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カンパチの楽園・三宅島!ムロアジの泳がせで釣るカンパチ(ラッパ荘)

カンパチの楽園・三宅島!ムロアジの泳がせで釣るカンパチ(ラッパ荘)

今年も伊豆諸島周辺のカンパチポイントに小型と中型のムロアジたちが集結中だ。この魚はフィッシュイーターのカンパチにとって大好物。当然のごとく、カンパチもこの魚を追って集結する。つまり、両魚とも釣りやすくなるので本格的なカンパチシーズンの開幕といえるのだ。


いよいよチビムロカンパチシーズンイン! 大型カンパチ回遊中だ!

三宅島の西に鎮座する銭洲に並ぶ名礁、三本岳。この周りの浅瀬にチビムロや中ムロアジが大挙して回遊中だ

まずはエサのムロアジ釣りから。大事なタックルを忘れずに

釣ったムロアジは大きなイケスのなかへ

ハリ外しは必携

表層を狙うのでビシカゴはLT用でオーケー。40号前後がベター。1.5㎜×30〜50㎝のクッションゴムも持参しよう

サビキはチビムロ専用のものを。オモリを付ける場合はナス型1〜2号でよい

ムロアジのハリ付けは口の中から上アゴに刺しぬくのが基本

三宅島での沖釣りはチャーターが基本。仲間同士の釣行がオススメだ

エサのムロアジが釣れたらお次はカンパチ狙いだ

ネットに入れば勝負あり!

大物釣り師で有名な村上裕二さん。もっとも得意とするカンパチ釣りでその腕前を発揮。2日間でなんと21本ゲット

浅場でヒットするので魚は想像以上に強く引く。トルクフルのあるファイトを楽しもう

都内の高須さんは良型ばかり二日間で14本キャッチ

さまざまな姿をみせてくれる三本岳

最新の電動リール、シマノ「ビーストマスター3000」を使ってファイト中の村上さん

チビムロカンパチシーズンは、例年ならこのサイズが数釣れる

20㎏の大型もヒット。大きめのムロアジにバイトした。魚には脂がのっており、かなり美味

酒巻さんも二日間で8本ゲット

チビムロ&中ムロアジの泳がせ開幕を飾ったチーム「ツーフー」の2日間の釣果がコレだ

五目釣りでは高級魚がザックザク

こちらはマダイ

シマアジもまじった

高級魚アカハタも釣れた

今回、取材にご協力いただいたのは、東京・三宅島「ラッパ荘」。

伊豆七島の三宅島のカンパチ釣りが熱い! マッチザベイトのムロアジを泳がせて、秋のカンパチ釣りシーズンが展開中だ。
例年、7月半ばから8月にかけて、島周りの岩礁の浅場にムロアジの幼魚、いわゆるチビムロが大挙して集まる。そのムロアジを補食しにカンパチたちが集まるので、釣りやすくなるのだ。
さて、今期の状況はというと、三宅島の西に鎮座する三本岳周りで8月半ばにいきなり大型カンパチラッシュ!という派手な秋のカンパチシーズンスタートとなった。
カンパチたちは8月まで三宅島周辺に冷水塊があったため、水温が高めの浅瀬に回遊。大好物のチビムロが来たことにより、カンパチたちが一気に高活性化したとのこと。
さて、このカンパチと出会うためにはまず、エサのムロアジを釣らなけらばならない。そう、生きのよいエサを多く確保することがこの釣りの第一歩。専用のサビキを用意してムロアジ釣りに専念することがとても大事だ。
生きのよいエサさえあれば、誰にでもチャンスがあるカンパチ釣り。良型ばかりツ抜けキャッチも夢ではない。
銭洲も含めて伊豆諸島周辺では9月はカンパチ釣りの最盛期。三宅島へ行ってカンパチの引きを思う存分味わってみてはいかがだろう。
島へのアクセスは、東京竹芝桟橋から東海汽船「橘丸」を利用。昨年就航したばかりの新造船なので快適な船旅ができるハズだ。

三宅島釣行の具体的なスケジュールとは? 方法は空路と船便がある

三宅島へは空路と船便があるが、東海汽船の大型新造客船「橘丸」の八丈島航路を利用する方法が便利だ。なぜかというと、大型の荷物の運搬が可能であり、釣った魚も持って帰ることができるからだ。
もっとも利用されているスケジュールを示すと、まず、東京竹芝桟橋22時30分発の「橘丸」に乗船。翌朝5時に三宅島に到着、下船。6時から17時までチャーター船で沖釣り。その後、島のホテルもしくは船宿に一泊。翌朝6時から12時まで釣りをして、13時20分発の「橘丸」に乗船し21時に竹芝桟橋に戻ってくるというもの。
気をつけなくてはいけないのは、大型荷物(釣り道具、クーラーやタックルボックスなど)をチッキと呼ばれるコンテナに預けること(有料1個30㎏まで500円)。もちろん、乗船前に預けなくてはいけない。この荷物預けの時間をとることが釣り人ならではのことなので覚えておこう。
「橘丸」は昨年就航したばかりの新造船。船内はとてもきれいで、食堂、シャワー、自販機など船旅で不自由することはない。
気になる席だが、全席指定なので、昔のように席取りのために何時間も前から並ぶ必要はない。
2等和室でも十分だがぐっすりと寝たい人は特2等がオススメ。2段ベッドで個人のスペースが確保されているからだ。余裕があるのなら特1等もよい。4人部屋でベッドがあり、なんと浴衣まで用意されている。室内にはシャワー、トイレ、テレビ、テーブルまであり、ホテルなみのサービスが受けられる。
7月〜8月が混雑期で9月以降は席に余裕があると思われるが、土日を利用しての釣行の場合、船の席予約は早めがよい。

