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相模湾のシロギス食い上昇中!誘って食わせて ハモノも楽しい!

相模湾のシロギス食い上昇中!誘って食わせて ハモノも楽しい!

シロギス釣りはビギナーや女性子供にも優しい反面、シロギス一筋のファンもいるほどマニアックな奥深さもある。この時期は後者の色合いが強いが、相模湾エリアではさらにハモノ釣りの楽しみもあり楽しめる。

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シロギス仕掛け&釣行レポート

大磯港の「邦丸」への釣行を決め前日に電話をすると「明日はお客さんが少ないから、ハモノ竿出してもいいですよ」と、こちらの心の中を見透かされた様な嬉しいお言葉。

ハイそれじゃあお言葉に甘えまして、とハモノ竿を携えて大磯へと向かった。
釣行日は、「邦丸」のシロギス乗合い初日の2月21日。

「試し釣りでは、意外と深場よりも港前の15mラインでアタリが多かったですよ。しかも20㎝がらみの良型主体で。
ただアタリはあっても中々ハリ掛かりさせられないことも多かったですねー」と、
シロギス船を担当する味澤清二郎船長。

水温の低いこの時期はまだ活性も低く、食いも浅いのだろう。
ゆえに腕の差が出て、コアなファンがしのぎを削るわけである。

全員の準備が整ったところで、もやいロープが解かれる。
と同時に「エサ付けておいていいですよ。釣り場近いから」とアナウンス。

釣り場はホントに近く、大磯港の目の前。
あっと言う間に到着し「ハイどうぞ。エサのジャリメは1匹掛けでいいですが、大きいヤツは半分か三分の一に切って使って下さい。投げてサビイて誘った方が食いは良いと思いますよ」とアドバイスがあって、釣り開始となる。

用意されていたのはシロギス用に丁度良いサイズのジャリメで、2本バリ共に1匹掛けで精一杯のロングキャストで一投目。

すぐに右舷胴の間で18㎝級が上がり上々のスタート。私にも早々にブルン!と来るがこれはハリ掛かりせず。

チョンチョンと誘いを入れた後、竿先に集中しているとフッ! と竿先に重みが加わる。

いわゆるモタレアタリで、軽くアワセるとブルブルン! とハリに乗った。

こう上手く行くことは稀なのだが、このアタリで釣るとしてやったり感満点で実に気分が良い。

釣れ上がったのは12㎝前後のピンギスで、早速ハモノ仕掛けを下ろすことにする。
船中ではこの後2、3匹のシロギスが上がったものの、その後はダンマリでレレレな感じ。

しかし横目でチラッと見たハモノ竿がガタガタッ! とアタったではないか。

そーっと竿を手にし大きな引き込みを待つが、時折ゴツゴツと来るが中々アワセ時が訪れない。

業を煮やしてゆっくりと聞き上げ、ズン!と胴に重量が乗った所でアワセる。
どうやら居食いをしていたようでハリ掛かりはしたが、引き込みは大したことは無い。
で、上がって来たのはホウボウ。本命?のヒラメではなかったが、当たるも八卦のハモノ竿に一発目からアタリが出て、しかも釣り上げたのだから良しとしよう。

しかし、その後しばらくはこの場所で粘るも、ハモノはともかくシロギスからのアタリも遠いのを見て、船長は移動を告げる。

次なるポイントは10分程西に走った二ノ宮沖。
ここでも15m前後から開始したが、何度か流し替えた25mラインで活発にアタリ出した。

潮の流れも適度で、特に私の座る右舷側は潮が払い出す側なので、誘いも効きやすく釣り易い。

キャストしてズル引きし、しばしポーズを入れて待つと、クッ!と来る。
軽く聞きアワセるとプルプルン!のパターンで連釣する。

ただしアワセ損ねも結構あって「ね?中々ハリに掛けるの難しいでしょ」と船長から声が掛かる。

確かにハリを飲んで釣れ上がってくるシロギスはほとんどなく、このことからも食いが浅そうなのは知れる。
『一筋』の熟達者なら手練手管でハリ掛かり率も上げていくのだろうが、私レベルではなかなかそうも行かず、率は50%ちょいと言ったところか。

