カツオバリ食いでスタート! キハダもまもなくスイッチオン!


1投目からヒット! それから1時間ぐらいバリバリ食いが続いた

今年の記念すべき初日はカツオのラッシュに沸いた。前日までイワシやシラスを食って丸々と太ったカツオが次々とアタった

「サイズがみんないいですよね。昨年はカツオの姿ほとんど見てないですからね」

カツオがひとたび掛かるとテンヤワンヤ。オマツリバラシはつきもの。タモ入れも協力して行おう

この日は朝イチのバカ食いタイムの後はポツポツタイム、そして中盤にもラッシュがやってきた

この日の釣果は2〜9本だったが、アタリの数は数え切れないほど。バラシの数もハンパない

丸々していて美味しそうだ

刺身もいいけどやっぱりタタキで食べたいね

「去年のカツオ釣果を一日で超えました!」

「こんなに食うとは思わなかったよ」とこの日9本取った常連の中田さん。どれもうまそうだ

タナは10〜15mほど。ドラグはガチ締めで食ったらゴリ巻きを

カツオにはハリス14〜16号1.5m前後と短めを。エサはオキアミ1匹掛けがいい

カツオメインのときは、コマセを少なめにして調整しないと一日持たない

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・葉山あぶずり港「たいぞう丸」。
「すげえ反応だぞ〜、15mぐらいでやってみて!」
ポイントには四方八方から船が急行する。これから何かとんでもないことが起こりそうな異様な雰囲気だ。
「おし、食ったぞー!」。一投目からヒット。そしてバタバタとヒットしまくる。船上には丸々と太った砲弾型のシルバーボディが踊る。
船上はもう何が起こっているのかわからないくらい興奮のるつぼと化している。そりゃあ無理もない。解禁日の記念すべき一投目からカツオがバリバリ食っているのだから。目が回るかのようにヒットが続く。
「ここにカツオがいるのはわかっていたんだけど、まさかここまで食うとはね」と話す、葉山あぶずり港「たいぞう丸」の山本真一郎船長。釣果は2〜9本で、アタリの数は釣果の倍以上だ。
今後はキハダがコマセに食い出せばさらに面白い展開に。今年の相模湾は超激アツだ!
キハダ&カツオ仕掛け。両狙いを念頭にタックルを準備しよう!

現在釣れているカツオは2〜3㎏級でハリスは14〜16号。慣れない人は16号を使用しよう。さらにキハダ狙いには20号を準備しておく。
カツオメインで狙う場合はハリスは1.5〜2mほど。
「カツオはオマツリもバラシも多くなります。ハリスは短くていいですよ。特に食いがいい時は1mちょっとあればいいです」
短いハリスを使うと、取り込み時にビシを竿先一杯まで巻き上げて、竿を立ててそのままタモ入れすることが可能になる。
キハダ狙いは3〜4.5mが基本だが、船によっては6mほどで狙うことも。
ハリはキハダ、メジ・カツオ用を使用する。「たいぞう丸」の常連さんたちに人気があるのが、がまかつの「管付ムツ」で、カツオなら16号、キハダなら20号を使用する。こちらのハリは掛かりがよくバラシが少ないという。
さらに、ハリに細身のワームをつけるのが最近のトレンドだ。特にシラスを食ってくる可能性が高い相模湾では効果が高いという。
カツオは活性が上がってくるとどんどん海面近くに上ずってくる

カツオは活性が上がるとどんどん海面近くに上ずってくる。開幕当初のタナは10〜15mほど。タナよりも2〜3m沈め、コマセをまきながらタナにセットする。
この日は、朝は手持ちで誘いをかけたほうが食いがよく、後半は置き竿でコマセがパラパラ出るくらいが食いがよかった。食い方をみて使い分けよう。
一方、キハダはカツオよりも深場を遊泳するため、タナの下限を狙う。概ねキハダのタナは20〜50mほど。指示ダナよりも2〜5mほど落としてコマセを軽くまきながらタナにセットするが、移動が早い場合は、上からタナビタ止めしよう。キハダの場合は、特にタナに早く仕掛けを落下させよう。
「カツオはコマセの消費が早くなります。いつでもガンガンコマセをまいちゃうとすぐにコマセがなくなっちゃいます。食っている時に集中してやったほうがいいですね」
カツオは食ったら、あちこちへ走り回る。船中いたるところでオマツリが頻発するのはもちろん、他の船とオマツリするのも珍しくない。
「カツオはドラグを締めてガンガン巻いてよ。モタモタしてるとみんなマツっちゃうよ」
果たして今後どうなるのか。今年の相模湾は目が離せない状況だ。
以上の記事は「つり丸」2016年9月1日号の掲載記事です。
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沖のブイ周りにカツオの群れあり! の情報を得て急行するとそこはまさにカツオ天国だった