MENU
沖釣り専門誌『つり丸』が徹底取材した釣果、釣り方、仕掛け、タックル、魚の生態、グルメコラムを中心に配信する釣り情報サイト
相模湾のルアーキハダ炸裂!フカセ釣り&一本釣りを解説(二宮丸)

相模湾のルアーキハダ炸裂!フカセ釣り&一本釣りを解説(二宮丸)

相模湾のキハダ釣りはコマセ、ルアーが定番だが、イワシが入手できればフカセ釣りも極めて有効。カツオが散水に入れば一本釣りも満喫できる。カツオは3㎏級の良型が多く、キメジも10㎏級まで上がっている。

生きイワシを使った釣りは船に群れが付けば爆釣も! 魚も見えてエキサイティング!

吉田さんは余裕のやり取り!

宮川和摩・若船長のギャフで勝負が決まった!

キハダキャスティング初挑戦の吉田貴明さんが見事22kgのキハダを手にした!

吉田さんのキハダ22kgの別カット!

吉田さんのヒットルアーは「オシアペンシル14㎝」

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・宮川港「二宮丸」。

取材当日はナブラが多数見られるものの、まいたイワシには反応せず、ルアーの誘い出しにキハダがダブルヒットした。1本は飲まれ切れしたが、もう1本は無事に取り込まれた。サイズは22㎏だった。
「カツオをフカセでやるならハリスは12~16号です。魚がまいたエサを取ったら釣りを始めてください。エサを積んでいても、ルアーで誘い出しをやることもあります。ナブラの前に付けても、投げられるのは一回です。その時、ナブラに届くよう遠投することが大事」と話す、「二宮丸」の宮川剛船長。
キハダ狙いなら20号ハリスが必要。フカセ釣りの予定でも、ルアーを数本は用意したい。
「キハダはキッチンペーパーに包んで、毎日ペーパーを替え、5日ほど氷で寝かせると旨みが出ます。胃袋は湯がいて刻み、生姜醤油がいい。カマは脂があって塩焼きが最高です」と食べ方も様々。カツオは新鮮なうちが一番。
相模湾で豊富なエサを食べたキハダは全身が中トロになる。一気に走る怪力の持ち主と戦おう!

キハダのフカセ釣りタックル。フカセ釣りの竿はルアーのツナ用!

フカセ釣りはスピニングタックルが主流。両軸リールや電動リールはエサを流す段階で遅れが生じ、ルアーを投げることも困難。ルアータックルを流用するのがベスト。
竿はキハダを専門に狙うなら、立ててやり取りができ、下へ潜るキハダをリフトできるツナロッドが一番。PEライン4~6号強度で、7フィート半~8フィート半くらいあれば申し分ない。
PE4号以上のジギングロッドでもいいが、ルアーに変更した場合、キャストには適さない。また、魚が食っても船底にPEが当たって高切れすることもある。
ヒラマサロッドや最強クラスのシイラロッドも、時間をかければ20㎏級までは獲れる。しかし、仕立船ならともかく、乗合船で慣れていない人がライトタックルを使うと、魚がいつまでも寄らず、周囲の迷惑になってしまう。新規に購入するなら、ぜひツナロッドを選んでいただきたい。カツオがまじる場合も、3㎏以上の大型はツナタックルだと勝負が早い。
リールはPE4~6号が300m以上巻けるサイズのルアー用スピニングリール。回収時を考えるとハイギアがベスト。
ドラグは初期設定で3㎏程度、。最終的には5㎏まで上げる。ドラグ調整に慣れない人は、最初は測りを使うか、船長や上乗りさんに見てもらおう。
道糸はPEの4~6号を300~400mを巻いておく。リールがPE5号だと200mしか巻けない時は、PE4号を300m巻くようにしよう。
25㎏を超えるキハダは、一気に200m以上走ることもある。数年に一度だが、フカセ釣りでも50㎏級が上がっている。だから300mは必要不可欠なのだ。
なお、スロージギングのエキスパートは、キハダを狙う際に多少伸びるPEラインを使うという。これはクッション効果を期待しているようだ。これも参考にしたい。

