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金色の眼を持つ深海の人気魚”キンメダイ”仕掛け(ほうえい丸)

金色の眼を持つ深海の人気魚”キンメダイ”仕掛け(ほうえい丸)

「はい、やるよ。前から入れて」。「ほうえい丸」土屋忠宏船長の声に、一瞬で甦る若き頃の記憶。銭洲、御蔵、新島、利島、金洲に神子元…「忠兄ィ」こと土屋船長の元で繰り広げた、エキサイティングな釣りの数々が走馬灯の如く脳裏を過る。この日は忠兄ィと28年振りのキンメ釣り。

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キンメダイ仕掛け。ニッコー化成「スーパーイカタンBIG」が活躍

南伊豆・下田沖 キンメダイ釣行レポート

今回の釣行時は、深場のポイントの食いが渋く、終日浅場(と言っても350前後)中心に攻めた

海さえよければ多点掛けも高確率。期待十分だ

この日最高は5点掛け(海面で1匹バラシたので、実質6点掛け)。これだけでもお土産十分だ

こちらは良型キンメ3匹ゲット!

刺身、煮つけ、しゃぶしゃぶと、いろいろな料理を味わいつくそう

「スーパーイカタン」はキンメにも効果抜群であることは実証済みだ

クロムツもきた。こちらも美味でいいお土産だ

仕掛けの付けエサは、ニッコー化成「スーパーイカタンBIG」

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・下田須崎港「ほうえい丸」。

急な坂道と階段を上り切れば、そこは須崎港を一望する「ほうえい丸」の玄関。

若き日に「ほうえいのお坊ちゃん」と言われる程通い詰めたこの宿。ここで経験した数多くのドラマが現在の筆者スキルの少なからぬ部分を担っている。

現在は第一線を退いた形の船宿当主、「忠兄ィ」こと土屋忠宏船長。20代のころの筆者に大物釣りの何たるか、教えてくれた先生と釣りをするのは91年の銭洲以来、キンメ釣りに至っては28年ぶりの事。

コマセや泳がせに比べて釣行回数は多くない「忠兄ィ」との深海釣りだが、それでも1投目で3㎏弱から4㎏超のクロムツを3本連ねて狂喜乱舞した事、二人きりで出船して忠兄ィが6㎏のクロムツを浮かべた事、20本バリに2㎏級シマガツオ満杯×3投で辟易した事…などなど、記憶に残る場面は決して少なくない。
今回の釣行時は深みのポイントの食い渋りが著しく、「終日浅場」を(と言っても350m付近)選択した忠兄ィ。

期待の3㎏キンメはお預けだが、今日は釣果云々よりも「先生」と久々の釣りを楽しむ事が出来れば、筆者としては、それで良い。

ミヨシから「ほうえい丸は30年振り」という釣友井口氏、チームОKAMОTОの石崎氏、桜井氏、小野寺氏の順に釣り座を構え、筆者がトモに入る。

6時、石廊アワセの280mに第一投。着底順に「食った!」の声が上がり、忠兄ィの指示通り「ラインを張らずに」待てば次々と追い食いする。

合図を待って巻き始めれば、各ロッドに相応のテンションと抵抗が見て取れる。サイズはさて置き、キンメがズラズラは間違いなし。ここまでは「予定通り」だが…。


水深の半分まで上げた辺りで突然竿先が突っ込み、直後にプンッ! と千切れる感触。奪い食いだ。

「うわっ!」、「こっちもやられた!」、同乗者の悲鳴を聞きながら手繰り寄せた仕掛けは見事に空っぽ。ミヨシ側二人が「盗り残し」でなんとか型を見ただけの波乱の幕開けとなる。

「魚だけが盗られているからサメじゃないよ。イルカだのぅ」と忠兄ィ。

海面に姿こそ見せないが、相当数がいる様で、周辺各船も「イルカ禍」に辟易。お土産確保の「石廊アワセ」のはずが、型を見るのに四苦八苦の大誤算だ。

「今日はイルカの養殖ですよ」と忠兄ィが苦笑する。

ポイントをやや深みに移した4投目もイルカ禍。もはや「逃げ場無し」と思われたが、この流しでお食事タイム終了。ホッと一息ついたが、続く5投目は船中石崎氏のキロ超キンメ1枚のみ。トモ側3人はこの期に及んでまだクーラーが空っぽで、いよいよマズイ!?

6投目、隣席の小野寺氏と筆者に待ちに待ったアタリ。小野寺氏はキンメとビッグなシロムツ(ナガオオメハタ)のダブル。筆者は下バリに配した「ケイムラピンク」のスーパーイカタンに1.1㎏のクロムツがヒット。

かつて「ほうえい丸」で修業した東伊豆の若船長が9月にこのカラーで5㎏の大ムツをキャッチしており、18号ホタバリも含めて「期待した」セッティング。

サイズは大幅に下方修正!?ながら、思惑通りの1匹はまんざらでもない。

さあ、もうひと踏ん張り。続く7投目はミヨシ二人に強い(過ぎる!?)アタリ。ややあって胴の間の桜井氏をスルーして小野寺氏、筆者と食ってくる。

井口氏はツノザメに苦笑い。石崎氏はハリス切れ、小野寺氏はキンメのダブル、筆者はキンメとカタボシアカメバルだった。

いよいよラストの8投目だが、誰にもアタリが来ない。ここまでノーキャッチの桜井氏、思わず天を仰いだ。


流しも終盤に差し掛かる頃「まだ時間があるから、もう一回流すよ」と忠兄ィ。

予備仕掛け持参の小野寺氏と桜井氏、空振り時枠に巻き直した筆者はすぐに投入準備。予備の無いミヨシ二人には筆者が仕掛けを渡したが、井口氏は「今日は諦めた」とキャビンに潜る。

今度こそラスト。真っ先に声を上げたのは「命拾い」した桜井氏。続いて石崎氏、小野寺氏。最後は自分と身構えたが、物の見事にスルーで巻き上げの合図を聞く。

石崎氏は2枚、小野寺氏はキロ超を含む3枚。そして桜井氏の仕掛けにはひとつ、ふたつ、3つ…
「まだ居るよ!」タモを構える石崎氏が声を上げる。

4つ、5つ、6つ! 一番下が一番大きい。今日一番の良型だが、好事魔多し。抜き上げた瞬間に口切れして落水、タモが間に合わず潜られてしまう。

「でも、まあ、良かったですよ!」やっと笑顔を見せた桜井氏。

「今頃食っても遅いよのぅ」と苦笑した忠兄ィだが、最後の最後に「らしい場面」を持って来るのは、さずがの百戦錬磨。

イルカの悪戯で釣果は全員一桁に留まったが、筆者には「先生」の錆び付かぬ腕前を体感できた事が何より嬉しい1日だった。

以上の記事は「つり丸」2015年1月1日号掲載記事です。

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