銭州のカンパチはエサ釣りが大事。ムロアジを上手に釣る人は結果カンパチも釣る!


さまざま顔をみせてくれる銭洲だが、晩夏はおだなかな日が多い。海のなかはにぎやか

「チビムロカンパチタックルは、年々ライト化してるよ。PEは6号。リールはシマノのオシアジガーの3000番を使ってるよ。チビムロの泳がせはアタリが出てから食わせるまでのプロセスが楽しいね。タチウオ釣りみたいだよ」と村上さん

岩礁際で良型カンパチがヒット。浅瀬に群れるムロアジを狙ってカンパチたちが回遊しているからだ

おなじみ大物釣りのカリスマ、村上裕二さん。この日は小ぶりながらもダントツ5本のカンパチをキャッチして竿頭。なかなか食い込まないムロアジを食わせるテクニックはさすがだ

相田美鶴さんは、「龍正丸」の常連。慣れた手つきでスタンディングファイト! この日も竿頭

ネットにおさまるまで油断はできない

秋の銭洲は誘いがカギ。誘い続けて釣果アップを狙え!

2本目も本命ゲットだ!

食べごろサイズのカンパチが狙って釣れるのがいま!

銭洲で泳がせ釣りに気軽にチャレンジ!

五目釣りでイカタンにヒットした7.6㎏のカンパチ。ハリス10号で大金星だ

エサが暴れてもなかなか食い込まないのは、この大きさのカンパチが群れているからだろう

ネープルスの西側のポイントは、根がザクザク。根掛かり要注意!

貫禄のあるカンパチがそろう

エサ釣りは大切ですよ

ムロアジ釣り専用サビキを必ず用意しよう

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・下田「龍正丸」。
「今年の銭洲は水温が低くて6月まではぱっとしなくてね。7月半ば過ぎから水温が安定したのがきっかけでムロアジがよく釣れるようになった。釣らないでストックされてた分、カンパチの群れは濃く、連日10㎏前後がよく釣れてました。8月になってからは、チビムロ、中ムロかな!? が釣れるようになって、2〜5㎏前後のカンパチが安定して釣れてるよ」
8月中は台風を除き、出船すれば絶好調という銭洲のカンパチ。9月になれば、さらに釣果が安定するという。
「銭洲のカンパチは、エサ釣りが大事です。エサのムロアジを上手に釣る人が結果としてカンパチあげますね。だから、誰にでも釣るチャンスがありますよ」と話す、遠征船の老舗、下田「龍正丸」の鈴木豊船長。
ムロアジはカンパチの大好物。まさに、エサが沸く秋はマッチザベイトのカンパチ釣りの絶好機。相模湾でブレイクしているキハダのタックルをそのまま流用できるので、ぜひ、この機会に大物の聖地銭洲のカンパチ釣りに挑戦してみてはいかがだろう。
泳がせ釣りタックルをご紹介。生きエサはできるだけ元気なものを

エサのムロアジが元気であることが大事。元気であればあるほど、よく泳ぐことでアピールになるし、魚の暴れ=魚信として釣り手に伝わることとなる。
生きエサは、一投一匹が基本。カンパチ釣りでは、ベストエサは、使用していない元気なエサであることを肝に銘じておこう。
チビムロカンパチ釣り。いきなり電撃アワセをしないのがコツだ!

超一級ポイントの銭洲でも常時カンパチが釣れるわけではない。時合いがある。
その時合いの見極めが難しいのだが、泳がせ釣り開始の第1投目は、時合いであることが多い。ヒット率が高いので、万全の対策をしてベストエサを泳がせよう。朝いちに1本キャッチできれば、気分も楽になりさらに追釣できるようになるハズだ。
銭洲や伊豆諸島でのカンパチの釣り方は、ほぼ同じ。近年は、底から最低でも10mの間をマメに探りながら、カンパチを掛けるというのが主流だ。
誘い方は、1mを1〜2秒の速さで巻き上げるというもの。1〜2mおきにストップを入れてもよいし、そのまま巻き続けてもよい。ルアーフィッシングと同じように、エサをカンパチにアピールさせながら、活性の高い個体にエサを食わすというもの。
誘い動作中、魚が暴れたらそれが魚信だ。そこで、静かに待ってカンパチがエサを食い込むのを待つ。その際、早アワセは禁物。完全にグイグイと引きこまれたら、聞きあげるように竿を立て、反発で食い込まれたらアワセを入れよう。
いきなり電撃アワセをしない! これがコツだ。
以上の記事は「つり丸」2014年9月15日号の掲載記事です。
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ネープルスからちょっと離れたところに位置する大ダルマと小ダルマ。大型カンパチとヒラマサの実績ポイント