フカセ釣りの一連の流れ。釣り方によって座席が違うので注意しよう

まず、船は4時頃にエサのイワシを買いに行っているため、乗船手続き後は港で船の到着を待つことになる。この間に氷やタックルの準備を万端に整えたい。仕立船なら、乗船してからエサを買いに行くこともある。
船が港に戻ってきたら、エサのイワシが弱らないよう、船長や上乗りさんの指示に従って素早く、安全に乗船したい。
船はすぐさま港を出て、ナブラを探索する。
釣り座は基本的に1本釣りが左舷、フカセが右舷になる。これは潮が左から右へ流れるように操船するため、左舷では道糸が船の下に入ってしまうからだ。
釣り座にはタックルと荷物を置くが、探索中は波しぶき、釣りが始まればカツオやキハダの血を浴びるため、濡れて困るもの、しばらく使わない荷物はキャビンなどへ移動しておこう。いつナブラに遭遇しても対応できるよう、タックルと仕掛けは万全に準備しておきたい。
鳥山や魚だけの素群(スナムラ)、漂流物やパヤオ周りなどを探索する。ナブラを発見したら、船長の指示で上乗りさんが「カイオケ」と呼ばれる手元のカメからイワシをまく。
魚がイワシを捕食すれば、「取ったぞ!」と、声が響き、合図が出るので、左舷から散水しながら釣りを開始。
トモ側からボイルが始まり、次第に船に寄り、散水に入れば「魚が船に着いた」と呼ぶ。
魚がエサを追う時間は様々だが、1分の時もあれば10分、20分の時もある。釣りができる時間はこの間だけなので、手返し良く釣っていくことが重要だ。
魚の食いが止まれば、散水とまきエサを止め、魚の血を洗い流して氷と海水でクーラーに保管し、次の群れを探す。
釣れ具合によって帰港時間も前後するため、早い時は午前中に戻り、遅い時は終了時間まで探すこともある。職漁の性質が強い釣りだ。

カツオ入れ食い時のタックル。ロッド6ftぐらいのジギングロッド

カツオ、キメジ用にもう1本ジギングタックルを用意しておくと、これが入れ食いになった時に存分に楽しめる。
簡単に伝えると、竿は6フィートぐらいのPE4号強度のジギングロッド。リールはPE4号が300m巻けるサイズのスピニングリール。これに道糸としてPE4号を300m巻いておく。ハリスはフロロカーボン12~16号を2m。ハリはヒラマサバリの13号程度でOK。
ルアーでカツオを狙うタックルよりもワンランク強度を上げた方が、掛かったときの手返しを早くでき、数が伸ばせるだろう。
マイワシが手に入らず、小型のカタクチイワシしか積めない時や、魚がスレていて16号のハリスで食わないときは12号程度のハリスを使うのが有効。ただし、10㎏を超す魚は取り込むのが難しくなる。

エサの付け方。エサのセレクトが大切! この釣りでもっとも重要だ

この釣りで最も重要なのはエサの付け方だ。泳ぎが良いエサほど魚が食うため、ていねいに扱いたい。
ナブラが近づいて来たら、足元の水が循環するバケツにイワシを入れていく。このとき、たくさん入れすぎるのは厳禁、5~6匹程度にする。水が循環しないバケツなら、3~4匹が無難。
船のイケスからイワシを取る場合、イワシを追い回さず、群れの進行方向にそっと網を入れ、頭からすくう。
背中が黒ずんだイワシや、痩せたイワシは泳ぎが悪いため避ける。背中の色が明るいイワシや丸々太ったイワシが特エサだ。
カツオはカタクチイワシ、キハダはマイワシが有効。「ゴロンボ」と呼ぶ大型のカタクチイワシは、キハダも良く反応することがある。
なお、カツオが大小入りまじっている時は、マイワシを使えば明らかに型の良いカツオが食ってくる。
カタクチイワシならカマ掛け、マイワシなら鼻掛けにする人が多いが、イワシを潜らせるならマイワシでもカマ掛けがいい。なお、鼻掛けにする場合、イワシの両目を指でふさぐと暴れにくい。カマ掛けの場合もカマの骨を通すように掛け、あまり深く掛けないようにする。
エサ付けの際は、あらかじめ十分に手を冷やし、バケツのなかのイワシを手で追いまわさず、小型のネットなどですくうようにしたい。
また、イワシをハリに掛けてバケツで泳がせると、投入までに弱ってしまう。合図があった瞬間にイワシをハリに付け、投入したい。
イワシにハリを掛けると、驚いて一気に泳ぐ。その時、船から遠ざかるように潜れば勝算がある。
海面を泳ぐイワシや、船の下に入ってしまうイワシは食わないので即座に交換する。
なお、鳥がイワシをくわえてしまったら、あっという間にハリ掛かりし、プライヤーを使わないと外せなくなってしまう。裏技として、その前にカラアワセしてイワシをハリから落とすこともある。

