攻める時はガンガンッ! アタリを見る時は意識して、スルメイカを攻略せよ!


今回の取材でお世話になったのは、神奈川・長井漆山港「春盛丸」。
梅雨明け後からは海況が安定し、釣果も安定期に入る。
現在のスルメは中型から大型まで。この時期は水深が浅く入門にもいい時期。
ポイントは城ヶ島沖メインだが、時には主戦場を洲崎沖に移す。「ノリノリ」のとき以外は、直結でもヤリイカのように誘ってアタリを見る釣り方が主流だ。
仕掛けは状況に合わせ使い分ける

釣り方もさることながら仕掛け、タックルも微妙に使い分けができるといい。
●絶好調時のタックル篇
まさに絶好調、平均で50杯以上、トップで100杯などという釣果が出るとき。こんなときは間違いなく、中層で群れが濃く、何度も何度も多点掛けができるハズである。乗るならとツノを増やす、そうすると全体的にヘヴィな道具立てにする必要がある。
竿は直結専用の1.3〜1.5m。リールはシマノなら4000番、ダイワなら750番サイズがほしい。ツノ数を10〜15本にしたとき、10杯以上乗ることもある。こんなとき、ハイパワーリールでないと、途中で止まってしまう。こうなると、キーパーにかけて手で巻くことになるが、「ありえない重たさ」に気がつくことだろう。しかし、大型のリールを使えば、これらを巻いてくることができる。
プラヅノは18㎝が基本。そして10本以上ツノを使う場合、ハリスは太くする必要がある。最低12号、上部側は14号でもいいぐらいだ。
ブランコの場合でも、ツノ数を増やす場合は、太めのハリスを使い、ハイパワー電動リールを使った方がいい。使うプラヅノも澄潮を意識した、ピンク、ブルー、ケイムラがメインになる。
●通常時のタックル篇
通常時とは、ここではポツポツ乗ったり、たまに盛り上がってトップ30杯前後の時を指す。
タックルは電動直結用、短めのヤリイカ竿、ビシアジ竿などを用いる。
リールはパワーのある物が前提で、シマノなら3000番、ダイワなら300〜500番。絶好調時よりも小型で対応できる。それでも、突然乗りだし重量で巻けなくなることもある。自分のリールだと、この大きさのスルメイカが何杯まで巻けるか、ということを把握しておくといいだろう。
仕掛けは18㎝メインに、14㎝も用意しておく。今シーズンはまだ、中型から小型のスルメもいて、これらがメインの時は14㎝の方が乗りがいいこともある。
「今のスルメイカ」はこうして釣るのだっ!!

アタリ=触りがあったと同時に電動をオンしてアワセ&巻き上げ。この釣り方ができる人が数を伸ばしていく。

乗り渋る中、見事な竿さばきで3杯。
スルメイカというと、直結仕掛けを使い、電動で「ギュイーンギュイーン」とシャクって乗せるというイメージがあるが、最近はゲーム性が高くなり、ここ相模湾城ヶ島沖から洲崎沖エリアでも、従来の釣り方だけでは対応できなくなってきている。
「底の反応の時は、ヤリイカのようにシャクって、アタリを取らなきゃ釣れないよ。電動でガンガンやるのは、中層でバンバン乗るときだけだよ」と常連たちは口をそろえる。
現在はそんな釣り方ができる人たちが確実に釣果を得ているのだ。
シャクったあとは竿先を見てイカからの反応を見るという、より繊細な釣りになっているのだ。
反応が小さいときはこの釣り方で拾い、いい反応がきたら一気に数を伸ばす。「今のスルメイカ」を釣るには、こんな釣り方が必要不可欠なのだ。
↓「真夏のスルメイカ鉄板攻略術・釣り方編」も、ぜひお読みください↓
日に50杯以上。ときに3ケタに迫ろうかという釣果も珍しくないスルメイカの好漁場・南房より釣り方編をお届けだ。こりゃー、いますぐ釣りにイカなくちゃだわ。
以上の記事は「つり丸」2012年8月15日号の掲載情報です。
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現在のスルメは中型から大型まで。