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水深10m以内で大物ラッシュ! 肉厚ビラメの仕掛け(太平丸)

水深10m以内で大物ラッシュ! 肉厚ビラメの仕掛け(太平丸)

「太平丸」では、王道のノーマルタックルを用いて迎撃している。仕掛けは、市販のハリス6号のヒラメ仕掛けでも良いが、船長自作の仕掛けが船で2組300円(リーズナブルです)で購入できる。

御宿岩和田港「太平丸」の仕掛け。PE3〜4号ヒラメ専用タックル

最近のヒラメ釣りは、LT(ライトタックル)を使用して楽しむアングラーが多いが、「太平丸」では、王道のノーマルタックルを用いて迎撃している。

「ウチでも予約時にお話いただければ、使うことは可能なんですけど、船の流れ方が速い時は、LTでも通常使用する80号オモリを付けてもらうんでね。それに対応できる竿ってことになると、ノーマルに近いものになっちゃうからさ」。

オススメは、やっぱりヒラメ専用ロッドとドラグ性能が良い小型両軸リールの組み合わせになる。なおロッドは、80号オモリが背負える6:4調子のものでもOKで、いずれも長さは2~3mの間が一般的だ。

リールは、小型の電動でも構わないが、前記した通りの浅場で勝負するので、手巻きで十分と言える。リールに巻く道糸は、PE3~4号を基本にPE5号くらいまでが許容範囲。とにかくキビシイ根周りを攻めるので、細糸は不向きなのだ。

仕掛けは、市販のハリス6号のヒラメ仕掛けでも良いが、船長自作の仕掛けが船で2組300円(リーズナブルです)で購入できることをお伝えしておこう。

「ちなみに、その仕掛けの親バリの上には、蛍光玉を付けているんだけど、これが意外と効果があるんで、自作する人は、試してみて」と船長がアドバイスをくれ、さらに「オモリの形状なんだけど、一般的な小田原型より丸型の方が幾分、根掛かり率が低いので、釣りやすいかな」と教えてくれた。

最後に、とにかく当地は根掛かりが多い。仕掛けは多目に持参することをオススメする。

外房・岩船沖〜御宿沖 ヒラメ釣行レポート

ヒラメは群れで潜んでいる。誰かがアタッた時はチャンス! タナを取り直すなどで誘いを入れよう

竿が三日月にしなる! 「この引き病み付きになるね」

「見た目で肉厚と分かるでしょ。シーズン初期の当地のヒラメは脂の乗った金アジを食っているから、メチャうまなんですよ」と常連さん

「寒さが厳しい季節も、1枚釣れば気分も体もポッカポカになりますよ」と声をそろえた

今後は浅場を舞台にサイズアップ!

「横流しの釣りなので釣り座に関係なく平均的にアタリます」とのこと

「幾分スロースタート気味」と船長は言うものの、良型メインでボウズなしの展開が続いているぞ

肉厚の寒ビラメが次々と浮上する!!

基本、取り込みは船長が行うが、同時ヒットも多い。周りの人に頼む際は、声を掛け合って、頭からすくうように!

根周りを攻めるので、ハタもまじる

ロッドは、バットパワーがある6:4調子がオススメ。リールは中型両軸リールが定番だ

仕掛けは、市販のヒラメ仕掛けでも良いが、船宿オリジナルをオススメ。オモリは80号を使用

︎エサ付けは、上アゴからハナの固い部分に親バリを抜き、腹下に孫バリを刺すのが「太平丸」流

今後も期待大! この日のヒラメはエサを丸飲みするほど活性が高かった

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・御宿岩和田港「太平丸」。

イワシの南下と共に盛り上がる大判ビラメ! すでに茨城海域や九十九里エリアで火が付き出したようだが、ここ御宿沖もその気配がアリアリ。いつスパークするかの秒読み態勢に入っているので要チェックだ。

「魚探にはイワシらしき群れの反応がチラホラと映るようになったからね。例年、年明けからのラッシュには、目を見張るものがあるから楽しみだよ」とニッコリ顔で語ってくれたのが、当地の遊漁船のパイオニア的存在・御宿岩和田港「太平丸」の大野利広船長だ。

1月に入ると、イワシの群れが沿岸を通って南下し出すそうで、それを追う大判ヒラメ(アベレージ2㎏)が浅場でワンサカ釣れるようになると言う。

「水深は、概ね10m未満かな。泳がせているエサのイワシが、ヒラメにひったくられるシーンなんかも見えるので、実にエキサイティングだからね。ファイトも青物並みに横っ走りするんで、ドラグ強めで挑んで欲しいよね」。

ちなみに現状は、アジを捕食している居着きの良型(激うま)を狙っているが、こちらもデカいのが潜んでいるので侮らないようにとのこと。

当地の海底は起伏のある岩礁帯が広がっている。根掛かりが多く発生するので、タナを高めに取ることを肝に銘じて迎撃しよう!

