西伊豆オニカサゴ仕掛け。水中ライト&タコベイト、派手な仕掛けが有効

西伊豆沖のオニカサゴ釣りの特徴は、派手な仕掛けが有効であること。石花海同様、世界に稀にみる海溝、駿河トラフに接しているのも、その理由のひとつかもしれない。
派手な仕掛けとはなにか。エサを大きめに付け、ハリにはタコベイトなどのいわゆる光り物を各種装着。さらに、テンビン付近に水中ライトを付けるというもの。
取材日も実際、水中ライトがある仕掛けにヒットが集中。エサを食わせるきっかけになったのだろう。
タコベイトの種類はさまざま。好みでよいが、無難な色はオレンジ。オニカサゴは珊瑚などの周りに集まるので、珊瑚の色が集魚効果があると考えられている。
タコベイトのカラーは、この色しか食わない! などということはないので、ルアーを選ぶ感覚でいろいろと試してみるといいだろう。
水中ライトは、サメ寄せにもなるので、サメが多い場合は外すようにしたい。
誘いは有効だ。派手なエサ+動きがオニカサゴに高アピールとなる。珊瑚などが多い岩礁帯を攻めることになるが、根掛かりを恐れず、マメに底ダチ取りをすることが誘いになるので実践してみよう。
西伊豆沖 オニカサゴ釣行レポート

気持ちよくスタート!

風光明媚は波勝崎沖がポイント。北東風にはめっぽう強いエリアだ

急遽、参戦したおなじみの永浜いりあさん。誘いを駆使してオニカサゴを次々と釣り上げていく

ウッカリカサゴがゲスト。みな良型

オニカサゴの一荷もザラだ。根掛かり恐れず攻めまくろう

2㎏近い大オニが浮上。場荒れが少ない証拠だ

1.8㎏の大オニがヒット。ビッグな切り身とライトが効いた

海面で激しく暴れまくるオニカサゴ。取り込みは必ずタモ入れしよう

大型オニカサゴが無事にタモに収まるとほっと一安心だ

これはアヤメカサゴ

ウッカリカサゴがゲスト。みな良型

3人で十分すぎる釣果だ

水深は120〜180m。中型電動リールを使用する

サメがいなければ、水中ライトが効く。ブルーが人気だ

エサは切り身各種。大きめが基本。タコベイトも活用しよう

中深場を得意とする「ふじなみ丸」。石花海のヤリイカにも出船中だ

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・安良里港「ふじなみ丸」。
伊豆半島周辺のオニカサゴは、冬がシーズンだ。西伊豆エリアは、急深で陸のすぐ近くで水深が100mを越え、起伏が激しい地形が続く。そのため、岩礁を好む大型のオニカサゴの生存率が高く、1㎏オーバーの大型を高確率で釣ることが可能だ。
「オニカサゴは波勝崎周辺をメインに狙ってます。まだまだ未開拓のポイントも多いですから。潮の流れさえよければ、数釣りもできます」と話すのは、中深場から深海の釣りを得意とする安良里港「ふじなみ丸」の藤井明男船長。
実際、乗船日は2ノット近い速潮にもかかわらず、1.8㎏を最大にトップは6本をキャッチ。水中ライトとタコベイトを組み合わせたド派手な仕掛けと大きめの身エサが効果的であった。
「ふじなみ丸」は、船宿で宿泊もできる。年始にのんびりと泊まり掛けで風光明媚な景色のなかで初釣りを楽しんでみてはいかがだろう。
西伊豆のオニカサゴ釣り。アタリが出たら一呼吸おいて巻きアワセをする

オニカサゴのアタリは、小さく出たり大きく出たりとさまざまだ。
竿先にモゾモゾと感じたらしばらくじっとそのまま待ってからゆっくりと竿を聞き上げる。聞き上げに強い引きこみ、または根掛かりとは異なる重みを感じたら、テンションを緩めず電動スイッチオン! 5mほど一気に巻いたら、巻きアワセは完了。中速度以下で丁寧なやり取りで巻き上げよう。巻き上げが速すぎるとハリが外れることが多いので注意したい。
水面に近づくにつれオニカサゴは、内臓にエアを持たないので大きく首を振って抵抗する。それが本命である合図だ。水面に上がったら必ずタモ入れをしてもらおう。
釣ったオニカサゴは、できるだけ下船近くまでイケスのなかで生かし、下船間際に背ビレや尻ビレなどの毒バリをハサミなどでカットしてから、クーラーに入れて持ち帰ろう。
以上の記事は「つり丸」2016年1月15日号の掲載記事です。
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