[新潟県上越沖]マダイ仕掛け・エサ付け・エサ取り対策

[新潟県上越沖]マダイの釣り方

さて、釣り方だが、まずは基本動作から説明しよう。
コマセを入れたビシを海に投入したら、船長の指示ダナから5m下にビシをおろす。
ここで10秒前後、ハリスが潮になじむのをまち、軽くコマセを振り出しながら指示ダナまであげるか、ゆっくりとリールをタナまでまく。
つまりここでは、コマセのドバまき操作はない。上越沖ではコマセは必要だが、ドバまきは必要なしだ。
タナにビシがきたら、そこで置き竿でアタリを待つ。
その後はころあいをみて、誘い動作を入れる。
ここではけして、指示ダナ下5mより下にビシをおろしてはいけない。
一人のルール違反の行為で船全体に影響を及ぼし、誰も釣れなくなってしまう可能性があるからだ。
食い渋っているときほど、落とし込みの誘いが有効だと、直江津港「第二八坂丸」の竹内敏幸船長は言う。
その反対の誘い上げはあまり有効ではないのが今期の傾向だ。
とはいえ、誘いはタイミングが命。釣り人がどこで仕掛けるかによって釣果が左右されることも珍しくない。
基本的には、マダイが浮いたタイミングで誘い動作を入れる。そのタイミングはたいていの場合、船長がアナウンスする。
それ以外では、探見丸などを利用してそのタイミングを知ろう。
「第二八坂丸」では、探見丸CVを使うと、船の魚探と探見丸の魚探の二つの魚探画像からひとつを選択可能だ。
もちろん、振動子の設置位置が異なるので、映る画像は異なる。
船長がみている画像をみれてタイミングを計る材料になるのはかなりのメリットなのでぜひ活用してみよう。
[直江津沖]夜のヒラメ

今年も4月20日以降に夜ヒラメ釣りがスタートする。
なぜ、マダイ釣りの記事にヒラメかというと、昼間はマダイ釣り、夜ヒラメと欲張りな人はリレー釣りが可能になるからだ。
実際にヒラメのシーズンは短く5月いっぱいで終了することがほとんど。
本格的に楽しみたいのであれば、4月前半からこの夜ヒラメを意識し準備が必要だ。
ポイントは昼のマダイよりも浅く、水深20〜30mのところにアンカーをうつカカリ釣りだ。
エサは小アジ。1匹250円前後で購入し、それを使用する。
太平洋側で行われている昼間のヒラメ釣りを異なるところは、そのタナ。
だいたい底から2〜10mという高ダナ設定で釣ることが多い。
なぜなら、船の灯りに集まった小魚を捕食しにヒラメが船下に回遊してくるからだ。
浮いて泳ぐヒラメは魚探にもよく映っている。
仕掛けの基本設定は通常のものと同じだが、ハリスが10号以上と太目なことが特徴。
どうしてそんなに太いのかというと。ターゲットのヒラメが大きいからだ。
狙いは10㎏級。3kgオーバーはザラにヒットする。
そして、夜釣りゆえにあまりハリスの太さは気にしなくてもヒラメは十分に食ってくる。
船長に許可が必要だが、たいていの船宿ではこの釣りでは一人2本竿までオーケー。
その際、3m前後のロングロッドとショートロッドを用意するとよいだろう。
アジエサの場合、アタリが出ても早アワセは禁物。
これでもかこれでもかと思うくらいじっくり食わせてからアワセを入れてヒラメとのやり取りを楽しもう。
今期のうまいマダイは ちょっと神経質? 名立沖~直江津沖のマダイ釣果レポート

綺麗な山には4月中もまだ雪が残る。この雪が解けて海に流れ込み、底潮を冷やす

船上では、探見丸を使えば、船長が見ているメインの魚探の画像を見ることができる

底付近に泳ぐ個体は大型マダイ。これを攻略するのが難しい

このサイズはコンスタントにあがっている

食べるならこのサイズ。身が甘く絶品だ

波がおだやかな日は2m前後のショートロッドでマダイの引きを楽しむことができる

2kgオーバーナイスサイズ!

体高のあるマダイがそろう。コマセのオキアミのほか、
普段はプランクトンのアミを飽食しているのだろう

綺麗な弧を描くマダイロッド。1㎏前後のマダイでも十分楽しむことができる

2㎏オーバーのマダイ。身が厚いので重さがある

今期のプレ乗っ込みは特大はあまり出ていないものの2〜3kgクラスは釣れている

こちらも2キロオーバーの良型!

