LT深場五目仕掛け。オモリ250号、ハリの数は5〜10本。初心者は5本バリがオススメ。

「太郎丸」のLT深場はオモリ250号、ハリの数は5~10本。
初めての人は5本バリが良いだろう。
エサを付けたハリを磁石板に並べ投入を待つ。投入は前から順番に行う。
これはオマツリを回避するためだ。
自分の番がきたら、オモリを落とせばするするとハリが海に落ちていく。
仕掛けが海底に着くのが待ち遠しい時間が過ぎていく。
水深は360mとアナウンスされた。
スプールが空回りしないよう、サミングしながら仕掛けを落とすと着底がわかりやすい。
「底に着いたら糸フケを取って、3~6m上げてください」がタナの指示だ。
しっかり糸フケを取るのが大事で、これをしないとオモリが底をひきずってしまうことになる。
すぐにアタリは来た。
穂先がクンクンと引っ張られる。
「アタリがあった人はそのまま待ってください」と船長。
海底の状態によって、そのまま待ったり、少し巻き上げたりする。
アタリがこなければ、オモリを海底まで落としてタナを取り直してやる。
「上げましょう、右の人は巻いてください、左の人はまだ待ってて」と、上げるときも片舷単位で同時に上げる、これもオマツリ回避のためだ。
順々に仕掛けが上がり私の番がきた、海中には赤い影が見える。
キンメは口が切れることもあるので、船長がタモでアシストしてくれる。
35㎝前後のキンメが6点掛けだった!
これだけでお土産十分、一投目から深場釣りの楽しさが炸裂だ。
全員にアタリがあって、良い人は8点掛けだった。
取り込んだ魚は下のハリから外しながら、オモリと仕掛けをいったん海に入れてやり、魚を外し終わったら上のハリからハリスのヨレを取りながら磁石板にハリを並べていく。
エサを付ければ次の投入準備が完了だ。
相模湾・沖ノ瀬近辺キンメダイ釣行レポート

船長の合図で順番に投入。オモリは軽く投げ入れるだけでいい。トラブルがあっても慌てずに対処しよう

投入は仕掛けを船ベリのマグネット板に並べて行う。
並べるときに糸が交差したりしないように丁寧に並べておけば、何も難しいことはない

深場の大きな魅力は何匹掛かってるかな~、というワクワク感。多点掛けが多いから楽しい!

6点掛けで高級魚ゲット!
キンメは天ぷらで食べたら最高に美味しかった‼

良型ぞろいで、これだけでもお土産十分だ

グッドサイズ。1匹丸ごとの煮付けとか…贅沢にいきたいですね!

この日は最高8点掛けもあった!10本バリにパーフェクトも夢じゃないぞ!!

こんなクーラーボックスは、見るだけで幸せになれる。

良型のクロムツも釣れた。日によってはこれが数上がることもある

この日の竿頭のお客さん。お見事‼

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・小坪港「太郎丸」
相模湾で手軽に本格的な深場釣りを楽しませてくれるのが、小坪港の「太郎丸」だ。
相模湾の中央に位置する沖ノ瀬近辺の水深400m前後は、キンメダイ、アコウダイをはじめ、深場釣りの好ポイントになっている。
「太郎丸」ではオモリ250号と胴付き5~10本バリ仕掛けを使うLT深場釣りで出船している。
深海釣り専用の道具を持っていなくてもキハダや泳がせ釣りのタックルでも楽しめる手軽さも魅力で、夏場はキハダ、冬はこの深場釣りというひとも少なくない。
投入方法、仕掛けの操作などは、その都度高橋良至船長からアナウンスがあるので、ビギナーでも釣り方に戸惑うこともないだろう。
取材日は脂のたっぷりと乗ったキンメが主役で、良型クロムツもまじってきた。
最高キンメの8点掛けも飛び出し、全員が型をみてトップは16匹。
型もよく、30~40㎝クラスがそろった。
翌日の出船ではもうひとつの本命アコウや、アカムツ、メダイも上がり、五目釣りの看板通りの賑やかな釣りになった。
深場の魚を釣ってみたいし食べたいけど難しそうで、と躊躇している人はレンタルタックルと5本バリ仕掛でトライしてみよう。初めての人でも船長が丁寧に教えてくれる。
この釣りの魅力はアタリが来てから上がってくるまで、何が食ったのだろう、何匹掛かったろう、というワクワク感。
そして深場ならではの美味。
深場の魚はどれも絶品だ!
以上の記事は「つり丸」2019年2月15日号の掲載記事です。
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