竿フカセ釣りの解説。合図があったら即エサを付けて投入しよう

フカセ釣りでは、合図があったら即座にイワシをハリに掛け、ベールを返してアンダーハンドで軽く投げる。一投目ではまだ船が惰性で流れているため、道糸をトモへどんどん伸ばしていく。ナブラのなかでも、高活性の魚が群れの先頭にいるため、この時のヒット率は極めて高い。
船が完全に止まれば、今度は真正面の潮下へ流す。大型のキハダはキメジほど船に寄らないため、50m以上送り込んでもいい。この時、手元の道糸が緩むとオマツリが起こりやすく、イワシも泳がない。道糸を張らず緩めず流していくと、ガボッ、バシュッと魚がボイルし、次の瞬間に道糸がバラバラ、ビューッと引き出されていく。
アタリがあれば、10mほど走ったところでベールを戻す。魚の重みが伝わったところで聞きアワセをすればよい。ルアーではガンガン大アワセして確実にフッキングさせることが重要だが、フカセ釣りはそこまでハリが大きくないので、1~2回しっかりアワせればよい。
魚がハリ掛かりしたら、カツオは横走りし、キハダは一気に下へ潜る。10㎏で50m、20㎏なら100m以上持って行く。ドラグが鳴りっぱなしになり、スプールが細くなっていくが、この時、ドラグに絶対触らないこと。無理にドラグを締めたり、スプールを押さえた瞬間にハリスが切れてしまう。
魚が止まったら、テンションが緩まないように距離を詰めていく。最初に長距離ダッシュした魚は比較的寄せやすい。ところが重さがあるのに、短い距離で止まった場合は、また激しく走ることを頭に入れておきたい。
ポンピングしても一向に寄らず、ドラグが滑るばかりなら、ドラグを半周、1周と急に締めるのではなく、ひと目盛、ふた目盛とほんの少しずつ締めることが重要。締め過ぎると、次の走りでハリスが切れるので注意しよう。
カツオ、マグロ類は、頭が手前に向いた時はリールが巻きやすい。その時に寄せ、反転したら無理せず走らせる。魚は泳いでエラに酸素を取り込むため、旋回しながら上がってくるのだ。
船縁にPEラインが擦れないよう注意し、水面まで寄せたら船長や上乗りさんにタモやギャフで取り込んでもらおう。

