【LTアジ仕掛け】2本バリがおすすめ。釣り座の整理整頓も大切!

ライトなタックルで手軽にできるのがこの釣りの魅力。
竿はビシ40号をしっかり振ることができるライトロッド、ゲームロッドなど。
「LTアジ」などと銘打った専用竿も比較的安価で売られている。
ポイントの水深は10~20m台がほとんどなので、リールは手巻きで十分。
あえて重量のある電動リールを用意する必要はないだろう。
むしろコマセの入れ換えなど手巻きで速巻きしたほうが身体が温まって寒さ対策になるだろう。
タックルは宿にレンタルが用意してるので、初心者はそれを借りてもいい。
道糸はPE1~2号。「渡辺釣船店」ではオマツリ時のダメージなども考慮して2号を推奨している。
ビシはアンドンビシタイプの40号。
もちろんビシとテンビンも宿で借りられる。
仕掛けはハリス2号、ハリはムツバリ、アジバリなどの10号前後の2~3本バリ。
3本バリ仕掛けに3匹ずつ掛かれば釣果も伸びるようにも思えるが、魚を外す手際が悪かったり、仕掛けの手前マツリなどのデメリットも考慮すると、2本バリ仕掛けで手返しアップを図ったほうがいいとも言える。
また船で配られる付けエサはアオイソで、ウニョウニョしてけっこうハリに刺しづらくビギナーはエサ付けに手間取る。
ビギナーには2本バリをおすすめする。
船宿仕掛けも2本バリ仕掛けだ。
それから、いくつか必携の小物も用意しておこう。
竿、リールはレンタルできるが小物類はそうもいかない。
絡まった仕掛けを切るのはもちろん、エサのアオイソメを適当な長さに切るためのハサミ。
アジはトゲがあってワシ掴みにすると手が痛いのでフィッシュグリップ(魚掴み)も欲しい。
さらにワンタッチでハリが外せるハリ外し。
アジ釣りでは、この三つがあると非常に便利だ。

また、出船前に自分の釣り座周りを釣りやすいようにセッティングし、きれいに整理整頓しておくことも大事。
魚を取り込むとききは抜き上げた仕掛けと魚が竿や道糸、コマセのオケなどに干渉しないようしておきたい。
ロッドキーパー(Y字型の竿掛けでもOK)やコマセの位置など、あらかじめ考えてセッティングしよう。
東京湾・横浜沖 LTアジ!もう春の最盛期!?釣行レポート

ポイントは横浜沖・横浜ベイブリッジ前では、良型で美味しいアジが好調に釣れている

ビシ40号のライトタックルなので、手軽にできて釣趣もバツグン。ビギナーにもおすすめだ

仕掛けはハリス2号、全長2m前後の2、3本バリ。ハリはムツ10号など

コマセのイワシミンチはビシに7、8分目ほど詰める。ギュウギュウ詰めはNG

付けエサのアオイソメは2、3㎝に切ってチョン掛け

グッドサイズがそろって1匹でもいい引きだが、2点掛け、3点掛けも連発し釣り味最高!

25㎝前後中心に18~30㎝級が食っている。この日小アジはほとんどまじらなかった

半日で70匹以上釣れる日もある!寒さも忘れる忙しさ。
さばく前から脂が乗っているのがわかるような横浜沖のアジ。
とにかく美味しいので、刺身やタタキ、塩焼き、アジフライといろいろな料理を楽しみたい

