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中型主体に安定感抜群の乗り! 南房総ヤリイカ仕掛け(松栄丸)

中型主体に安定感抜群の乗り! 南房総ヤリイカ仕掛け(松栄丸)

ここ最近のヤリイカは、どんどん釣れだしが遅い傾向。南房エリアも同様で、かつては秋口から釣れだしたのに、年が明けて釣れだすことも珍しくなくなった。今シーズンは12月中旬ごろから模様が良くなってきて本格化。

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ヤリイカ仕掛け。直結は難易度が高いが挑戦する価値あり!

①あくまでヤリイカ狙い…ヤリイカメインの場合は、通常この釣り方になる。スルメの反応があっても11㎝のプラヅノを用いてヤリイカをメインに狙う。スルメが多い場合でもヤリイカを確実に拾うことはできるが、スルメの乗りは大きなプラヅノには敵わない。「あくまでヤリイカがほしい」という人におすすめの釣り方。

②スルメメイン狙い…スルメが多く釣れているときは初めからスルメ狙いでプラヅノ18㎝メインに使用する。爆乗りを期待して直結で狙う人が多い。ヤリイカはまじる程度になるが、釣果の数は一番伸ばせる釣り方。イカ専門に狙っている船宿は、釣れている方を狙うので、スルメが釣れていればほぼスルメ専門という場合もある。

③状況変化型…そのときどきに釣れているイカを狙う。多くの場合、前半にスルメイカを狙い、後半にヤリイカを狙う。一番バランスがいい釣れ方でどちらもほしいという人におすすめ。

いろいろな状況によって狙い方が変わるので、直近の情報を確認して仕掛けを準備しよう。釣果情報を見ればある程度、現在どんな釣れ方をしているのかがわかる。さらに事前に船長に確認しておけば万全だ。

船上では、周りの人の釣れ方を確認しておこう。ヤリイカが目立つようになってきたら11㎝に、スルメが多くなってきたら18㎝へと、状況の変化を察知して、そのときにマッチした仕掛けを使おう。

南房・布良〜白浜沖 ヤリイカ釣行レポート

ポイントは布良〜白浜沖

水深は200m近いので、道糸は確実に300mは巻いておこう

ソナー船なので群れを的確に捉えることが可能だ

深場ではしっかり誘い、待ちのときに乗せよう

白浜沖ではスルメ主体で乗りがいまひとつだったが、布良沖に移動してからはヤリイカの乗りが活発に。大型から小型までと期待感を持たせてくれる釣れ方だ

後半はダブル、トリプルも目立った。サバはそれほど多くなく、ブランコで対応できる

良型を釣り上げた

時折このサイズがまじってきた。これはもうパラソル級と言っていいだろう

胴長25㎝ぐらいの中型が多かった。まだシーズンは始まったばかりといった感じだ

ヤリイカを泳がせた人に15㎏級のイシナギがヒット

「アラだと思ったんだけどね。アラが釣りたかったなあ!」

びっくりゲスト!

仕掛けは11㎝ブランコをメインに、スルメに対応する18㎝まで幅広く揃えていこう

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・布良港「松栄丸」。

「最初はヤリイカメインでしたが、スルメの群れが入ってスルメ主体になることもありました」と、布良港「松栄丸」の黒川智也船長は言う。このエリアは沖の潮の影響を受けやすく、冬場でも高水温をキープすることが多くなった。このため、真冬であってもスルメイカが爆乗りすることも珍しくないのだ。ここでは、「ヤリイカしか乗らない」というときをのぞいて、どちらのイカがメインになってもいいような道具立てで挑むのが好釣果を得るコツだ。ヤリイカはプラヅノ11㎝メインだが、スルメの場合は18㎝が乗りがよくなる。このため、11㎝、14㎝、18㎝とあらゆるサイズの仕掛けを準備しておくといいだろう。

さて、この日の朝は予想通りスルメイカ主体の釣りに。後半、布良沖に移動してからはヤリイカメインに大型もまじる展開に。

南房のヤリイカはまだ始まったばかり。5月過ぎまでのロングランで楽しめる。

ヤリイカ直結釣法。シャクって止め、アタリを見て掛けていく

釣り方は、エリアが近い相模湾と同じだが、南房エリアの方が比較的大流しの釣りができるので、ゆったりと釣りたい人にはおすすめだ。大流しとは、一度反応を見つけたらそのまま船を流していき、何度も投入できて数を伸ばせる釣り方だ。新しい反応が続々と入ってきたり、船下に反応が出続けることもある。こんなときは、手返しを早くして数を伸ばそう。追い乗りは、①乗ったらそのままゆっくり巻いてくる場合と、②乗ったらさらに誘いを掛けて乗せる場合とがある。誘いを掛けてバラシが多いような乗りの時は①に、活性が高い場合は追加の誘いで乗ってくることが多い。

長時間船を流していると、同じように釣りをしていても釣果に差が付く。釣れる人は何往復もしているので、釣れない人はまったく釣れないこともある。こんなとき、釣れない人は1カ所に仕掛けがずっととどまっていることが多い。これが原因で釣れないことが多く、これを解消するのには「巻き落とし」がベスト。30mぐらい(水深が深い場合は50m以上巻くことも)一気に巻き上げ、再び落としてやる。これで新しい場所に仕掛けを入れることができるのだ。何往復も釣っている人たちは、仕掛けの上げ下げで同じことをしているので、ずっと釣れ続くのだ。とてもカンタンなので、多用しよう。

イカの乗りがいいときはサバが多くなることもある。逆にサバもいないようだとイカも乗らない。あまりにサバが多いとブランコ仕掛けでは釣りにならないことも。海底まで落とせば確実にヤリイカが乗る。だけど、いつも途中で仕掛けを止められてしまう。こんなときは、直結仕掛けも試してみよう。これから南房エリアは波が高いことも多くバラシも多くなるが、サバで釣りにならないんだったら、バラシは仕方ナシと考えて挑戦してみよう。

現在のヤリイカ直結は、ブランコ同様にシャクって止め、アタリを見て掛けていくというもの。そのアタリを見極めるのが重要で、触ったと思ったら軽くアワせるような感じで竿を持ち上げ、同時に電動リールのスイッチオンで巻き上げる。

小型が多いとバラシが多くなるが、大型が増えてくるとバラシも減って乗りも明確に。イカが大型化したら14㎝メインでもいいだろう。

ヤリイカの活性が上がると、中層まで広く乗るようになる。こんなときは、ゆっくり電動巻き上げで触りを見ていくのもいいだろう。

あらゆる状況に対応できるようになれば、爆乗りも夢じゃないぞ!

以上の記事は「つり丸」2014年2月1日号の掲載記事です。

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