多彩な釣り場で数・型大満足! 剣崎沖は大型が多く釣果も安定!


「シマノ・ステファーノグランプリ2013」優勝者である鈴木洋行さんは30cmの大型を釣り上げた。「尺ハギは初めて釣りました。小さいやつを数釣るのはが得意なんですが(笑)。うれしいです!」

飯田純男さんは25cm前後を連発。大型のいい引きを満喫していた

佐藤英雄さんは29.5cmと、尺まであと一歩。それにしてもいいサイズばかりだ

常連さんも29cmをゲット

最新タックルを駆使して、剣崎沖のカワハギを狙う飯田さん

こちらも良型。そしてキモパンだ! 刺身はキモ醤油で味わいたい、キモを入れたまま煮つけてもおいしい

このところトップ25~35枚前後。方ぞろいなので、小型クーラーだと満タンになってしまう

うれしいゲスト、イシダイも

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・久比里「山天丸釣船店」。
本格シーズンを迎えたカワハギ。ポイントが点在する東京湾では、これから多くの船がカワハギ狙いで出船する。なかでもカワハギ釣りが盛んな港、久比里には多くのカワハギファンが集まり、連日好釣果をたたき出している。
久比里「山天丸」は、このところ剣崎沖に出船しており、トップ25~35枚前後と安定して釣れている。
取材当日は、シマノインストラクター飯田純男さん、カワハギの名手佐藤英雄さん、鈴木洋行さんが乗船。テクニシャンぞろいとあり、小型も含めた数釣りになるかと思いきや、良型ばかりが連発。飯田さんは25㎝前後次々と上げ、続く佐藤さんは29・5㎝、さらには鈴木さんがなんと30㎝の尺ハギをゲット。ワッペンサイズがほとんどまじらず、大型主体でいい引きを楽しませてくれた。
もちろんそれえら大型カワハギはみなキモパン状態。釣って楽しく、食べても最高だ!
飯田さんのタックルをご紹介。高感度なタックルでイージーな宙の釣り

シマノインストラクターの飯田純男さんもこの日は良型を連発し、秋のカワハギ釣りを満喫した様子だった。飯田さんに、これからの季節の攻略法を聞いた。
「水温が下がってくると、海底に群れが固まるというイメージを持っている方もいると思いますが、まだまだカワハギは元気に泳ぎ回っています。状況によっては底ベタにいることもありますが、中層に群れていることも少なくありません。その群れのいるタナを探るのが好釣果への近道です」と飯田さん。
そのためには、まず初めに集寄や中オモリなどを付けないシンプルな仕掛けで、底から3mほど上まで探ってやり、どのタナでアタリが出るかを見つけてやるという。
「剣崎沖の深場では5~6m上で食ってくることもあります。まずは、その日その時の食いダナを見つけてください」。
こう話す飯田さんがセレクトしたタックルが右下のイラスト。幹糸にPEラインを使用した、高感度の「PE幹糸仕掛け」と、その感度を活かすための竿「ステファーノ攻 PEエディション HHH171」だ。
「このセットはとにかく、感度がいいのでアタリが非常にダイレクトに伝わります。宙の釣りでもすごくアタリが分かりやすいので、魚のいるタナを見つけるのにも最適です。カワハギがまとわりついてくるような微かな変化もキャッチできるんです」と飯田さん。
タナを探りながら、しばらく釣っていると中層でアタリが出だし、カワハギが連発しだした。こうなれば、そのタナを集中的に攻めればいい。
「ただし、一度食うタナが分かったとしても、ずっとそのタナを攻め続けるのもよくありません。一日の中でも食いダナは刻々と変わります。場合によっては船の前と後ろで食いダナが変わることもあります。アタリが遠のいたら、またいろいろなタナを探ってみてください」。
ここでタナは底、と判断したら集寄や中オモリを付けた仕掛けで、仕掛けを這わせるような釣り方もおりまぜて、さらにカワハギの食いダナを探ってみるのだ。
カワハギが浮いている場合は、宙の釣りで攻める。
「宙の釣りではステファーノ攻 PEエディション HHH171が本領発揮します。非常にアタリが分かりやすいうえ、仕掛けがPEで伸びが少なく、竿が硬いのでカワハギが仕掛けを吸い込んだときに口の中でハリが立ちやすいんです。つまり放っておいてもハリ掛かりしやすい。超硬調子の竿に幹糸がPEラインの仕掛けの組み合わせなんていうと、とてもマニアックなタックルにも見えますが、実はコツさえつかめばビギナーも簡単にカワハギが釣れちゃうタックルなんです。一度試していただきたいですね」と話す、飯田さん。
この日、デカハギ連発となった剣崎沖。その後も大型まじりで好調に釣れている。他のエリアも含め、今後も東京湾のカワハギは期待十分だ!
以上の記事は「つり丸」2014年11月15日号の掲載記事です。
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剣崎沖中心に出船している「山天丸」。大型主体に安定釣果が続いている