもらいました。
このチビムロカンパチで最も重要なのは、泳がせのエサとなるチビムロをいかに手際よく数釣るか、ということだそう。本命カンパチの釣り方云々よりも、一にも二にも“エサのムロ釣り”が重要だというのです。以下、そのコツを列記してみましょう。
①ムロアジは海面〜表層を泳いでいて、上にいるほどサイズが小さいので、それをうまく釣る必要がある。したがって、「偏光グラス」は必需品。
②取材前は海に濁りが入っていて、ムロアジは沈み気味。ムロはサビキで釣るが、このサビキが重要で、濁りが入っている影響でこのときはピンク系がいいとのこと。ただ、海の状況は日々変わるので、チビムロ専用サビキはグリーン系やケイムラ系など、各種多めに用意しておく必要がある。サビキは必ずチビムロ専用を使うこと。
③釣り方は一般的なサビキ釣りと同じだが、エサをまく際にもコツがあり、たくさんまき過ぎるとそれが潮によって流れて行ってしまい、ムロアジの群れも一緒に付いて行ってしまう。したがって、たくさん釣ってやろうとエサのドカまきは厳禁。エサをまくときはまく量と場所、そしてタイミングをしっかりと考えて行う必要がある。
④チビムロは非常に弱いので、エサとして一回投入したら交換。当然のことながらエサの生きがいいほどアタリは多いので、弾数は多ければ多いほど有利。したがって、エサ釣りの時間帯(朝のおよそ1時間)にそれなりの数をしっかりと釣っておく必要がある(泳がせ釣り中でも、ムロアジ釣りは可能)。
⑤血を吹くなどして弱っているムロアジが桶の中にいたら、それが他の元気なムロアジにまで影響を及ぼしてしまうので、一緒に入れておかないで海へ逃がすかクーラーボックスへ(大きなムロアジはその日に刺身にしたら絶品。チビムロはアジフライにしたら最高! とのこと)。
以上が、銭洲のエキスパートたちに教えてもらったチビムロ釣りのコツ。ぜひ参考にしてくださいね。

泳がせのコツはムロが暴れる層を探すこと

チビムロ専用の泳がせロッドが綺麗なカーブを描いた!

日帰りでカンパチなど夢の大物が狙える銭洲遠征。状況がいい日には船中20〜30本! も釣れている。泳がせ釣りの入門は今がチャンスだ!

エサが確保できたら、いよいよ泳がせ釣りの開始。チビムロカンパチで使用するタックルは、感度のいい泳がせ専用のワンピースロッドに大型電動または手巻きリールという組み合わせ。メインラインはPEの8〜10号で、その先にナイロンの40号をクッションリーダーとして5m取り、三つ叉サルカンを介して30号2mのナイロンハリス、ハリはインターフックのLT21号、オモリは150号です。
エサ付けの方法は「鼻掛け」「口掛け」どちらでもよいとのことですが、私は鼻掛けにしました。
投入はまずエサから、次にオモリの順で行います。
カンパチをはじめ、魚たちの多くは上から落ちて来るものに強い興味を示します。したがって、オモリ落下中から泳がせ釣りはすでに勝負が始まっています。漠然とオモリを落とすのではなく、その最中も竿先に伝わるムロの暴れ方に注意しましょう。オモリの落下中にムロが暴れたら、着底直後は要注意。いきなりアタリが来ることも珍しくありません。
エサが暴れることなく海底に着底したら、ゆっくりとリールを巻きながらムロが暴れる層を探していきます。海底から10mの間を探っていきましょう。
泳がせ釣りのエキスパートと呼ばれる人は、このムロが暴れる層を探すのが実に上手。一概にはいえませんが、私的に竿先に伝わる振動を言葉で表現するのであれば、ムロが悠々と泳ぐリズミカルな振動は、周囲に魚がいない証拠。ブルブルと小刻みな振動は、水深が変わって海底が近くなって上へと泳ぐ様。ドタバタと激しく暴れる振動は、捕食魚に狙われロックオンされている合図!
この激しい暴れが伝わって来たら、そこでストップ。本アタリを待ちつつ、いつでもフックアップさせられるように身構えましょう。
そして、ドタバタと暴れる振動からひと際大きな突っ込みがあり、しっかりと重みが加わったらシャープにフッキング。このとき、早アワセは禁物です。慌てる必要はまったくないので、重さがしっかりと伝わって来てからアワせるようにしましょう。
確実にハリ掛かりしたら素早くロッドエンドを腹に当て、根に逃げ込まれないようにすぐさまポンピングとリールの巻き上げを行いましょう。
ギラギラと太陽が照りつける真夏から秋にかけてが青物の本格的シーズン。とくにこのチビムロをエサにした釣りは、泳がせ釣りの入門にも最適。この夏は、ぜひ豪快な泳がせ釣りにチャレンジしてみてくださいネ!

以上の記事は「つり丸」2017年8月15日号の掲載情報です。

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