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衝撃の釣り味を体感! 餌木シャクリのアオリイカ仕掛け(野毛屋)

衝撃の釣り味を体感! 餌木シャクリのアオリイカ仕掛け(野毛屋)

長竿の弾力を利用して、小さく鋭くシャクる。ここで大切なことは、竿に十分に力を加えることだ。竿が曲がった後、その反動で腕が引き戻されるくらいまで力を込めることにより餌木に鋭い動きを与えることができ、アオリイカへのアピール効果も高まる。


アオリイカ仕掛け。シンプルな中オモリ仕掛け。シャクリで釣果に差がでる

東京湾で「野毛屋」がアオリ乗合を始めたのは1995年のことだ。当時アオリイカ専用竿はなく、手バネ竿やカワハギ竿などを流用して釣っていた。

ポイントも手探り状態で、黒川勇治船長は東京湾の西側から東側、深場、浅場とアオリイカの居着く場所を探し回り、データを蓄積していった。根周りやかけ上がりなど、イカの付くパターンがわかると、そこを狙い撃ちして釣果を上げた。高根の上などのピンポイント狙いを多用するのが「野毛屋」アオリイカ船の特徴とも言える。

そして2004年、勇治船長の提唱により長竿釣法が登場する。竿の長さと弾力を生かして餌木に鋭い動きを与える長竿は、初心者でも楽にシャクれるというメリットもあり、いまや相模湾でも長竿が主流となっている。

この釣りの専用竿も市販されているが種類は多くない。専用竿がなくとも、メバル用の3m前後の竿や9フィート前後のライトアクションのシーバスロッドなどが流用できる。

中オモリは初期の浅場では5号、年末からは深場も攻めるのでそのころは8号を使う。ハリスは5~6号を初期は3m、後期は5m、餌木は3.5号から4号。

「野毛屋」では海面から中オモリまでの長さが指示ダナとなるので、道糸のマークでしっかりとタナを合わせることが大事だ。根の中を流すこともあるので、根掛かりを避けるため、底まで中オモリを落としてからタナを取ることはない。

誰もが気にするのが餌木の色だが、東京湾のアオリイカに「必須のカラーはない」といってもいいだろう。それだけ様々な色の餌木に乗ってくる。

まずは奇を衒った色は使わず、ピンク、オレンジのアピールカラーと、グリーン、茶色、青のナチュラルカラーを揃えておけば十分だ。下地はマーブル、金テープの2種類を混ぜて揃えたい。

餌木のカラーよりもアクションが大事なのが東京湾のアオリイカの特徴。

長竿の弾力を利用して、小さく鋭くシャクる。ここで大切なことは、竿に十分に力を加えることだ。竿が曲がった後、その反動で腕が引き戻されるくらいまで力を込めることにより餌木に鋭い動きを与えることができ、アオリイカへのアピール効果も高まる。

東京湾 アオリイカ釣行レポート

シュッ、シュッと風を切りながら3mを超えるロングロッドがしなる。ロングロッドは、小さな力で餌木に大きな動きを与えることができる

ロングロッドでイカを乗せると、竿が満月に引き込まれ釣趣バツグン。グイン、グインと、元気のいい引きを楽しませてくれる

東京湾もアオリイカが好調だ。「野毛屋」では、乗合開始日からトップ9杯。今後もサイズアップしながら、数釣りが期待できそうだ

今シーズンの東京湾はアオリの沸きがいいようだ

船中あちこちで釣れ上がる。ビギナーにも十分楽しめる状況だ

まじりでスミイカも。超美味イカ2種の食べ比べができる!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・金沢八景「野毛屋」。

シュッ、シュッと風を切りながら3mを超えるロングロッドがしなる。他の釣りとはちょっと違った風景、これが船のアオリイカ釣りだ。不意に竿がガツンと止められる、乗った、竿が折れんばかりにしなっている。「乗ったよー、おっと二人に同時に乗ったぞ!」と黒川勇治船長のアナウンスが船に響いた。

金沢八景「野毛屋」のアオリ船は開始日にトップ9杯、船中58杯という好釣果を出した。翌日からの土曜、日曜はやや乗りが落ちたとはいえ、いずれも船中28杯と今年のアオリの湧きの良さが感じられた。

ポイントは広く、大貫沖から竹岡沖、観音崎~鴨居沖、下浦沖~剣崎沖と船長は毎回コースを変えながら攻めている。根に着くイカなので、同じ場所を続けると型が小さくなり釣れる数も減るという。
ロングロッドのアオリ釣りの魅力は、シャクった竿が止められる衝撃と、竿が満月に絞り込まれる引き味にあるだろう。それほど数が出るイカではないが、集中してシャクり続けて取った一杯には誰もが満足感を感じるに違いない。

東京湾のアオリイカシーズンはこれから春先までのロングラン。「野毛屋」では小潮まわりにはアオリ乗合、大潮まわりにマダイ乗合という予定だが、マダイの釣況次第では潮まわりに関わらずアオリ乗合になる。出船状況については船宿ホームページ等で確認してほしい。

シャクリの起承転結。根掛かりのように竿が止められる乗り!

アオリイカが乗ると、竿がまるで根掛かりのように止められるので、竿を起こしたままゆっくりとリールを巻く、このときにポンピングをするとバラシの原因となる。

イカを乗せたら竿は動かさない、と覚えておこう。穂先がグーングーンと引っ張られたらアオリイカで、引きがない場合はスミイカのことが多い。

慣れないうちは早くイカの顔をみたくて、中オモリを竿先まで巻いてしまう人が多いが、これはNG。

竿が長いのでハリスに手が届かなくなり、糸もたるみやすくバラシの原因となる。中オモリが海中に見えたらそこでリールを巻くのを止めて、最初に中オモリを掴むことを心がける。中オモリを手にし、竿を置けば両手が使えるようになるので、落ち着いてハリスを緩めないように手繰ってやれば良い。

イカがしっかり餌木を抱いている場合そのまま抜き上げる、足の先一本で掛かっている場合は、船長に声をかけてタモを使おう。

抜き上げたら、まずは片方の手で餌木を掴み、次にもう片方の手でイカの背側から目の後ろ(首根っこ)を掴む。こうすると墨は吐かれない。イカの足は海側に向けておけば、水噴射されたときでも安心だ。バケツに入れるときもゆっくり優しく置いてやると墨は吐かれない。スミイカが釣れたときも扱い方は同じだ。

以上の記事は「つり丸」2016年12月1日号の掲載記事です。

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