貴重なマダイは多少小ぶりでもタモ入れ必至。
活性が低いときは口の皮1枚のみ掛かってあがってくることもしばしばだからだ

魚礁の上ではかなりの高ダナでイシダイがヒットしてきた

今回、取材にご協力いただいたのは、新潟・直江津港「第二八坂丸」

釣り座は乗船前にくじ引きで決める
新潟県上越沖で毎年恒例のマダイのプレ乗っ込みが開幕中だ。
プレ乗っ込みとはその名のごとく、乗っ込み前のシーズンのこと。
例年、産卵のために大挙してマダイが上越沖へ回遊してくる乗っ込みは、ゴールデンウイーク以降。
3月4月はちょうどその前である。来たるべき産卵行動に備え、水深60~80mの魚礁や岩礁付近のエサを
荒食いするのである。
例年どおり今期は、数よりサイズ狙いの直江津沖、食べごろサイズの数釣り期待の名立沖というパターンがあてはまって
いるという。
「気温が暖かくなると山から雪代が出ます。それが海に流れこむと底潮の温度が下がるので魚の活性は下がります。
これからその雪代の海への流入がカギになるでしょう」とは、コマセマダイ釣りに詳しい直江津港「第二八坂丸」の
竹内敏幸船長。
3月中に河川の流入が少ない名立沖が主戦場になっているのは、それが理由という。名立沖のアベレージは1~2㎏。
大きさ的には食べて一番おいしいサイズである。
とはいうものの、名立沖で8㎏9㎏というモンスター級もすでにここでキャッチされているので、大ダイへの期待もできる。
乗船日は、海全体が雪代の影響で冷え込んだためマダイは低活性だったが4月以降はさらに高活性化が期待できるだろう。
3月中は置き竿で静かに待つか、高めのタナからゆっくりとエサを落としこむ誘いに実績があがっている。
さあプレ乗っ込みのおいしいマダイを釣りに行こう!!
以上の記事は「つり丸」2019年4月15日号の掲載記事です。
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上越エリアでは、コマセマダイ釣りは周年を通して、ビシの重さは80号だ。
それに併せてテンビンを用意。できるだけシンプルでハリスが道糸に絡まないものを選択するのが大切だ。
ビシのカゴのサイズはLサイズが基本。
オキアミがまけるようであれば、Мサイズでもよい。コマセのドバまきが必要ないエリアだからだ。
さて、一番重要なのは、ハリスのアレンジだが、上越沖ではよく仕掛けが“重い”か“軽い”かどうかが問われている。
(仕掛け図参照)
どちらが有効かというと、“重い”仕掛けで釣っている人が多いというのが現状だ。
もちろん、軽い仕掛けでも釣れるが、仕掛けをセットもしくは作るときには
この重い軽いを意識することが上越沖では大事な要因となるのだ。
船宿のハリスの長さ指定は12mだ。もちろんこれより短くてもよい。長くするなら15mまでが一般的になっている。
全長12mで仕掛けを作っておき、長くしたいときは、クッションゴムとハリスの間に数mほど太い目のハリスを継ぎたして長くするとよい。
どうしても食いが渋くなるとハリスを伸ばしたくなるが、上越沖では、「活性の高い個体を選んで釣る」ことに重きをおいて船長たちは指示ダナをだしている。つまり、高ダナ設定なので、浮かないマダイにロングハリスでエサを近づけてもあまり釣れないのだ。
このシビアな駆け引きがこの釣りのおもしろいところでもある。
マダイのハリのサイズは10〜11号。乗っ込み本番のシーズンはサイズアップに11〜12号となる。
どうしても食い渋ると、ハリスも細くしたくなるし、ハリも小さくしたくなる。しかし、両方ともNGだ。
ハリスは5号が標準。細くて4号。ハリは太平洋エリアと比較してワンランク上と理解しよう。
ハリの大きさにより活性はあまり変わらない。ヒットしてからの安心感を考えると大きめのハリならバレも少なく安心だ。
高水温を維持したまま、越冬したため、マダイはむろんエサ取り魚たちも数多くポイントに居ついている。
そのため、エサ取り魚が多すぎるときには、対策が必要だ。そのアイテムはオキアミ型ワームだ。
さまざまな形があるが、オキアミの形をしていれば、色はあまり関係なく食ってくるという。
具体的には、朝いちなど暗いときにはグロー系、明るくなってきたらピンク系など。
いずれもハリにオキアミと同じように1匹をセットする。
浮力がある場合は、そのオキアミの中にB〜2Bのガン玉をセット。
外れやすいので瞬間接着剤を使ってガン玉を固定する。
もしくはハリのチモトにガン玉を打とう。
あれば、必釣アイテムになることもあるのでタックルボックスに忍ばせておこう。