イシモチが入れ食いになる時間帯もあった。こちらも良型でいいお土産に

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・横浜新山下「渡辺釣船店」
春本番ともなれば多くの釣り人で賑わうLTアジ釣りだが、
2月中はぶっちゃけ一年で一番寒い時期だし水温も低くアジの活性も低いハズ…。
実際どうなの? ってことで出かけたみたのが横浜新山下「渡辺釣船店」のLTアジ午前船。
暖冬? なのか、この日は暖かくすごしやすい陽気だ。
出船するとすぐに釣り場のベイブリッジ前。
釣りを開始するとコマセも効かぬうちから25㎝前後の良型がそろって入れ食い状態!
「例年だと低水温で食い渋る時期ですけど、今年は型のいいアジが好調ですよ!」とは杉村裕二船長。
半日でトップ72匹なんて日もあり、春の盛期にも劣らぬ釣果だ。
しかも釣れるのは「激ウマ」として人気の高い横浜ベイブリッジ前のアジだ。
天気のいい日に出かけて、美味アジの入れ食いを堪能し、春を先取りしよう‼
【LTアジの釣り方】正確なタナ取りとコマセワークが命!

深場のビシアジ釣りでも浅場のLTアジでもアジ釣りはコマセワークとタナ取りが命。
これで釣果が大きく変わってくる。
まずはコマセのイワシミンチをビシに詰める。
ギュウギュウに詰めるとコマセの出が悪くなるので7、8分目ほどでいい。
付けエサのアオイソメは2、3㎝に切ってチョン掛けでOK。
船長の合図で仕掛けが絡まないように気を付けて投入する。
ビシが着底したらしっかり糸フケを取って、底ダチを確認。
そこからコマセワークに入る。
タナは底から2mが基本。まずはビシを底から1m巻き上げて、そこで竿を強めに振ってコマセをまく。
その後1m巻き上げて2mのタナで待つ、というのが基本動作。
底から1mでまいたコマセの煙幕の中に仕掛けを入れて、コマセに突っ込んできたアジを食わせるイメージだ。
釣り開始直後など、コマセが効いていないからアタリが遠いという状況なら、底から1mで2回、3回とコマセをまいてからタナに合わせてやろう。
タナ取りは道糸のマーカーを見て正確に。
底から1mと2mが分かればいいのでそれほど難しいことはないだろうが、船は流れているので水深は刻一刻と変わっている、ということは覚えておこう。
船が移動すれば水深も1mぐらいすぐに変わってしまう。
したがって、まめにタナは取り直さなければならない。
アタリがなければすぐにビシを海底に落としてタナ取り&コマセワークをやり直す。
そうすることでアジの食いダナに自分のコマセと仕掛けを漂わせ続けることができるのだ。
アジのアタリは明確。
竿先にクンクンっと現れ、勝手にハリ掛かりしてくれる。
強いアワセは必要ないが、軽く竿を立ててしっかりハリ掛かりさせながらゆっくり1mほど巻き上げてやる。
周りに群れが集まっていれば、この間に2匹目が食うこともある。
追い食い狙いで1m巻き上げてからさらに待ってみてもいいが、待ちすぎるとハリ穴が広がってバラシの原因にもなるので適当なところで巻き上げてやる。
釣れない時のチェックポイント!トラブルに注意。取り込みは思い切りよく

周りがみんな釣れているのに自分だけ食わないという場合は、前述したタナ取り、コマセワークができていないか、何らかのトラブルが発生している可能性がある。
たとえば仕掛けが絡んでいるとか、ビシの目が詰まってコマセが出ていないとか、道糸のマーカーを見間違えてタナが取れていないとか。意外とよくあることなので確認してみよう。
口切れでバラスことも多いアジなので、取り込みによっても釣果に差が出る。
海面下にアジの姿が見えたら(ビシがコマセのオケに届くだけの道糸の余裕を残して)巻き上げをやめ、竿を立てでビシをつかみコマセのオケに置く。
そして船ベリから身を乗り出し、なるべく魚に近い位置のハリスを掴み、跳ね上げるように魚を船中に取り込もう。
ていねいにゆっくりやっていると逆にバラすこともある。
抜き上げは思い切りよく!
以上の記事は「つり丸」2019年3月1日号掲載記事です。
雑誌つり丸(マガジン・マガジン)を販売中!割引雑誌、プレゼント付雑誌、定期購読、バックナンバー、学割雑誌、シニア割雑誌などお得な雑誌情報満載!