ムロアジを制することがカンパチを制することを思え! まずはエサ釣りから

ムロアジの泳がせ釣りでカンパチを釣りたければ、エサ釣り名人になろう。
マッチザベイトの生きのよいエサをいかに効率よく確保し、時合いにタイミングよく投入できるか否かでこの釣りの勝負は決まる。
五目釣りでは邪魔もの扱いされるほどよく釣れるムロアジでもいざ専門に釣るとなるとなかなか手ごわい。ほしいときに釣れないことはよくあることだ。
この時期からのムロアジはチビムロと呼ばれている20㎝前後の魚と30㎝未満の中ムロ。秋が深まるにつれて中ムロが多くなっていく。
チビムロを釣り上げることは難しい。ハリのバケを魚が選ぶし、取り込み時にとても外れやすい。タナを理解していないと全く釣れない魚だ。
小型のムロアジほど浅場にいると理解しておこう。つまり、チビムロは表層で釣れるのだ。浅場で釣りをするのだから、タックルはLTでよい。
遠征の達人たちは、のべ竿を持ってきて釣り上げているほどだ。
ビシはLT用サニービシ30〜60号各種を使用。よって、これに対応するLT用の竿とリールならなんでも流用可能。ただし、先調子の竿はNG。ムロアジの口切れの原因になるからだ。6対4調子または7対3調子の2m前後のLTロッドに小型両軸リールの組み合わせがベストマッチする。
東京湾や相模湾のLTビシアジやLTイサキタックルなどがまさにそれだ。
サビキの選択もかなり大事だ。釣れないサビキは全く釣れないということがよくある。チビムロ専用仕掛けのグリーン、ピンク、白の三タイプ各種を用意していくことが望ましい。
その日にあったカラーのサビキを使うとよい。
釣り方は上のイラストを参考にしてもらうとして、そのほか大事なことは、ハリ外しを必ず持参するということ。
ムロアジを素手で直接掴んでハリ外しすることは、最初からエサを弱らせてることとなる。ハリ外しを使って必ず魚をハリから外そう。

カンパチの釣り方を解説。エサは1投入1匹厳守! 早合わせは禁物だ

さて、メインのカンパチの釣り方を説明しよう。
大事なことはいかに生きのよいエサを時合いにタイミングよく投入できるか否かで釣果が決まる。
つまり、魚がいるポイントに生きのよいエサが投入されれば、すぐにバイトするということだ。ある意味結果がすぐ出るので分かりやすい釣りでもある。
しかし、カンパチがムロアジにバイトしてもハリがフッキングするかどうかは、テクニックによるところが大きいようだ。
では、どうしたら、フッキング率を上げられるのか。
まずは、生きエサは1投入1匹を厳守。生きのよいエサで元気に逃げ回るエサは、カンパチに高アピールする。そのため、釣れないからといって、一度投入したエサを回収し再投入するとカンパチが全く見向きもしないことがよくあるのだ。エサの数が少ないとき以外は、再使用は控えたい。
魚の前アタリは、ムロアジが逃げ惑うことによる、振動や引きとして竿先に伝わってくる。これがない場合は、エサの周辺にカンパチはほぼいないと判断できる。
エサの暴れが伝わったら、そのタナでカンパチの食い込みを待つ。必ず手持ち竿で行おう。ムロアジが上に逃げれば、魚はその下にいるわけだから、ゆっくりと竿を下げてみたり、ムロが下に逃げれば、カンパチはその上にいるので、竿を聞き上げてみる。基本的には竿は水平よりと少し上へ上げて待つのがベター。食い込みのきっかけとなる、竿の上げ下げを可能にさせるためだ。
アワセは早アワセは厳禁。もちろん、いきなりエサをひったくるようにズドーンを竿が引きこまれることもある。そんなときでもアワセは必要。
それ以外では、静かに竿の上下をし続け、「グングン!」と引きが明確になってもじっと我慢。引きがさらに強くなったところでゆっくりと聞き上げてみる。聞き上げることができなくなるほど、強い引きこみがあるなら、そこで強めのアワセをいれる。
聞き上げることができるようなら、魚は違和感を感じ、その後、反転して一気に下方向へ突っ込むはずだ。そこで初めて強めのアワセをいれるようにする。
泳がせ釣りの名人が他の人たちより、多く魚を釣り上げるのは、このアタリから食わせ、アワセまでのプロセスがとても丁寧なのだ。
よく例えられるのが、「タチウオのエサ釣りと似た駆け引きがある」とのこと。引くか押すか、繊細な動きを加えて、しっかりとエサを食わせてからアワセると覚えておこう。

以上の記事は「つり丸」2016年9月15日号の掲載記事です。

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