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ひとつテンヤが熱い! マダイ、大型連発!!【大原沖】

ひとつテンヤが熱い! マダイ、大型連発!!【大原沖】

ズシン! と突然竿が鉛のように重くなった。「青物が食っちゃったから、みんなあげて」という船長の指示に、仕掛けを回収しているときだった。懸命にリールを巻くが、ドラグが滑り道糸がどんどんどんどん出されてしまう。巻いては出され巻いては出されの攻防戦だ。はたしてこいつは…。

出た! 5.25kgの大ダイだ!!

いい雰囲気の中、大ドモで大型がかかった!

召し捕ったりぃ〜〜! この瞬間がたまらんのです。

5・25㎏の大ダイだった! 小型主体の数釣りだったが、大型がまじりだした。

潮が流れない大原沖の浅場を早々に見切り、野島幸一船長は太東沖へと「LT広布号」を走らせた。
太東沖でのポイントも水深は19mと浅場だ。時間的にもまだ午前船でもっとも期待される「朝イチ」という時間帯を過ぎてはいない。6名の釣り人は皆、真剣な面持ちで竿先を凝視し、誘いあげては落としている。
舳先でカメラを手に様子をうかがっていると、右舷ミヨシの釣り人が鋭くアワせた。ひとつテンヤ用の細い竿が、手元でかろうじてその張りを保っている。しばしのやり取りを経て無事に釣り上げられたのはキロオーバーのマダイ。この日の船中初本命だ。
「浅場だと走るねえ」と浮かべた満面の笑みをフレームに収めていると、右舷ミヨシの釣り人が強い魚の引きとの格闘を始めた。イナダだ。イナダといえども、細い竿と細いPEライン、そして3号のリーダーで組まれた仕掛けだと、その重量感はド級に等しい。ましてやこれが大ダイだったとしたら。船中所々で釣り上げられる中ダイやハナダイを撮影しながらそんなことを考えていると、それが現実となる瞬間が訪れた。
「デカいぞ!」という声に船長がタモ網を手に駆け付けた。左舷大ドモに釣り座を構えた吉田さん(いすみ市)の竿が折れんばかりに曲がりこんでいる。時間をかけて慎重にやり取りし、無事船長の差し出すタモ網に掬い上げられたのは5.25㎏の大ダイだった。
「これを釣らせたいんだよね」と、吉田さんより嬉しそうに笑う船長の笑顔が印象的だった。

突如鉛のように重くなった竿、その正体は…

エサはしっかり丁寧に付けよう。

水深は浅いので小型のカブラを使う。

マダイは1㎏前後の物が多く、この日は全員がマダイを手にした。

早くも全員がマダイの顔を見た「LT広布号」の船上。ここで私も竿を手にした。
カブラマダイの一投目は、まず着底に不安を抱く。船長のレクチャー通りに空いているほうの手でサミングをしながらカブラを落とした。探見丸の画面上には無数の魚が泳いでいる。そのタナ近辺からサミングをやや強くして、意識してゆっくりとフォールさせた。私の一枚目のマダイは、このフォール中にアタリをとらえたものだった。
そして二枚目のアタリも船長のレクチャーの通り。着底を感じたら1mほど底を切り、頭上まで大きく竿を上げ、ゆっくりと竿先を戻す。2mちょっとの竿であれば、概ね底から4mから1mまでの間をフォールさせていることになる。このフォール中にアタリをとらえたのが二枚目のマダイだった。
竿を出す前に、野島船長にお願いしたレクチャーでは、カブラを落としているときのフォール中、着底後にタナを切った直後、そして誘い下げたときのフォール中と、この三つがアタリが出るパターンだということだった。このうちの二つを実践した格好だ。
立て続けに1㎏ちょっとのマダイを二枚手にし、気をよくしているときだった。
「うしろで青物が食っちゃったからみんなあげて。オマツリしちゃうから」という船長からのアナウンスがあった。私もこれに呼応してリールを巻いた。すると突然ズシン!と竿が鉛のように重くなった。「うおっ!」と意味不明な発声とともに、それでも無意識のうちに強くアワセを入れた。ドラグが悲鳴を上げる。その引きと泳ぎ回る様子から本命マダイではないようだが、大物である期待感が昂ぶった。
「細いPEラインやリーダーが切れてしまうんじゃないだろうか。ラインが切られるくらいならまだいい。もしかしたらこの細い竿が折れちゃうんじゃないだろうか。いや、それでもこの魚は逃したくない!!」
様々な思考をめぐらせながらも攻防戦が続く。魚の引きに過敏になるほどの集中力を発揮していたのか、反対舷の魚がいつ釣り上げられたのか、それがなんだったのか(3㎏のヒラマサ)、そして船長はいつから私の隣にいたのか、私は全く知らなかった。どのくらいの時間が経ったのかも分からない。永遠に感じられた攻防の末、ようやく海面下にその正体が現れた。
『やっぱり釣りが好き!!』
船長が差し出すタモ網に頭から突っ込んだこいつは4.25㎏のワラサだった。
ひとつテンヤのタックルで釣り上げたワラサとのやり取りはとてもスリリングで、釣った感と充実感を、それこそ心臓が破裂しそうなほど満喫した。

頼もしい船長とひとつテンヤマダイのメッカ・大原

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・大原港「LT広布号」。

「今日の釣果? まずまずじゃない」と言った船長のその表情は、真夏の日差しがギラギラと照りつける海上で、とても涼しそうだった。全員が本命を手にし、これだけ型ものが釣り上げられたというのにだ。
周年ひとつカブラマダイ船を軸に操業する「LT広布号」はまだ3周年を迎えたばかりの新鋭船宿だ。だが、「ボクは基本的には型狙いですよ」と胸を張る野島幸一船長は、乗船客をとにかく喜ばせることをモットーとする、実に頼もしい船長だった。

以上の記事は「つり丸」2012年9月15日号の掲載情報です。

つり丸最新号は、こちら↓

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