入れ食い状態で早揚がりもある! カツオ主体にキメジもまじる


カツオの引きは強烈! たまらない!

この釣りでは取り込みが難しい。船長や同船者と協力し合うことが大切

カツオのアベレージは2〜4㎏

3㎏級のカツオ!

タモが間に合わないときは抜き上げもあり!

脂が乗って美味しいという御前崎沖のカツオ

二匹連続ヒット!

この瞬間がたまらないね!

状況次第ではキメジもまじる

取材当日はキメジが数本まじった!

「バラシが多かったけれど、楽しめました!」

付けエサのオキアミは写真のように1匹付けが小野田船長のオススメ

コマセはオキアミ

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・御前崎「茂吉丸」。
7月後半、御前崎沖でまとまったカツオの釣果が記録された。御前崎港「茂吉丸」では、7月19日に1.5〜3.5㎏までを2〜9匹という釣果を記録。そして7月の最終週からは、2〜4㎏級のカツオの好釣果がコンスタントに記録されはじめた。
取材は7月29日、御前崎港「茂吉丸」で敢行。朝イチから群れの足が止まり、船中でバタバタとカツオがアタりだした。すると1時間もしないうちにボースがなくなった。後半にはキメジもまじりだし、5〜6㎏級が船中数本まじった。
群れを追いかけて狙うカツオ釣りは、投入合図が出たらすぐに仕掛けを投入することが大事。そして群れの足が止まって、しばらく船を流せる状況では手返しよく仕掛けを入れ替えるようにしよう。また、取り込み時はバラシが多くなるので、釣り人同士で協力しあってタモで取り込むようにしよう。
8月前半の時点でも御前崎沖のカツオは絶好調。「釣れているうちはカツオ狙いでいきます」と「茂吉丸」の小野田茂樹船長。ロングランで続くことに期待したい!
御前崎沖のコマセカツオのタックル。タックルと仕掛けは頑丈に!

タックルはとにかく頑丈なことが大前提! カツオの引きは強烈。しかも食いが立った時には連発する。1匹を大事に時間をかけてやり取りする釣りではなく、チャンスタイムには掛かったらガンガン巻き上げて数を伸ばす釣りだからだ。
竿はライト泳がせ用、青物用、キハダ用など。長さは1.7〜2.4mぐらいまで。これより長い竿はスムースな取り込みがしづらくなるのでオススメではない。
リールは頑丈な両軸タイプ。ドラグ性能がよく、耐久性があるものを選ぼう。手巻きでも電動でもどちらでもOK。
道糸はPEラインの8〜10号を300mは巻いておこう。
「茂吉丸」では、仕掛けのハリスは30号前後をススメている。ハリスの長さは2mほど。長いハリスは取り込みに苦労するし、コマセと同調しにくくなるので避けよう。
ハリは「メジ、カツオ用」と表示されている頑丈な環付きタイプがオススメ。使用ハリスが太いので、環付きタイプのハリがハリスを結びやすく、スッポ抜けも少ない。
テンビンも頑丈なものを使用すること。線径が細いと折れることもある。またテンビンに付属するサルカン類も頑丈なものでないと破損することもあるので注意しよう。
御前崎港「茂吉丸」でのカツオの釣り方をご紹介。投入は即座に!

カツオ釣りでは群れを追いかけて、群れの近くで船を止め、そして投入合図を出す。そのため、船長から投入合図が出たら即座に仕掛けを投入することが大事。投入が遅れてしまうと、投入したときにはすでに群れが泳いでいってしまったということにもなりかねないからだ。
合図が出たらすぐに投入できるように、ハリに付けエサを付け、ビシにコマセを入れて準備しておくことも忘れずに!
仕掛けを投入したら、指示ダナで仕掛けの落下を止め、その位置でコマセをまくのが「茂吉丸」のスタイル。タナよりも下にビシを下げていては、その間に群れが通過してしまうこともあるからだ。
そして群れが足止めされて釣れているときは、手返しよく仕掛けを入れ替えることも大事。乗船者全員で協力してコマセをまくことにより、カツオが船の周りにいる時間も長くなり、釣れ続くからだ。
アタッたら、糸を出さずに引きに耐え、リールを巻けるときにガンガン巻くようにする。やり取りに時間をかけるとオマツリしやすくなり、バラシやすくもなるからだ。
カツオは海面付近でも激しく暴れるので、取り込みは難しく、このときにバラシやすい。チャンス時には一度に何人も掛かるのでタモが間に合わないときもある。そんなときは抜き上げもアリだが、できるかぎり乗船者同士で協力しあってタモですくうことが望ましい。
また取り込み時にハリスやビシなどが手に当たるとケガをしやすい。グローブや指サックなどを着用していれば安全だ。
以上の記事は「つり丸」2016年9月1日号の掲載記事です。
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群れが足止めされると船団ができる