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カモシ釣りで狙うはヒラマサとマダイだ!【外房・行川沖】

カモシ釣りで狙うはヒラマサとマダイだ!【外房・行川沖】

暑い夏が終わると、外房に熱い季節がやってくる。高水温が落ち着くとヒラマサの群れが回遊し、伝統釣法のカモシ釣りの船が活気付く。サンマのミンチで魚を寄せ、遊動式仕掛けで大型魚を仕留めるのがカモシ釣りの特徴。狙いはヒラマサとマダイだ。

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秋のヒラマサシーズンは水温下がれば大型のチャンスだ! マダイも好調でお土産たっぷり

外房のカモシ釣りは、ヒラマサの本格シーズンに突入。まだ大型は少ないものの、コンスタントに上がりはじめた。この釣り人は、この日2本のヒラマサをキャッチ。

こちらは残念ながら本命ヒラマサではなく、ワラサ。もちろん、いいお土産だ。

マダイの食いは活発。この日は船中全員が顔を見た。

この日は大型は出なかったが、マダイも大物の可能性大だ。

赤、青まじりでクーラーずっしり。お土産はばっちり。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・浜行川港「作栄丸」。

行川港の「作栄丸」は秋から冬にかけてカモシ乗合を出船している。行川沖から勝浦、御宿沖にかけては、広大な瀬に根が点在し、その根についた小魚を狙って、ヒラマサなどの青物が回遊してくる。
この日のタナは海面から15ヒロ(22・5m)前後、薄濁りの潮で朝からマダイが活発に食い、全員が型を見た。ときおりワラサもまじり、魚の活性は高い。僚船からヒラマサが食ったとの連絡で沖のポイントへ向かうと、トモの釣り人に強烈なアタリ。上がってきたのは3㎏のヒラマサだった。
この日はマダイ13枚にヒラマサが2本。翌日はヒラマサ6本、そして28日には6.3㎏の良型ヒラマサも顔を出した。早い時期からこれだけコンスタントにヒラマサが釣れるのはこれまでに無かったこと、と渡辺弘一船長は話す。今シーズンは期待できそう。
水温が下がれば大型ヒラマサも回遊し、大物ファンにはたまらない季節になる。ヒラマサを釣るには絶好のチャンスだ。

伝統釣法・カモシ釣り仕掛けについて

ヒラマサや大ダイが高確率でヒットするのが、カモシ釣りの魅力。この秋、ぜひチャレンジを。

竿はカモシ専用のワンピースロッドがベストだが、ワラサ用の竿などでも流用できる。コマセを振る釣りなので軽量の竿が使いやすいく、2m前後のワンピースロッドであれば、手持ちで誘いをかけるのも楽だ。
リールは8号が300m以上巻ける中型手巻きリール。最近では中型の電動リールを使う人も多い。この釣りのベテランは道糸はナイロンの22〜24号を使う。近年ではPEラインを使う船も多いが、伸びのあるナイロン糸は不意の大物でもハリス切れを防いでくれる。「作栄丸」ではナイロンを巻いた貸しリールも用意されているので、初めてカモシ釣りをやる人は船で借りるのも良いだろう。
ハリスやクッションゴムは狙う魚に合わせる。ヒラマサなら8号〜14号を6m、マダイなら4号〜5号を9mが基本だ。
エサはサンマのぶつ切り。中骨を抜いて、皮が内側になるようにハリに刺す。また、ヒラマサに効果的なエサがヒイカや小型のヤリイカだ。これらは宿で用意されないので持参しよう。スルメのゲソを使う人もいる。中型のヒラマサには効果があるようだ。

独特のコマセワーク、まめに誘いを入れよう

独特の道具「カモシ袋」にサンマミンチをつめる。

付けエサもサンマのブツ。これが青物やマダイを引き寄せる。

船長は海面から道糸の先までのタナを指示する。ヒロ単位とメートル単位の両方で教えてくれる。ナイロンラインの人は目印で、PEラインの人は道糸のマークで正確にタナをキープしよう。勝手にタナを変えるのはこの釣りではご法度だ。みんながタナを合わせることによって魚を効果的に寄せる、カモシ釣りはチームワークの釣りでもある。
竿を頭上まで振り上げ、ストンと竿先を海面まで戻して、カモシ袋を反転落下させるのがカモシ釣り独特の竿の振り方だ。これを2〜3回繰り返してタナに合わせる。タナに合わせた後は、置き竿でアタリを待つ。魚が食ったら、引きに逆らわずにゆっくり巻けば良い。5キロを越えるヒラマサのパワーは強烈だ、大物に備えてドラグ調整はしっかりしておこう。
基本は置き竿だが、1分に1回くらい、大きく竿をあおって仕掛けを動かしてやることが誘いとなる。特に青物は連続ヒットが多いので、誰かが食わせた時は必ず竿をあおってやろう。エサを動かした直後にヒットすることは多い。これはヒラマサにもマダイにも言えることだ。
竿をまめに振って誘うことはそれなりに体力も使い疲れるが、たくさん釣る人は、人よりも多く竿を動かしている人であることが多い。
ヒラマサのアタリが少ない場合は、長ハリスにしてマダイ狙いをしてみよう。勝手にタナを変えるのは禁物だが、ハリスを長くして底のタナを狙うのは各自が自由に選べる船が多い。
ただし、マダイ狙いでハリスを細くしたとたんに大型ヒラマサが食ってハリス切れ、ということもよくあること。太ハリスでヒラマサ狙いか、細ハリスでマダイ狙いかの選択はベテランでも頭を悩ませるところだ。状況を見ながら、ヒラマサとマダイを狙い分けよう。どちらか迷ったときには太ハリスがお勧めだ。
勝浦地区のカモシ釣りは、他では類を見ない独自の釣りだ。カモシテンビンやカモシ袋などの特殊な道具を使うので、入門には敷居が高いと感じるかもしれないが、どこの宿でもレンタル道具はそろっている。まずは気軽にレンタル道具でチャレンジしてみることをお勧めしたい。ヒラマサの強烈な引きを味わい、ライトブルーの美しい魚体を手にすれば、きっと自分の道具をそろえたくなるだろう。

以上の記事は「つり丸」2013年10月1日号の掲載情報です。

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