高根を攻めるのが前提のエサ付け。 孫バリを腹側に刺すのがカギ!

エサとなる生きイワシの付け方は、船宿ごとにいろいろあり、どれも理に適った考え方の裏付けがある。

「太平丸」の場合は、親バリは上アゴ抜き。孫バリは、腹側で肛門の手前に付けることを船長は推奨している。

「海底ギリギリを攻めると根掛かりするので、タナを切るってことがキーポイントになるんだけどね。そうなるとヒラメは、イワシより深い位置から食いついてくるでしょ。つまりイワシの腹面に向かって噛み付いてくるワケだ。なら腹側に孫バリを付けた方が、フッキング率が良くなるんじゃないかと思ってさ」と船長が、分かりやすく解説してくれた。

釣れるポイントは渡りのヒラメが溜まる根続きを流すように操縦

「太平丸」が狙うポイントは、シーズン初期のアジ場も、ハイシーズンのイワシの回遊ルートも根周りが中心となる。

ちなみに、その理由は、初期のアジ場は、そもそもアジが根に着く魚だからで、イワシの回遊狙いの理由は、図解で紹介した通りになる。

「簡単に言うと、イワシの群れを追うヒラメは、高根に足を止められちゃうんだよね。で、その場に留まって、次のイワシの群れの通過を待って捕食するようになるからさ。その証拠に、一度攻めたポイントを2~3日後にチェックすると、やっぱり溜まってて、釣れるってことが何度もあるからさ」と船長。

アジ場に溜まっていたヒラメも、イワシの回遊を察知すると、沿岸寄りの浅場の根に移動する。浅場のちょっと高めの根や岩礁の際は、さしずめヒラメのマンションとなるのだ。

「そんな根を続いて攻められるように船を流すんで、数釣りができるんだよね」と船長が微笑んだ。

底を取ったらすぐ高ダナ! 見せて追わせて食わす!

ここからは具体的な攻略法だ。

「アジ場もイワシの回遊狙いも、どちらも根周りのハードボトムがステージ。根掛かり必至の釣りになるので、考え方は一緒」と船長は言う。

若干、水深が深い分だけアジ場の方が、気を使うことが多い(風下側の人の仕掛けが船の流れる速度で斜めになるので、糸の出し過ぎによるオマツリ注意)が、イワシ狙いになれば水深が浅くなり、その心配も皆無になる。

「とにかく、仕掛けを投入して、ボトムにオモリが着いたら、即、タナを切ることが絶対条件になるよね。最低1m切って、それでも海底を捉えるようなら、再度1mあげるようにして、根掛かりを回避すること。イメージとしては、確実にイワシをヒラメに見せて、追わせて、食いつかせるって感じで釣りを組み立てると良いよね。意外とタナを切った瞬間にアタルことがあるので、それにも注意して」と船長が熱く語った。

その後、解説図にある通りの動作を続けていると、アタリは必ずやってくるそうだ。

イワシを追って、食いながら移動するヒラメは、本当に型が良く2㎏クラスがアベレージとなる。

「そんな魚が掛かると、水深が浅いので横っ走りするんだよね。で、青物と間違えて雑に扱ってバラす…なんてことも多いので気を付けて欲しいよね。前述した、ひったくられるシーンから続くファイトはゾクゾクもの。私は地形の変化(ヒラメが溜まりがち)がある度に、逐一マイクでアナウンスするので、そんな時は、タナを取り直すなどのアクションを加えてヒット率を上げて欲しいよね」と船長が興奮気味に話した。

魚を浮上させる時に使うテクニックにポンピングがあるが、大型のヒラメに関しては、使用しない方が良いと船長は言う。

「慣れてない人がポンピングを行うと、ヒラメが余計に暴れて(抵抗)、根ズレでプチン! ってことがあるんでね。特にビギナーは焦るとぎこちなくなるから、やらないこと。イラストのように一定した姿勢とスピードで巻いて浮上させましょう」と船長。

その他、怪しいアタリは聞きアワセで確認して食わせたり、マメにタナを切り返してイワシをアピールさせるなどして、ヒットを誘発。大物の寒ビラメをバンバン仕留めて楽しみましょう!

以上の記事は「つり丸」2019年1月15日号の掲載記事です。

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