釣果も安定しているので欲張っても虻蜂取らずにはなりにくいのが江見沖の五目釣り


江見沖のコマセシャクリの五目釣りがおもしろい。秋はマダイ、ハナダイのほか、イサキや青物など多彩な魚が活発にエサを追う。このマダイは2.5㎏。翌日は5.1㎏も上がった。五目釣りながら型のいいマダイが上がっている

ハナダイは大型が多く、引き味バツグン

五目釣りながら、かなりの数のマダイがまじった。マダイ乗合並の釣果だ

いろんな魚が釣れるから楽しいね

イサキも良型が多い

群れに当たるとイサキは多点掛けの連続

マダイとイサキが一荷で釣れた

こちらでは「カワ」と「ウマ」のハギ一荷

仕掛けはマダイ狙いの長ハリス、イサキ、ハナダイ狙いの3本バリプラスオキアミ、ウイリー仕掛けなど、各自の判断でОK

アミコマセを使用する。手返しよく入れ替えて、魚を寄せて釣る

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・江見港「新栄丸」。
「新栄丸」の五目釣りの特徴は、どの魚を狙うかを釣り人が選ぶこと。武ノ内一浩船長は、常に2種類以上の狙いものを教えてくれる。「ハナダイ狙う人はシャクりながら底から10mまで誘って。マダイ狙いの人はハリスを長くして38m前後のタナを探って」という具合だ。慣れた人は、両狙いの中間長の仕掛けも用意していた。
一発大物マダイを狙うか、イサキの数釣りを楽しむか、釣り方も仕掛けも自由に選べる楽しさがある。船長は詳細なアナウンスで海中の状況や魚の反応を伝え、サポートしてくれる。この日は潮が濁り気味、マダイとハナダイが活発に口を使い、イサキを狙った人は多点掛けを連発している。港に帰る頃には、皆のクーラーには多彩な魚が納まっていた。
この日は青物こそ顔を出さなかったが、10月はイナダやカンパチの回遊が期待できる時期になる。マダイ、ハナダイ、イサキ、イナダと本命級の魚を全部狙うのもOK、釣果も安定しているので欲張っても虻蜂取らずにはなりにくいのが江見沖の五目釣りだ。好シーズンはこれから、初心者からベテランまで楽しめるだろう。
以上の記事は「つり丸」2015年10月15日号の掲載記事です。
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何が食ってくるか分からない。やり取りは慎重に。これからはイナダ、ワラサ、カンパチなどの青物も多くなる