真夏も元気に釣れてます! 忠実に釣れば5kgオーバーもあるかも!


この日のドクター近藤のテンヤマダイタックルは「紅牙テンヤゲーム AIR AGS MH‐238MT」と「紅牙MX 2508PE‐H」のセットをメインに使用。水深30mほどなので、キャストして探るのも有効だった

この日はやや小ぶりながら本命マダイを連発したドクター近藤。「真夏の釣りは無理をせず。水分補給が大切ですよ!」

食いはまずまず。この日は大型は出なかったが、1~1.5㎏級が元気に竿を引き絞ってくれた

いい日はトップ2桁釣果もある

食べごろサイズ。淡泊なマダイの刺身は食欲のおちる夏にもオススメ!

ゲストも多彩。ドクターは大型ホウボウをゲット。美味しい高級魚だ

アイナメもグッドサイズが上がった。刺身が絶品!

カサゴなど根魚類も多い

ポイントの水深は30m前後がほとんど。テンヤは5~6号をメインに各号数用意

タイラバも併用OKだ

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島港「植田丸」。
ほぼ周年楽しめる鹿島沖のテンヤマダイだが、この夏も猛暑に負けず食い続けてくれている。
「例年真夏の時期はマダイの食いがやや落ち気味になるんですが、今のところまずまず順調に食っていますよ。大型ハナダイがまじる時期なので、今後は両方まじりで楽しめると思いますよ」と話す、鹿島港「植田丸」植田竜也船長。
釣り場の水深は30m前後が中心で、テンヤは5~6号中心にその前後を用意したい。タイラバの併用もOKだ。
このところ500g~1.5㎏前後主体に2~3㎏がポツポツまじってトップ4~8枚前後の日が多いが、7月18日にトップ13枚など2桁釣果もある。また、一年を通していつでも、ドカン! と一発大型もあるのが鹿島沖。「植田丸」では7月8日には6.1㎏の大ダイも上がっているので油断できない。
しっかり底ダチを取り、小さなアタリも逃さず掛けアワせていけば、おもわぬ大物にも出会えるはずだ!
ひとつテンヤマダイ仕掛け。水深は30m前後メイン。オーソドックスなタックルを

現在攻めているポイントは水深30m前後がメイン。タックルはオーソドックスなひとつテンヤマダイタックルでOK。
竿はひとつテンヤ専用竿の2.4~2.7m前後。使用するテンヤは「5~6号メインにその前後も用意を」(植田船長)とのことなので、そのテンヤに適合した竿をセレクト。
リールは小型スピニング。
大型のチャンスも十分にある状況なので、リールはなるべくドラグ性能のいいものを用意したい。
道糸はPEラインの1号以下を150m以上巻いておく。
PEラインの先にはフロロカーボン2~3号のリーダーを4~6mほど結んでおく。PEとリーダーの結びはFGノット、PRノットなどで。比較的簡単に結べて失敗が少ないノーネームノットは、初心者にもおすすめだ。
テンヤは3~10号など各種用意しておきたい。前述の通りメインになるのは5~6号。軽いほうがフォールの誘いが効きやすいので、底ダチが取れれば軽くしてもいいし、逆にどうも底ダチが不安というときは重くしてゆく。まずは底ダチが取れる号数で釣るようにしよう。
テンヤはカラーバリエーションも豊富に用意したい。潮が濁ったときはアピール系やグロー系など目立つものを。水温が高くさまざまなエサ取りが出る季節でもあるので、エサ取りが多いようなときは地味目のナチュラルカラーなど、状況に応じて試してみよう。
エサ付けはていねいに。テンヤの親バリと孫バリでエサのエビをしっかり固定するようにテンヤに付ける。
釣り方の基本をご紹介。キャストも効果的。エサチェックもまめに

投入合図が出たら、テンヤを投入、海底まで落とす。潮や風で道糸がフケるときは、指でスプールをサミングして糸フケを抑えてやる。
テンヤの落下中にアタることもあるので投入時も道糸の動きには注意しておこう。勢いよく出ている道糸が着底前に急にフケたり、止まったりしたときはアタリの可能性大。すぐにアワせを入れよう。
着底したらすぐにに糸フケを取り、50㎝~1mほど巻き上げてアタリを待つ。そして、そこから頭上までゆっくり持ち上げて、ゆっくり落とす、この繰り返しで誘いをかけてやる。
基本はこの底狙いだが、底でアタリが無い場合、タイが浮いているような場合、底にエサ取りが多い場合などは上層も探ってやる。底でアタらなければ、50㎝~1m上げて誘いをかけてアタリを待つ、さらに50㎝~1m上げて誘いを繰り返し、5~10mぐらい上まで探ってみてもいい。
キャストできる人は可能な範囲で遠投して広範囲を探るのも手だ。
真夏の高水温期だけに、フグなどのエサ取り魚も活発だ。アタリが無いなと感じる前に、こまめに仕掛けを上げてエサチェック&再投入をすようにしよう。たとえエサが残っていても再投入すれば仕掛けが別のポイントに入ってアタリが出ることもあるので、入れ替えは頻繁に行うようにしよう。
もちろん、エサ取りだけでなくウレシイゲストも少なくない。ハナダイのほか、カサゴ、アイナメ、ホウボウ、ヒラメに青物などなど、多彩な魚たちがアタリを送ってくれるので、もちろんそのアタリも掛けアワせて、お土産を増やしていこう。
アタリはコツコツと小さい場合、ゴツゴツッとはっきり出る場合などさまざま。糸が止まったり走ったりといった糸の動きのみの変化もある。いずれにしても違和感を感じたらアタリだと思って大きくアワせてやる。
潮具合などほんのちょっとしたタイミングでバタバタとアタリが出たり、そのアタリが急になくなってしまったりということも多いようなので、アタリがあるときは集中してアタリを取って掛けるようにしたい。
以上の記事は「つり丸」2018年8月15日号の掲載記事です。
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ほぼ周年テンヤマダイ釣りが楽しめる鹿嶋沖。しっかり底ダチを取ってアタリを出して、小さなアタリも逃さず掛けて行くという基本は真夏のシーズンも同じだ。今回「植田丸」でマダイを狙ったドクター近藤惣一郎、「アタリを取ってアワせて掛ける、ひとつテンヤマダイはホントおもしろい!」