1本釣りの場合。フカセ釣りと同時に1本釣りでも釣りが楽しめる

散水機があればフカセ釣りと同時に、左舷で一本釣りも楽しめる。
散水が始まると、カツオ、キメジがエサの小魚が跳ねていると錯覚し、まきエサを取れば散水の中に入ってくる。
道具は船に常備されているカツオ1本釣り専用竿(ブッペ竿)を借りよう。カツオの1本釣りを象徴する、竿を振ると魚が外れるバケは、安全のため乗合船では上乗さんが使う。仕立船なら釣り客もバケが使える。乗合船で1本釣りで釣る場合は、ハリにエサを付けて釣る(「エサ掛け」と呼ぶ)のが一般的。
道糸が60~70号で、ハリスは20号前後。二重にハリを結び、ダブルリーダーにする船宿もある。ハリはカツオバリかヒラマサバリの12~14号。これら一式が全てセットされたものを借りることが一般的。
エサはカツオならカタクチイワシ。キメジはマイワシ。あまり大きなエサは、アタってもエサだけ取られるため、イケスに入っている平均サイズを使おう。1本釣りならカマ掛けがいい。入れ食い時は鼻掛けでもいいが、知らない間にエサが外れることもある。
釣り方の流れはフカセ釣りと同じだが、ミヨシ側ほど有利。散水の先に放り込み、手前に戻ってくるようなら2、3度入れ直す。するとガツン! と竿が絞り込まれるので、落ち着いて自分の胸元に当てるように抜き上げ、脇に抱えてハリを外す。引きが強い場合、竿を伸されずに耐えていれば魚が浮くので、そこで抜き上げよう。
仕立船でバケを使う場合、「叩き」と呼ばれるが、バケを散水する海面に叩きつけ、スーッと横に引くと食ってくる。バケの場合はエサ掛けと違い、魚が反転する前に掛かるため、そのまま進行方向に向けて抜き上げ、船に入れたら緩めればバケは自然に外れる。
カツオは群れの1匹でも不審な泳ぎ方をすると、群れ全体が沈むため、勢い余って魚を右舷側から海に落とさないよう注意。掛けたら必ず船に入れたい。
散水に魚が入れば効果抜群の1本釣りはじつに面白いが、5㎏以上のキメジが多い時は、フカセ釣りの方が確実に取り込める。1本釣りで乗るつもりでも、魚が大きな場合を想定してフカセ釣りの道具も用意したい。

以上の記事は「つり丸」2018年9月1日号の掲載記事です。

関連記事
焼津沖のタチウオ釣りが好調だ。一番の魅力は、良型が狙えること。1㎏オーバーのドラゴンサイズから2㎏を超すモンスター級まで!特大サイズを求めて通うファンが多いのが特徴だ。
更新: 2019-07-17 07:00:00
釣り物が少ない季節の救世主。数釣りよりもサイズ狙い。犬吠埼沖の大オニはルアーでもエサでも有効!ゲストはアラ、メバルなど多彩でお土産十分。夏のオススメターゲットを紹介!
更新: 2019-07-12 14:59:38
春先〜夏場に館山湾にはカタクチイワシが大量に入ってくる。湾内にはイワシのイケスも多く、全国各地のカツオ船もエサの買い付けに訪れる。イワシを求めてやって来るのはカツオ船だけでなく、様々な魚達も同様だ。
更新: 2019-06-26 07:00:00
エサ釣りとルアー釣りが胴船で釣果を競ってみるとどうなるのか…!? 東京湾のアジ釣りで検証してみました! LTのコマセ釣りとバチコン、果たしてどちらが勝つか…!?
更新: 2019-06-24 13:40:26
各地で人気のヒラメ釣り。釣り自体は難しくはなく、手巻きリールで浅場で釣れることが人気の理由のひとつ。近年はLTでのヒラメ釣りもブームになっている。外房飯岡港は関東で一番早くヒラメ釣りが開始される港だ。
更新: 2019-06-22 07:00:00
最新記事
早くも相模湾に夏到来! 真夏のオフショアキャスティングゲームの定番であり、大人気ターゲット「シイラ」がついに開幕したのだ。シイラのキャスティングゲームはとってもテクニカル&エキサイティング!
更新: 2019-07-18 12:00:00
西伊豆・戸田沖ではアカハタ&カサゴなどのロックフィッシュが熱い!胴付き仕掛け、テンヤ、ルアーのどれでも狙えるので、いろいろな釣り方で根魚を楽しもう!
更新: 2019-07-18 07:00:00
「第16回 上総湊港伝統釣法 真鯛シャクリ釣り釣り大会」の参加者募集内容になります。2019年8月4日開催に開催されます。
更新: 2019-07-17 22:30:38
焼津沖のタチウオ釣りが好調だ。一番の魅力は、良型が狙えること。1㎏オーバーのドラゴンサイズから2㎏を超すモンスター級まで!特大サイズを求めて通うファンが多いのが特徴だ。
更新: 2019-07-17 07:00:00
ピーカンの猛暑日。こんなときにピッタリなのが、釣り人を熱くさせる「夏フグ」だ。鹿島沖では30㎝を超える良型が連日好調。独特のカットウ仕掛けで掛けた衝撃は、日常生活では味わうことができない達成感だ!
更新: 2019-07-16 12:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
つり丸船宿一覧
つり丸定期購読