コツはエサをしっかりと付けること! 無駄に糸を出さないこと!


とにかく食わせる奈穂子女将

タモに入るまでキハダとの勝負はわからない!

8㎏級を難なく取り込んだ女将の奈穂子さん

女性アングラーがキメジサイズをキャッチ

嬉しい1本!

貸し竿でゲット!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・茅ヶ崎「湘南 海成丸」。
解禁当初はコマセ釣りで食いが良かった相模湾のキハダ&キメジ。解禁から数日経つと、シラスやイワシを追いかけはじめてコマセへの反応が悪くなった。
そんな状況にもかかわらず、茅ヶ崎港「湘南 海成丸」の女将である鈴木奈穂子さんは、コンスタントにデカキハダを食わせ、8月17日までに30㎏、27㎏、25㎏の3本のデカキハダをゲットしている。女将さんにキハダを釣るコツを聞くと、「付けエサをしっかり付けること。指示ダナを守ること。やり取りは無駄に糸を出さないこと」と話す。
今回の取材でも20㎏を超すキハダを3発食わせた女将さん。惜しくもサメの被害やオマツリなどで取り込むことができなかったが、女将の食わせる技は圧巻だった。
茅ヶ崎港「湘南 海成丸」の女将さん仕掛け。仕掛けはシンプルに

女将のタックルと仕掛けを紹介しよう。
竿はグラスムクのワンピースタイプのライト泳がせ用。リールはシマノ「ビーストマスター6000」。これに道糸はPEラインの8号を巻いている。
そして道糸とテンビンの間に、太さ3㎜、長さ1mの「ロングライフクッション」を介している。テンビンは固定式を使用。
ビシはステン缶とプラビシを使用。オマツリなどで道糸が切れて、ビシとテンビンのセットを何度もロストしているので、今年はショップで安く売っているステン缶を使っているという。
テンビンから下の仕掛けはシンプルかつ太めだ。ハリスはフロロカーボン28号、ハリはインターフック「ジャイアンとキハダ」の16号を使用。アクセサリー類はまったく付けない。ハリスの長さはその時の状況次第。ちなみに取材当日は3ヒロだった。
「ハリスは太くてもキハダもキメジも食います。やり取りに時間をかけたくないので、ある程度強引にやり取りするために太めのハリスを使っています」と話す、女将。
エサはオキアミのみ。付け方は、今シーズンはオキアミの抱き合わせがとくにアタっているという。そのため、取材当日もずっと抱き合せで狙っていた。
タナの取り方。最初は竿を手に持ち、ある程度主導権を握ろう!

「キハダを釣るコツは?」と女将さんに聞くと、「指示ダナを守ること。付けエサをしっかり付けること。やり取りで無駄に糸を出さないことです」という。
「湘南 海成丸」では、「40m」のように一点集中の指示ダナのほか、「30〜40m」のように幅のある指示ダナが出される。
女将さんのタナの取り方は基本そのもの。タナよりも2〜3m下までビシを下げ、その位置からコマセをまきながらタナまで巻き上げる。ただし、投入合図が出た直後にすでに反応が船下に入ったときは、タナの下までビシを下ろしている時間がないので、タナでビタ止めするという。
また幅のある指示ダナが出たときは、基本的には指示ダナの下限でアタリを待つ。しかし、タナに迷ったとき、すでに反応が船下まで入って間に合わないときは指示ダナの中間でアタリを待つ。
そして、竿を手に持ってアタリを待つ。これはハリを飲まれないように、アタったと同時に大きく即アワセをするためだ。キハダは歯が鋭い。ハリを飲まれて、ハリスが歯に当たると切れてしまう。
やり取りは最初は竿を手に持ち、あるていど主導権を握ったら竿をキーパーにかけて電動ポンピングで巻き上げる。ドラグは両手で強く引いて出るくらいの設定だ。
以上の記事は「つり丸」2015年9月15日号の掲載記事です。
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