「釣り方は、カレイの小突きと同じだよ。オモリで底を叩いて、煙幕をあげて魚を寄せるんだ」


「オモリを底から30㎝ほどあげてストンとおとす、この小突きを繰り返して、泥の煙幕を作るんだよ」と栂安氏。

ヒット! 名人の竿がしなる!

栂安氏の最近の愛用リールは、コレ。ダイワ「レオブリッツ300J」。

栂安氏の仕掛けはシンプル。中オモリは5〜15号を状況に応じて使用。

イカの塩辛が特エサという。イカの醤油浸けも効くという。

がまかつ「極ムツ(赤)」17号に夜光塗料を施してアピールアップを狙う。

決して置き竿にはしない。手持ち竿で攻め続ける達人たち。

「今年は小突き釣法で釣っているよ。カレイの小突き釣りの応用だな。オモリで底を叩いて、泥の煙幕をつくって、そのなかにエサを入れてやるんだ。魚の活性が高いときにとくに効くよ」
取材当日も良型ばかり13匹釣り上げてやはり竿頭、追従する泊氏、三沢氏の2名人を抑えての見事な釣りっぷりだった。
「オモリは30㎝ぐらい底からあげる感じかな。シャクルのは疲れるけど、アカムツは反射食いもするからね。たまに誘い上げを入れるとそのときも食ってくるよ」
アワセのタイミングを聞くと、基本的には、どんな小さなアタリもアワセを強めに入れているという。フッキングに至らなくても、また誘い続ければ、再びアタリが来る、そして、即アワセ。これが栂安氏の釣りだ。
「船長にも太鼓判の小突き釣法だけど、食いがよくないときは、タルマセ釣りもやるよ。とにかく、基本は最初から最後まで攻め続けること。それが一番大事だよ」
近年、ライバルの泊氏に数負けすることあるという。
「そんなときは、パターンがあわないだけ。それも釣りの楽しみのひとつ。食いパターンを見つけだすのが大事なんだよ」
栂安氏は今季のハイシーズンも釣り続ける。氏の釣法はさらに進化する。
以上の記事は「つり丸」2012年10月15日号の掲載情報です。
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栂安(つがやす)政信氏。波崎沖でアカムツ名人を目指す人なら知らない人はいない。シーズンには週の半分近くをアカムツ釣りに費やす正真正銘の達人だ。