しかしまたこのレベルに応じた駆け引きが、それはそれで楽しく夢中にさせてくれた。

結局前半の食い渋りもあって数は24匹に留まったが、船中全員が大体同じような数で相模湾シロギス復調を感じ取った釣行になった。

「この調子なら水温が上がってくればもっと数も出るようになるでしょう。
そうなったらウチは釣り場が近いから半日船での出船になります」と船長。

よりお手軽に楽しめるようになる春の大磯沖のシロギス釣り。

ビギナーや子供連れにもお勧めだ。

小さな大物釣りに挑戦を

シーズンにはキハダに燃える船宿だけあって、「邦丸」はハモノ狙いへの理解もある船宿だ。

釣ったキスをエサに、ヒラメやマゴチなどを狙うのだが、イワシなどと違いシロギスはそれほど泳ぎ回らないため、胴突き仕掛けよりも手前マツリの少ないテンビン仕掛けがお薦めで、ハリスは4~5号を1.5m。
ハリは丈夫な伊勢尼系か丸セイゴ、ヒラメバリなどで、孫バリなしの1本バリで良いだろう。

釣り方は基本置き竿で、オモリ着底後ハリス分タナを切ってアタリを待つだけ。

コマメにタナを取り直す、早アワセ厳禁がコツといえばコツだ。

本命のヒラメ、マゴチ以外にもホウボウやカサゴ、アオリやスミイカもターゲットで何が食って来るか分からない楽しみもあるが、なんといっても軟調竿がガタガタと叩かれた時の大興奮がこの釣りのウリ。

小さな大物釣りと言えるこの釣りから、泳がせ釣り、遠征の大物釣りへとエスカレートする釣り人も多く、ビギナーにもどしどしチャレンジして欲しい。

今の時期、マニアックな奥深さと「ハモノ」狙いの楽しさも魅力!

ポイントは港の至近。真ん中だ

まだ水温が低めで食いが浅いこともある。
アタリがあっても掛からない、それをいかに掛けるか…それがまた楽しい。
水温が上がれば、どんどん食いが活発になるはず!

アタリはあっても水温が低く食いは浅い。ハリ掛かりできないと熱くなる。これがまた楽しい!

ピンギスを泳がせてハモノ狙いもおもしろい。ヒラメやマゴチなどが食ってくる

ハモノ狙いでワニゴチが上がった!
ヒラメ、マゴチ、ホウボウ、カサゴ、アオリ、スミイカなど、これもおもしろい!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・大磯港「邦丸」

年明けに開幕する相模湾のシロギス。

今年はどうしたことか食いがイマイチで、早々に乗合いを見合わせる船もあったようだが、ここに来て復調気配で船宿さん&ファンを安心させている。

大磯港の「邦丸」では2月21日から乗合いを開始し、トップ30匹前後とまずまずの出だしだ。

現在の釣り場は大磯沖を中心に二ノ宮沖にかけての水深15~30m。

今はシロギスへのアピールのため誘いは必須。
とはいえまだ活性の低い時期でもあるので、あまり激しい動きにはシロギスも付いて来れないようだ。

竿1本分ズル引きの後、6、7秒止めを入れるのが当日は有効で、ツボにハマるとポンポンと連釣しシロギス釣りの楽しさを満喫した。

なお「邦丸」はハモノ釣りにも理解がある船宿。

混雑時を除き基本的にOKだから、遠慮せず船長に「ハモノ竿を出していいか?」確認しよう。

しばくはヒラメ中心、4月以降はマゴチが本命となる。

水温の上昇と共にシロギス、ハモノ共々楽しみな存在だ。

以上の記事は「つり丸」2015年4月1日号の掲載記事です。

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