遅れてスタートでこれから本番! 爆発力満点の夜釣りへ行こう!


船上にライトが灯されると小魚が海面近くに集まり、それを追ってイカも浅いタナまで追ってくる。それが夜のイカ釣りだ

手釣りはリズムよく手繰っていく。1杯、また1杯、次々と重量感が増していく感触が手釣りの魅力

ムギイカサイズからスルメサイズまで大小さまざま。タナが浅くなり、群れが多ければ手釣りが断然有利だ

竿釣りは竿を持ち上げる誘いのほか、電動をゆっくり巻きながら触りを見るもの楽チンでおすすめ

竿釣りは誘いと探りでイカを乗せよう

夏スルメ一番乗りかな?

この日は単発での乗りが多かったが、スッテの数だけイカが乗るのも珍しいことではない

今夜はコイツをアテに一杯やろうかな

釣れたては沖漬けにしても美味しいね

小型サイズは沖漬けを。これを楽しみにくる釣り人も多い

船宿仕掛けは直ブラタイプ

ウキスッテは夜光タイプがおすすめ。水中ライトともに船上でも購入できる

水中ライトは必需品。グリーン系を使う人が多い。自宅で点灯するかチェックしておこう

仕掛けはこの通り

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・那珂湊港「かもめ丸」。
常磐の夜スルメイカと聞けば、「ああ初夏だなあ」と思ったのはいまや昔の話。ちょっと前まではゴールデンウィークごろに開幕していたが、現在は真夏になってから釣れだす「盛夏の釣り」へと変わってきている。
「ほかのいろんな魚もそうですけど、海が変わってきていますね。従来だったら8月に入る頃にはそろそろムラサキイカが始まるんですが、これからスルメですからねえ」と、那珂湊港「かもめ丸」の岡部喜代治船長は話す。
取材日は7月中旬で初出船日。ほぼ真沖といえるポイントで闇が訪れると船上に明かりが灯された。魚探にはまずまずの反応はある。しかし、イカの反応は鈍くポツポツの乗り。サイズは大小まじりだ。「この反応だったらもっと乗っていいはずなんだけど、イカに元気がないのかな?」と船長は嘆く。
釣り方はウキスッテメインで、手釣り、竿釣りともにOK。ひとたび群れが船に集まれば、1時間で100杯以上釣るのも可能な“爆発力”満点な夜イカ釣り。本番はこれから。最強最速のイカ釣りを楽しめるぞ!
夜スルメイカ仕掛け&釣り方。ライトで誘導し群れは上に上に

釣り方は直結仕掛けの手釣りと直ブラ仕掛けの竿釣りだ。いずれも水中ライトが必需品だ。仕掛けは3号の布巻きのウキスッテが主流で、赤白や赤緑などが定番カラー。夜光タイプもまぜておこう。水中ライトは船上でも購入できるが、ちゃんと点くかチェックしておこう。
薄暗くなってくると船上にライトが灯され、パラシュートアンカーが入れられる。ライトには小魚やイカが集まってくる。

釣り開始時は、タナがやや深い。だいたい50m前後で開始し、少し釣れだすと30m、さらに20m、10mとどんどん上がってくる。できるだけ浅いタナで釣ったほうが効率的で数を伸ばせる。何より、活性の高いイカほど海面近くまで来るので、浅ダナで釣れればチャンスだ。
浅いタナで釣れるようになったら、それ以上、下に落とさないようにしよう。せっかく上がって来たイカが落ちてしまうのだ。
群れが多いときは手返し勝負。竿釣りでも直結仕掛けを用いてもいい。本当に浅いタナで釣れるときは仕掛けを回収している最中でも乗ってくる。
予想以上に大漁のとき、「かもめ丸」では発泡を用意してくれるので安心だ。
心置きなく数釣りを楽しもう。
以上の記事は「つり丸」2015年8月15日号の掲載記事です。
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ポイントは那珂湊沖。タナは50mから海面まで。浅いタナで乗せられるほど数が伸びる