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寺泊沖・夜アジ&夜アカイカ当たり年! 仕掛け&釣り方(作十丸)

寺泊沖・夜アジ&夜アカイカ当たり年! 仕掛け&釣り方(作十丸)

7月初旬まで釣れ盛っていた寺泊のスルメイカ夜釣りも一息ついて、夏の名物「アカイカ五目釣り」が7月下旬に開幕した。「今年はアジの調子がすごく良いよ。入れ食いでイカを釣る暇がないくらいだよ」とは寺泊の遊漁船組合長の「作十丸」の五十嵐利夫船長。

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今期は夏の名物・夜アカイカとアジの両狙いでクーラーBOX満タン

意外にもポイントは港から10分と近い

船はパラシュートアンカーを降ろして、大流しする。夜スルメイカと同じだ

早い時間帯は漁礁周りで中小型のアジサビキに釣れ盛る

イケスのなかはこのとおり。アジは絶好調だ

夜釣りはこの集魚灯をともして、イカやアジを船の周りに集める

天気が良ければ残照に浮かぶ佐渡島の美しさを堪能できる

確実に釣果を上げることができるこの最新LT釣法。この夏もっともオススメだ

ミヨシはひとつスッテ釣法の特等席。早い時間帯は広範囲を探れるこの釣法に分がある

本命ゲットに思わずにっこり笑顔に

メタルスッテでも赤帽緑への乗りが良い

まさに伊豆七島のアカイカサイズ。この良型が主体。ツ抜けすれば十分

開幕戦からなかなかの良型サイズがあがった。今年はロングランが期待できそうだ

竿先のモタレを感知してアワせて掛けた一杯。置き竿の向こうアワセでは数が伸びない

微妙なアタリを拾って積極的に掛けていった一杯。いい所にフッキングしている

腕に自信があればこれもありです。水深の約半分をカバーする12本スッテ仕様

今回、取材にご協力いただいたのは、新潟・寺泊「作十丸」。

日没前の午後6時30分に出港して10分でポイントに到着。パラシュートアンカーで転々とする魚礁周りを大流しするスタイルの釣りなので、のんびり、ゆったりの釣りかと思いきや水中灯を入れる前から中型、小型のアジが入れ食いとなる。アジは相当の魚影と感じた。
ある程度お土産のアジを確保したところで皆さんにアカイカ釣りへとチェンジしてもらった。
アカイカの群れが船際に固まらない早い時間帯は広域を探れるスピニングリールを使ったひとつスッテタックルに利がある。
群れが固まってきてからはノーマルタックルでも遜色なく釣れた。ただし、一昔前のように着底したら1m上げて置き竿で向うアワセのアタリを待つスタイルでは数が伸びない。超低速の電動巻き上げでアタリダナを見つけたらそのレンジを集中して釣る。
また軟調竿でもアカイカが触れば竿先になんらかのサインが出る。竿先のイレギュラーな動きに対しては積極的にアワセを入れていくのが数を伸ばす秘訣だ。
例年8月中旬からは胴長50㎝を超えるオスイカが包接のために浅場に入ってくる。魚に負けない強烈な引きを堪能してみてはいかがか。

寺泊沖のアカイカ五目仕掛け。釣り方が変わればタックルも変わる

パラシュートアンカーを一旦入れたら沖揚がりの時間まで大流しする寺泊の夜アカイカ五目においては、アカイカの群れが船際に固まらない20時過ぎまでの早い時間帯はキャストで広域を探れるスピニングリールを使ったひとつスッテ(イカメタル)タックルに確実に利があるものの、群れが固まってきてからはサビキ仕掛け使用のノーマルタックルでも遜色なく釣れる。
ただし、一昔前のようにオモリが着底したら底を切って基本置き竿で待ち、時々竿のシャクリで誘いを入れて向こうアワセのアタリを待つスタイルでは数が伸びない。
数年前からのメソッドではあるが、超低速の電動巻き上げでアタリダナを見つけ、乗員全員でそのレンジを集中して釣る手法は今年も効果をあげている。
取材当日は水深45mダチの流しであったが、道糸が25m出たところで上から1番目か2番目のスッテにアタリが集中した。
「竿先に少しでも不穏な動きがあったら、取り合えず空振りでもよいからアワセを入れてみるのも数を伸ばすにはよい方法ですよ。竿先の“もたれ”の原因はクラゲの足かもしれません。こまめに仕掛けを巻き上げてスッテとエダスにクラゲの足やゴミが付着していないかチェックして除去することも大事です。仕掛けを船上に上げている間にスッテが蓄光して再投入時にイカへのアピールが増す様な気がしますしね。結構再投入で即乗りのよい目を見てますよ」と常連さんの弁。
前出のスピニングリールを使った投げ系のひとつスッテタックルだが船周りのアカイカを船下に呼び込むのに有益である。現にメタルで掛けたイカの背後を7〜8杯のイカが追いかけて来るシーンも目視している。メタルの取込み直後にノーマルタックルに追いかけて来たであろうイカのアタリが出るケースも確認できている。
共闘戦略でアカイカを攻略しよう。

寺泊沖のアカイカの釣り方。もちろん水中ライトは必須アイテムだ

ロッドは3m程度のマダイ用の軟調子を使われる方が多い。スッテの水中での挙動を考えれば当然至極であるが、竿先の微妙な動きの目視が可能なカーボンコンポジットのロッドをお勧めしたい。
リールは水深が浅いので手巻きでもよいが、超低速の電動巻き上げでアタリダナを探るため、中小型の電動リールの使用がお勧めである。
PEは交換頻度さえ惜しまなければノーマルタックルと言えども2〜3号がお勧め。細糸で竿先にイカの寄りも感じられれば爆釣間違いない。
水中ライトは必須。ただし潮の影響を受けにくい小型のものを使用するとよい。
幹糸と枝スの連結はクロスビーズがお勧め。間違ってもヤリイカの仕掛けのように幹糸とエダスを直接結ぶ方法はやめよう。
ひとつスッテ釣法での取り込み時にしばしば目撃しますが、良型アカイカはカンナを外そうとして高速ドリル回転をする。ヨリモドシかクロスビーズでないと一発で枝スに撚りが入ってしまう。
お盆過ぎには大型オスイカが入ってくる。その際には一番下にエサ巻き餌木を付けてみるとアタリが集中するかも。

以上の記事は「つり丸」2015年9月1日号の掲載記事です。

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