2月中旬にイワシパターン開幕!狙いは大型マダイ!
この時期、外房・大原沖のテンヤマダイは、イワシの群れを追った大型マダイに期待がかかる。
イワシに着いたマダイを狙うイワシパターンは、早ければ年末年始ぐらいにイワシの群れが接岸して開幕する。
今シーズンは遅れ気味で、2月中旬ぐらいにまとまった釣果が記録された。
大原港「富久丸」では2月17日にイワシの群れを狙うと、大型マダイが連発。
その後もイワシ反応が見られるときは、度々好釣果を記録している。
今回の取材は2月後半に「富久丸」で敢行。
当日は港から少し南に走った海域でイワシ反応を発見。
粘って狙い続けるとノリーズプロスタッフの吉田裕樹さんが2kg台後半の良型をゲット。
これを皮切りに、船中で同サイズが続けて2枚取り込まれた。
3月に入ってからもイワシの反応は見られ、大型、良型マダイのヒットがある大原沖。
まだしばらくはイワシパターンが期待できそうだ!
【仕掛け】テンヤ+ワームの組み合わせで狙うのが一般的!

イワシパターンでマダイを狙う時のタックルだが、標準的なひとつテンヤマダイ用があれば楽しめる。
竿はひとつテンヤマダイ用。
オモリ10〜12号、または40gぐらいまでに対応可能なもの。長さは2.1〜2.7m。
リールは小型スピニング。ドラグ性能がいいものを使おう。
掛かるマダイは大型、良型が多く、また青物もよくアタるからだ。
ドラグを駆使したやり取りになるので、スムーズにラインが出ていくものを使うのが望ましい。
道糸はPEラインの1号以下。150mは巻いておこう。
リーダーは2〜3号を5m前後直結にする。
その結びはFGノット、PRノット、ノーネームノットなど。
イワシパターンでマダイを狙う場合、テンヤにはエビではなく、ワームを刺して狙うのが一般的だ。
その理由はイラストで示したとおり。
イワシパターンの場合は、テンヤをキャストして、船下まで巻いてくるのが基本の釣り方。
この釣り方でエビエサを使うと、テンヤを巻いてくるとエビがズレたり、頭が取れたりして、不自然な動きをしてしまいがちだ。
エビの代わりにワームを使うと、テンヤを巻いてくる際に位置がズレたり、頭部が取れる心配はないのだ。
とくに大型マダイは警戒心が強いので、ワーム使用に実績が高いのは、このためだ。
今回の「富久丸」の取材で吉田さんが使用したのは「エコギア・スイミングテンヤ」と「エコギアアクア・スイムシュリンプ」の組み合わせ。エコギアから発売されている「スイムシュリンプ」は、イワシパターンではとくに実績が高いワーム。
取材時は「ピュアレッド・レッド」のカラーにヒット。このほかグロー系のカラーも実績が高い。
また、魚のシルエットをしたワームでもOK。このタイプを使う人も多い。
吉田さんが使用した「スイミングテンヤ」は、群れるイワシやアジなどに付くマダイやロックフィッシュ、フラットフィッシュを攻略するために開発されたもの。
巻いているときにテンヤの浮き上がりを抑え、横方向に動きやすいのが特徴だ。
取材当日、吉田さんは25gを使用。
風が強い日はキャストしやすいように30gや40gを使用するといいだろう。
テンヤもワームもそうだが、いろいろなカラーバリエーションを用意した方がどんな状況にも対応できる。
その日によって当たりカラーがあって、そればかりにヒットすることも珍しくない。
一人連発している人がいれば、ワームだけでなく、テンヤのカラーも参考にしよう。
取材当日はエビエサでもアタった。
エビエサを付けたテンヤをキャストして巻いてくる釣り方でも1匹釣れたのだ。
この場合、エビエサがズレないように付けるといいだろう。
【イワシパターンの釣り方】テンヤを投げて巻いてくる

