オオモンハタ仕掛け。テンヤまたはジグヘッドにワームを組み合わせて狙う

竿はひとつテンヤ用、またはロックフィッシュ用。長さは2.4〜2.7m。
リールは小型スピニング。できればドラグ性能がいいもの。
道糸はPEラインの1号以下。リーダーはフロロカーボンの5号前後。
つまり、ひとつテンヤマダイ用のタックルがあればOKなのだ。
リーダーの先にテンヤ、またはジグヘッドを結び、それにワームを組み合わせて狙う。
イワシパターンのマダイを狙う時に適したテンヤのほか、ロックフィッシュ用のジグヘッドがオススメ。
取材当日はノリーズの榎戸富さんと吉田裕樹さんに同行していただいたが、2人が使用したのはエコギア「スイミングテンヤ」の25〜30g。ポイントの水深、風の強さによって重さを変えていた。
ワームが魚を模したものなど。いろいろな形状やカラーを試してみよう。
西伊豆・安良里沖 オオモンハタ釣行レポート

船中ファーストヒットはノリーズの榎戸 富さんだった!

この1匹が口火となって、船中でアタりだした!

吉田さんにヒット〜!

ノリーズの吉田裕樹さんの1匹目は45cm級のナイスサイズ!

榎戸さんの2匹目!

良型オオモンハタが浮上!

吉田さんが掛けたオオモンハタはテンヤを丸のみ!

吉田さんも2匹目をゲット!

こちらも2匹目!

テンヤを着底させるとアカハタがヒット

オオモンハタは「テンヤ+ワーム」で狙う

当日、榎戸さんと吉田さんが使用したワームがこれ

ワームにブレードを付けるのも有効

テンヤは「スイミングテンヤ」の25gと30g

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・西伊豆安良里港「ふじなみ丸」。
近年、ロックフィッシュ愛好家に注目されて、人気上昇中のターゲットがオオモンハタだ! この魚の一番の特徴は、ハタの仲間でありながらも、ベイトを追って中層を泳ぐこと。そのため、ほかのハタの仲間を狙うのとは違って、ゲーム性が強いのが魅力だ。
このオオモンハタ、あまり詳しことは知られていないが、西伊豆・安良里港「ふじなみ丸」の藤井伸一郎船長によると、「このへんではキビナゴがやってくる9月、10月が高確率で釣れるベストシーズン。春から初夏にはイワシがやってきますが、それにはあまり付いていません」とのこと。つまり、シーズン終盤。いつまで続くかはキビナゴ次第ということだ。
テンヤやジグヘッドにワームを組み合わせて釣るが、ひとつテンヤマダイタックルがあれば楽しめる。食べても激旨ということなので、気になる方はぜひチャレンジしてみよう!
オオモンハタの釣り方。海底付近を狙うのではなく海底から中層を探ろう

オオモンハタの特徴はハタの仲間でありながらベイトを追って中層を泳ぐこと。そのため、この魚を釣るには海底付近を狙うのではなく、海底から中層の幅広い範囲を探るのがコツだ。
それでは、オオモンハタは海底からどのぐらい上までいるのだろうか?
榎戸さんによると、「水深の半分以上でも普通に掛かります。水深30mぐらいなら、水深の2/3ぐらいのレンジでもアタりますよ」と話す。
ハタの仲間なので、どうしても海底付近を狙いたくなるが、底を狙うとアカハタ、カサゴなどが掛かりやすくなってしまう。また、ベラ、フグの仲間がいるときは、ワームをかじられてしまう。
とにかくベイトのいるレンジを狙うのがベスト。ベイトのいる層がわからない場合は、底から水深の2/3ぐらいまでを探ろう。
釣り方は上のイラストのとおり。まずはテンヤをキャスト。ベイトがいるのがわかれば、ベイトがいる場所へとキャストする。
イラスト内で実線で示したのが、底を取る釣り方。慣れない人は、この釣り方がテンヤの位置を把握しやすいのでおすすめだ。テンヤを着底させたら中層まで巻き上げる。中層まで巻き上げたら、再度着底させる。これを繰り返して船下まで探る。
点線で示したのが榎戸さんの釣り方。「何カウントフォールさせたらどれだけ沈むか?」、「リールを何巻きしたら、何m上がるか?」を把握している人は、この釣り方がおすすめ。テンヤを着底させないので、アカハタやカサゴなどのヒットがなく、またベラやフグにワームをかじられる被害もすくない。効率よく本命のオオモンハタを狙える釣り方だ!
以上の記事は「つり丸」2018年11月1日号の掲載記事です。
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