状況を見極め、ルールとマナーを守って安全で楽しい釣りを楽しむ


走るだけ走らせたら、ファイト開始。魚の動きに合わせてやり取りしよう

水面に浮いたキハダはもう動かなかった。勝負あり!

ヒットルアーはCB ONEの「オズマSHW」(シングルフック仕様)。沈下系実績ナンバーワンルアーだ

落ち着いたファイトでアッという間にキャッチしてしまった福島光伸さんのキハダは24.5㎏!

このときはなんと5人が同時ヒット!

船長の差し出すカギやネットにアングラーが魚を誘導する

神子能儀さんはグッドプロポーションの29kg! ルアーはやはり「オズマSHW」(シングルフック仕様)だった

上の29kgと同じナブラでキャッチしたキメジ

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・大磯港「邦丸」。
激アツ状況になると、多発するのが事故やトラブル。目の前でボコボコ跳ねるキハダを見てしまうと頭が真っ白になり、後方確認を行わずにキャストする人が増えてしまうのだ。
「キャストは落ち着いて行いましょう。慌てるとミスキャストが多くなります」とは「邦丸」味澤清二郎船長。フックは必ずバーブレス、偏光グラスとキャップの装着、そして後方確認。これらは出船前に味澤船長が必ずアナウンスしていることである。ルールとマナーを守り、楽しく安全にエキサイティングなゲームを楽しもう。
キハダルアータックルをご紹介。ロッドは8フィートが基準だ!

相模湾のキハダのキャスティングゲームでは、ロッドは短いもので7フィート、長いものでは9フィートまで使われる。そのなかでメインとなるのは8フィート前後だ。キャスト性能、取り回しなど、最もバランスに優れる長さだ。
7フィートクラスは胴の間からのアンダーキャスト用、9フィートはロングキャスト用だが、胴の間でオーバーヘッドキャストを行うと大変危険なので、ショートロッドがあるとより快適な攻略が可能だろう。ラインはPE4〜6号。リーダーはメインラインに20倍した数のポンド数が基準。つまりPE4号なら80ポンドである。
リールは、使用するPEラインがが300m以上巻ける、ドラグ性能の優れたハイギア、またはエクストラハイギアタイプがオススメ。ハイギアを選ぶのは、手返し重視のため。多くの乗合船ではローテーション制となっているので、チャンスは一日のうちでも数回しかないと思いたい。その貴重なチャンスに、できるだけ数多くルアーを撃ち込むのだ。
キハダのルアーキャスティング船には、必ず守らなければならないルールとマナーがある。ひとつは、「フックは必ずバーブレス」を使うこと。万が一他のアグラーに刺さってしまっても、バーブレスならすぐに抜くことができる。
次に、目と頭部を保護する偏光グラスと帽子を着用すること。3つ目は、キャスト時は必ず後方を確認し、「投げます」と周囲にひと声掛けてからキャストすることである。
というのも、今年も船上では事故やトラブルが相変わらず多発している。いっこうになくならないのだ。事故やトラブルが起きれば、せっかくの楽しい釣りも台無し。くれぐれもそういったことのないよう、十分に気をつけて楽しもう。
以上の記事は「つり丸」2015年9月15日号の掲載記事です。
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大雨でもキハダは高活性!鳥の下にはベイトボール!