上のイラストで示したのが、イワシパターンでの釣り方の基本だ。
まずはテンヤをキャストする。
イラスト内で示したパターンAは中層を巻いてくる釣り方。
「探見丸」などでイワシの反応の位置を確認して、その付近を通すようにする。
海面下10mぐらいの層を巻いてくるなら、テンヤが着水してから10秒ぐらい落下させてから巻き始めるといいだろう。
パターンBは、テンヤを一度着底させてから、そのままタダ巻きで船下まで巻いてくる。
パターンAもそうだが、巻きのスピードをいろいろ変えてみよう。
ただし、巻くスピードが遅すぎるとテンヤが落下してしまうので注意しよう。
パターンCは取材当日に吉田さんが食わせた釣り方。
テンヤの着底後、10mぐらい巻いてからテンヤをカーブフォール。
着底したら再度10mぐらい巻いてからカーブフォール。
これを繰り返して船下まで探ってくる。
吉田さんはカーブフォォールの代わりに、フリーフォールさせることもあるそうだ。
また吉田さんによると、アタリが遠いときはあまり上層は狙わず、海底付近を重点的に狙うほうがアタりやすいという。
【タナを探る&底付近を狙う場合】イワシがいない時は沖の根周りを狙う


イワシパターンは、イワシの群れがいないと成立しない。
イワシの群れが見つからない場合は、沖の根周りを狙うことになる。
イワシパターンは掛かれば大型、良型が多く、これが魅力。
イワシがいないときは残念に思う人もいるかもしれないが、これからの時期の根周りも侮れない。
今後は乗っ込みシーズンなので、良型マダイが期待できる。
根周りで通常のひとつテンヤスタイルで狙う場合は、ワームでもエビエサでもOK。
エビエサを使う場合は、エビの頭部と尾部を固定するように付ける。
基本の釣り方はイラストのとおり。
底付近を狙う場合は着底後、テンヤを50㎝〜1m巻き上げてアタリを待つ。
上の方のタナを探る場合は、50㎝〜1m刻みに上の方のタナを探っていく。
水深にもよるが海底から5mぐらい上まで探ってみよう。
また底付近を狙う場合も、上のタナを探る場合もそうだが、テンヤが着底する直前直後は、とくにアタりやすいタイミングなので注意すること。
とにかく変だと思ったら、迷わずにアワせること。
【外房・大原沖 テンヤマダイ釣行レポート】イワシパターン炸裂!アタれば大型、良型高確率!!

テンヤが着底してから、2、3巻きしたところでヒット

良型マダイが浮上!

当日、まず口火を切ったのは吉田さんのこの1枚だった!

吉田さんは「エコギア スイミングテンヤ25g」と「エコギアアクア スイムシュリンプ」の組み合わせで食わせた!

イワシの反応はバッチリあった

船下狙いのフォールでヒット!

健太船長のタモ入れが決まる!

当日は2㎏台後半の、このサイズがそろった!

イワシがいないときは、エビエサで狙う

こちらはエビエサでヒット!
テンヤをキャストして着底後、3回くらい巻いたところでヒットしたという

2月の中旬にもイワシパターンでの好釣果があった(画像は船宿HPから)

イワシを狙っているのはヒラメも同じ!イワシパターンの定番ゲストだ

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・大原「富久丸」
大原沖のテンヤマダイは、イワシの接岸によってイワシに着いたマダイ狙いが盛り上がっている。
今シーズンの大原沖は、2月中旬にイワシの群れを追ったマダイを狙う「イワシパターン」が爆発!
イワシを追うマダイは大型、良型が多いのが特徴。これを心待ちにしているファンも多い。
取材は2月後半、大原港「富久丸」の午後船で敢行。
イワシの反応は港から南に走ったエリアで発見。
アタリが遠かったが、辛抱強く粘っていると、夕マヅメ前にノリーズの吉田さんが良型マダイを食わせ、無事に取り込んだ。
これを皮切りに、さらに2枚の良型マダイが取り込まれた。
取材後もイワシの好反応が見られるときには、大型マダイが連続ヒットしている大原沖。
まだまだ、シーズンは続くので、釣況をチェックしてチャレンジしてみるといいだろう!
以上の記事は「つり丸」2019年4月1日号の掲載記事です。
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