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すでに90杯オーバーも出て絶好調! 東京湾口のヤリイカ(一之瀬丸)

すでに90杯オーバーも出て絶好調! 東京湾口のヤリイカ(一之瀬丸)

東京湾口では秋の声とともにヤリイカが釣れだし、高水準の釣果をたたき出している。「今年は8月下旬からヤリイカを狙っています。スルメがあまりよくなかったので始めた感じですが、ヤリイカの群れはどこでも見つかって、イカはかなり多そうですよ」こう話すのは、金沢八景「一之瀬丸」の一之瀬竜也船長。

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どこでも群れ濃厚で数釣りOK! アタリを見逃さないのがポイント

ポイントは富浦から剣崎沖。洲崎沖も狙うが「どこにでもイカはいる」(船長)という

「入れ乗りになってきましたよ」

朝方はこの時期としては良型サイズも

この日は常連の久保出さんが58杯でトップ。小型主体だが、身が厚くてうまい!

「イカが小さいし水深が浅いので、シャクリは小さくていいよ」

葉山・芝崎「正一丸」の横森正一船長が遊びで乗船していた。とってもうれしそう

釣れたてはやっぱり刺身だね

一杯釣れるから楽しいね

みなさん好乗りに笑顔

ダブルでヒットにご満足!

ベテランンは直結で数を伸ばす。「ポツポツの乗りならブランコのほうがかたいよ!」

今シーズン最高は97杯。乗っているときに集中してやろう

水深は100mちょっとと浅い

ブランコを基本に、サバが多いときは直結を併用する

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・金沢八景「一之瀬丸」。

ここ最近の釣り物は、高水温の影響かシーズンが早くなる傾向がある。ところがヤリイカは逆で、高水温ゆえに始まりが遅くなるのがここ数年のパターンだった。しかし、今シーズンは猛暑が終わって涼しくなった8月の後半に一気に火が点いた。
「本当はまだスルメを狙う時期だけど、今年はスルメがあんまりよくないんでヤリを狙ってみたら、予想以上に乗りがいいですよ」と、金沢八景「一之瀬丸」の一之瀬竜也船長は話す。
現在、富浦〜勝山沖、剣崎〜洲崎沖を狙っているが、「どこにでも群れがいる」状態で、イカは多いという。
「9月に入って97杯も記録しました。この日は早揚がりだったんで、最後までやれば束釣りだったでしょうね」
取材日は9月上旬。この頃、連日雨マークがついて、さらに南西の強風が続くなど沖のイカ釣りには向かないバッドコンディション。朝から波っけが強いものの、開始早々に乗りが訪れた。群れが移動しても、少し移動すればまたすぐに群れを捉える。落とせば乗る、そして良い群れでは4回、5回と乗せられる。
そんな中、直結でやっていた常連さんたちは6杯掛け、7杯掛けと多点掛けを連発。数が一気に伸びていく。
「イカはほとんど小型です。アタリも小さいので竿先に出るわずかな変化を見逃さないようにしましょう。大きなシャクリは必要ないです。イカは小型でも丸々としていて食べたら最高です」
前半のペースが続けば束釣りも夢ではなかったが、中休みがあって、さらに強風のため少し早揚がりしてトップ58杯。ほとんどの人が20〜30杯は釣り上げ、あらためて群れの濃さを実感。
「誰でも釣りやすいですよ。これから始めるのにもいいですね」
今シーズンは大いに期待できそうだ。

ヤリイカ仕掛けをご紹介。先調子の竿で確実にアタリを捕まえる!

タックルは、1.7〜2mほどのヤリイカ専用竿に小型電動リールを組み合わせる。竿は小さいアタリを取る必要があることから、先調子のアタリがわかりやすい専用竿がベスト。リールはPE4号以下で、300m巻けるものを。ヤリイカに限れば、PEは3号でもいいだろう。
基本の仕掛けはプラヅノ11㎝5〜8本のブランコ仕掛けだ。しかし、サバが多い場合、11㎝のブランコだと釣りにならないこともあるので、これから本気でヤリイカをやりたい人は直結仕掛けも用意しよう。仕掛けは11㎝メインだが、今後の海の状態によってはスルメが再燃する可能性もある。14㎝、18㎝とひとつずつぐらいは用意しておくと、どんな状況にも対応できる。
中オモリやヨリトリリングなどは、アタリがわかる人ならいいが、初心者はつけないほうがいいだろう。ほんのわずかなアタリしか出ないことが多いので、中オモリがついているためにアタリを見逃すことも多いのだ。

ブランコ仕掛けのヤリイカ釣り。竿先を見て少しのアタリを逃すな

「今釣れているヤリイカは小さいのが多いです。これでもちゃんとアタリは出ますが、しっかりと竿先を見ていないと見逃してしまいますよ」
小型でも最初のアタリは出る。だが、これを見逃すと再び竿先がフワフワ動くようなことは少なく、乗っているのに気がつかないことが多いのだ。このために重要なことがある。
「誘った後は、必ず竿をしっかりと止めてください。ずっと動かしたままだとアタリが取れません。ピタっと竿を止めて、竿先を見てください」
この時期のヤリイカは水深が100mほどと比較的浅く、タナは底中心なので釣りやすい。着底したら、糸フケを取りながらも竿先を見ておこう。この時点で乗っていることが多いためだ。「着乗り」の場合は、竿先が上下にフワフワ、ガタガタ動く。この動きが大きいときほど一度にたくさん乗っている可能性が高い。
「誘いは、水深が浅いのとイカが小型なので、やさしく小さくやってください」
竿を軽くあおる感じで持ち上げる要領だ。最盛期や深場のヤリイカ釣りでは、海面に向けた竿を一気に頭上まで持っていく誘いをするが、これだと乗ったイカがそのまま振り落とされてしまうのだ。
このため、軽くあおるようにして、上げたらしっかりと竿先をストップ。そして竿先を注視する。アタリがあったら軽く持ち上げて少しそのままゆっくり巻いていき、電動のスイッチをON。
この日は、波が高くイカの足だけついてくるシーンが多々あった。ある程度バラシは少ないが、手持ちで上下を吸収しながら巻き上げよう。
多点掛けは、少しイカが大きくなったら、その場で竿を上下させて誘いを掛けると乗ってくるが、小型主体のときは状況を見て判断しよう。
誘いながらアタリを見て、少し巻いて再び誘い、これを繰り返し10mほどまで探ってみる。
周りの人が釣れているのに自分だけ釣れていないときは、一度一気に20〜30m巻き上げてから再び落とす巻き落としをしよう。
直結の場合、イカが小型のときはとくに巻き上げと取り込みが重要になる。イカが軽い分、糸に掛かる抵抗が少なく、軽くトンと衝撃が掛かったくらいで簡単にバレてしまう。とにかく仕掛けを下に下げず、手を滑らせずに速やかに回収していこう。
サバが消えたときや、ポツポツと単発で乗るようなときはブランコが有利になる。上手に使い分けて楽しもう。
どこにでも群れはいるようで、これから成長するにしたがって少しずつ水深が深くなっていき、最盛期を迎える。今シーズンは早く始まった分、ロングランで楽しめそうだ。見た目も美しく味もいいヤリイカ。これから始めるにもいい時期です。

以上の記事は「つり丸」2015年10月1日号の掲載記事です。

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