釣った感覚が200%味わえる手バネのシャクリマダイ。今後も期待大


大船長は潮具合と仕掛けの馴染みを確認するために竿を出し、ドンピシャのタナを知らせてくれる

シャクリは激しく入れず、スッ〜っと1.5m程度持ち上げるだけで良いと説明中に見事に食わせました

タナが合っているのでアワセは竿で1回入れ、道糸をつかんで再度、確認するように入れるだけで良いと大船長。その後は素早く足元に道糸を回収しながら手でファイトを楽しもう

道糸はバケツにインまたは塗れたタオルを引いておくと絡みにくい

本命ゲットににっこり!

身が引き締まっていて美味しそうだ

2人仲良く記念撮影

2隻体制で伝統のシャクリマダイ船を出す「とう市丸」。取材日は息子さんの太実男さんが操船する船で2.5㎏の良型が揚がった

マダイが走ったら道糸を軽くつかみながら滑らせ、止まったらまた手繰り寄せる。まさに1対1の勝負で、アドレナリンが出まくります!

ダイレクトに感じるファイト! 病み付きになるぞ!

食べるにはちょうど良いサイズだ

秋の最盛期盛り上がっています!

魚影が濃い上総湊沖。この日は、イナダやカサゴ、ウマズラなどが顔を出した

ゲストも賑やか!

この釣りでは1.2メートル前後の手バネ竿に、ナイロンラージ7号の道糸を糸掛けに巻いて挑む

「とう市丸」オリジナルの豆テンヤ2〜3号

中オモリ8〜10号を使用してシャクル

エサは船長が水槽で飼っている生きサルエビを使う

エサの生きエビをしっかりつけよう

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・上総湊港「とう市丸」。
「手バネを使うこの釣りは、難しそうに見えるけど、実は簡単なんだよね。シンプルゆえ、奥深さはあるけど、ビギナーでも私と同じようにシャクれば、魚は掛かるし釣れるから」とは、この道69年のシャクリ釣りのカリスマ・上総湊港「とう市丸」の大船長・吉野泰治朗さんの声だ。
比較的、秋から冬にかけては数釣りが楽しめるこの釣り。つい先日もビギナーが訪れ、3㎏クラスを筆頭に4枚を仕留めて行ったという。
現在のポイントは、上総湊沖から観音崎沖にかけてのカケアガリや根周りで、タナは比較的浅目の24〜29ヒロ。ちなみに「とう市丸」では、伝統を重んじタナを〝ヒロ〟で指示している。
「例年この時期は、もう少し水温が下がって、深場で活性が上がるんだけど、今期は浅場での食いが良くてね。この調子なら、今後はさらに数、型ともに楽しめるんじゃないかな」と船長がニッコリ微笑んだ。
釣った感覚が200%味わえる手バネのシャクリマダイ。入門するなら今で、お正月用のマダイも視野に入れて楽しもう。なお「とう市丸」では道具を無料で貸し出しているので、クーラーひとつで遊びに行けますからね!
以上の記事は「つり丸」2015年12月15日号の掲載記事です。
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船長自ら竿を出し、的確なタナを指示!