ムロアジの泳がせ釣りで水深150m以深のフィールドを制覇!


ザクザクの根から浮上したモロコ

水深100m以上から浮上したカンパチは水面直下ではエアを体内に持つため、おとなしい。その美しく優雅なボディはこの水面で見ることができる

アタリは突然だ。そして、一気に竿は海中に引きずりこまれそうになる

このサイズが高確率でヒットするのが魅力

貴重な一本を釣り上げた

ツムブリにバイトしたカンパチ

ポイントに入ると、カンパチはエサをむさぼるようにバイトする。3人同時ヒットはザラだ

「食ってすぐ根に張り付いたんだ。根が掛かりじゃないぞ。間違いなくモロコだ!」とファイト!

ハリスは100号。どんな大物にも対応させる!

20kg級台のモロコ

アオチビキは沖縄らしいゲスト

イソマグロはリリースした

ルアーやエサ釣りで釣れた生き魚はほぼすべてエサとして使える。これはツムブリ

エサの主役はやはりムロアジ。効率よく根気よく釣ることが大切だ

魚探に映ったムロアジの反応。これを釣るのが難しい。エサ釣りに半日以上要することもある

ムロアジ用仕掛けは多めに持参する。船内購入も可能。数種用意したほうがよい。オモリは150号使用

今回、取材にご協力いただいたのは、沖縄本島・那覇北マリーナ「寄宮フィッシングセンター 寄宮丸」。
「アオダイがいるところにはカンパチがいます。だから、そこがポイントです。漁師さんたちは水深150~200mのアオダイを釣っていてそれを奪いとるカンパチは、邪魔な魚なんですよ。沖縄本島周辺にはカンパチを食べる習慣がほとんどないですからね。釣るのは釣り人だけです」とは沖縄本島の遠征大物釣りのパイオニア、那覇北マリーナ「寄宮丸」の船長、森山紹己さんの言葉。沖縄本島周辺のGTゲームの開拓者であり、近年はカンパチをメインターゲットにした生きエサの泳がせ釣りに力を入れているという。
「とにかく沖縄の釣りをめいっぱい楽しんでほしい」とのコンセプトで、大型船の船中泊ツアーでは、船のなかはエアコンはむろん、ベッド、温水シャワー完備。そして食事から飲み物、お酒まで朝昼夜の3食をフルに船宿で用意してくれる、まさに遠征釣りの教科書的な船宿でもある。
さて、本題のカンパチ釣りだが、エサ釣りでは、生きエサ釣りから始まる。主力のエサはムロアジ。船長はソナーでムロアジの群れを探しだし、それをコマセなしのサビキのみで釣り当てる。いわば、“追っかけアジ”釣法。イケスに十分なエサを確保できたら、泳がせ釣り開始となる。
だが、このエサ釣りがなかなか難しい。状況次第では、エサ釣りに丸々1日掛かってしまうこともある。しかし、生きエサパワーは絶大。よいポイントへ入れば、特大カンパチのファイトを高確率で味わうことができるのだ。
逆にエサが簡単に手に入ることができた日は、本命がなかなか食わない…、そんなこともよくあること。
この南の海でもカンパチ釣りは、まずは「エサ釣り名人になる!」ことが大切。そして、この南国の海での大物釣りはほぼ周年可能という。興味ある人は、ぜひ、快適な沖縄の船中泊の大物泳がせ釣りにチャレンジしてみてほしい。タックルレンタルもあるのでビギナーのアングラーでも気軽に「寄宮フィシイングセンター」に問い合わせをしてほしい。
以上の記事は「つり丸」2018年12月1日号の掲載記事です。
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沖縄本島の沖にはまだまだ未開のカンパチポイントがある。そこにライブベイトを投入すると、さまざまな大物に出会うことが可能だ