タックル&仕掛けとワームの有効性 イワシ反応狙いではテンヤ+ワームが実績大!

今、大原沖のひとつテンヤマダイ船で話題となっているのが、エビエサの代わりにワームを使うスタイルだ。
そこで今回の「LT広布号」の取材に、この釣りのスペシャリストであるエコギアの榎戸 富さんと吉田裕樹さんに同行してもらった。
「テンヤを巻いてきたり、テンヤのフォール中にエビの頭が取れかかったり、エビがズレたりすることがしばしばあります。そうなるとテンヤが不自然に動いて食いが悪くなるんです。
とくに警戒心の強い大ダイは、その傾向がありますね。そこでエビの代わりにワームを使えば、頭部が取れかかることもなければ、ハリからズレることもほとんどありません。
イワシに付いたマダイを狙うときは、テンヤをキャストして巻いてくる釣り方なので、とくにワームが有効で実績も出ていますね」とはエコギアの榎戸さん。
今回の「LT広布号」の取材は二日間にわたっておこなった。
初日は午後船のみだったが、全員がワーム使用。
二日目は午前、午後の乗船で7〜8割の釣り人がワームを使っていた。
釣果は二日で船中7枚のマダイが取り込まれたが、そのうち6枚がワームのヒットだった。
ワームはエビの形を模したエコギア「アクア スイムシュリンプ」のほか、グラブやストレートワームなど。
イワシ反応を狙うには、ホワイトやグローなどのカラーが実績が高いようだ。
エビエサを使うなら、上の図のように頭が取れないようにエサ付けしよう。
イワシ反応を狙うときの竿は、少し軟らかめの調子がおすすめだという。
「テンヤがフォールして、リールを巻き始めた直後によくアタります。リールを巻いていると『ガン!』という衝撃とともにアタります。
ここで竿が硬すぎるとアタリを弾いてしまうこともあります。ですから軟らかめの竿(ノリーズの竿なら『ハイブリッドテンヤ真鯛710M』)がいいですね」と榎戸さん。
釣り方はテンヤをキャストして巻いてくる!

イワシ反応を狙うときの釣り方は、通常の場合とは違う。
「大原沖でイワシが回遊している場所は水深が浅いです。ときには6〜7mの浅場も狙います。そんな浅場では船下では、まずアタりません。
ですから、まず船から離れた地点にテンヤをキャストしてください。そしてテンヤが底に着いたら巻いてくるのが基本の釣り方です」とは「LT広布号」の野島船長。
エコギアの榎戸さんと吉田さんは、「探見丸」を駆使してさらに一歩進んだ釣り方(イラスト参照)をしている。
榎戸さんは「探見丸」のアキュフィッシュ(反応の魚体長を示す機能)をオンにして、イワシ反応のなかにある大型魚の反応の位置までテンヤをフォール。
そして、そのタナをキープするようにテンヤを巻いてくる。
一定のタナをキープするには、エコギア「スイミングテンヤ」が適しているという。
この方法で取材では5.4㎏をゲットした!
吉田さんは「探見丸」で水深を確認したら、海底より2〜3m上までテンヤをフォール。
その後は小さくリフト&ステイ(ロッドをリフトしたら止めて待つ)させ、ラインがタルんだら巻くを繰り返して誘う。この方法ではエコギア「オーバルテンヤ」が適しているそうだ。
取材ではこの釣り方で5㎏をゲットした!
外房・大原沖 テンヤマダイ釣行レポート

イワシに付いたタイは、テンヤをキャストして巻いてくる釣り方で狙う!

ノリーズの榎戸さんのタックルと仕掛け。
竿はノリーズ「ハイブリッドテンヤ真鯛80MH」。
テンヤはエコギア「スイミングテンヤ」の20g。
ワームはエコギア「アクア スイムシュリンプ」

2月25日の取材では横流しでイワシ反応を狙った!

映し出されたイワシの反応。
縦長に凝縮されたような反応は、周囲を大型魚に取り囲まれている可能性が高く、ヒット率が高いという!

ノリーズの榎戸さんは2月28日、大原「LT広布号」の午後船で5.4㎏をゲット!
この日の午後船唯一の大ダイをイワシ反応から引きずり出した!

吉田さんの使用ロッドは、ノリーズ「ハイブリッドテンヤ真鯛80MH」

まずは1.5㎏級。イワシ反応狙いでは、このサイズは珍しい!

ノリーズの吉田裕樹さんは2月28日の午前船で大アタリ!
終了間際に5㎏をゲット!
エコギア「オーバルテンヤ」のシルバー5号とエコギア「アクア スイムシュリンプ」のグローの組み合わせにヒットした

エビエサでアタった3.5kg級!

太めのラインで強気のやり取りを展開!

大型はタモでシッカリ取り込み!

2月25日の取材で取り込まれた3㎏オーバー。
この釣り人は、同サイズをもう1枚釣った!

ワラサもヒット!

ワラサやヒラマサのヒットもある

ヒラメのヒットも珍しくない

タマズメにはスズキがアタックしてきた!

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・大原「LT広布号」
いま、外房・大原沖周辺のひとつテンヤマダイで話題となっているのが、エビエサの代わりにワームを使って釣るスタイルだ。
「テンヤを巻いてきたり、フォール中にエビの頭が取れかかったり、エサがズレたりすることがしばしばあります。
そうなるとテンヤが不自然に動いて食いが悪くなるんです。とくに警戒心の強い大ダイは、その傾向があります。
それを解消するのがワームです。頭部が取れかかることもなければ、ハリからズレることもほとんどありません。
実績も十分なほどにでていますが、イワシ反応に付いたマダイを狙うにはとくに有効です」と話すのはノリーズの榎戸 富さん。
取材は2月25日と28日の大原「LT広布号」。
港前にイワシの群れが回遊しており、そのイワシを追っているマダイを狙う。
「イワシの反応に付いたマダイは型がいいです。ほとんどが3㎏を超すサイズです。
その代わりアタリの数は船中数発で、一発狙いのような感じになりますね。
釣り方はテンヤをキャストして巻いてきてください。水深が浅いので、まず船下ではアタりませんから。
エビエサでも釣れますが、巻いてくる釣り方なのでワームも有効ですよ」とは野島幸一船長。
取り込まれたマダイはほとんどが羨ましいサイズばかり。
またゲストもワラサに良型ビラメと豪華!
テンヤマダイファンなら、これはもう行くしかないだろう!
以上の記事は「つり丸」2015年4月1日号の掲載記事です。
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