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アタリは繊細ながらやり取りは豪快!手軽に楽しめるエビスズキ!

アタリは繊細ながらやり取りは豪快!手軽に楽しめるエビスズキ!

道糸はナイロン7号。仕掛けは7号の三ケ月オモリを中オモリとしてナイロン糸に結び、そこから先にフロロカーボン5号、4.5mの一本バリ。重要なのはエサの付け方。水中でエビが元気よく泳ぐということが絶対条件!

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ルアーとは一味も二味も違う伝統釣法を楽しむエビスズキ!

3月の声を聞き、三寒四温で春の気配。
布団を出る辛さも和らぎ、春を告げる魚が恋しくなってきた。
タイミング良く編集部から取材の依頼が。

「3月に開幕した魚にさっそく行ってみない?」

「はい、喜んで! 春らしい魚?」と返事をするとスズキとのこと。

「シーバスですか? シーバスって春の魚だったっけ?」

「違うよ! ルアーシーバスじゃなくてエビスズキだよ!」

「すいません。エビスズキって、やったことはないですけど」

「とりあえず、ロッドはLTロッドでいいから。持っているベイトリールにナイロン7号を30mほど巻いて!仕掛けは船で買える!」

頭の中にクエスチョンマークが3つほど浮かびながらとりあえず船宿に電話する。

今回お世話になった船宿は富津港「浜新丸」。
古くからエビスズキに精通した宿で、ネットでエビスズキと検索するとすぐ出てきた。

優しい女将さんが「その日は6時15分に出船だから5時45分までに来てください」とのこと。

その日は? 日によって出船時間が変わるのか? 
クエスチョンマークが一つ追加され、言われたとおりに5時45分に富津港へと向かった。

道糸はナイロン7号 船長がタナの印を付ける

港には開幕を待ちに待ったスズキフリークが計6名。
聞くと皆さんシーズン中足繁く通う常連さんとのこと。なかなか奥の深い釣りのようだ。

浜名博一船長に朝の挨拶をすると、「リールにナイロン巻いて来た? ちょっと貸して!」と手際よく船長がリールから糸を出す。

1ヒロ、2ヒロ…、計6ヒロ(9m)でおもむろに赤マジックで色を付ける。

「この赤を水面に合わせてね! タナを守れば釣れるから!」とのこと。
つまりはどのポイントでもタナが9mの位置だそう。

本日最初のポイントは富津沖の漁礁周り。

「出船時間は毎日違うのですか?」と、行く途中に最初の質問。

スズキは潮の流れに非常に左右され、下げの方が相対的にアタリがいいそう。
なるべく下げの時間に釣りができるように、出船を満潮に合わるようにしているそうだ。

次は仕掛けと釣り方を質問。

仕掛けはいたってシンプルで7号の三ケ月オモリを中オモリとしてナイロン糸に結ぶ。
そこから先にフロロカーボン5号、4.5mの一本バリ。

重要なのはエサの付け方。
マゴチを釣ったことがあれば同様と考えてよく、水中でエビが元気よく泳ぐということが絶対条件。

あとは船長が付けた赤いマークを頼りに、タナさえ合わせていればアタリは来る…。ただし…。

このアタリからエビスズキの神髄を知ることになる。

正直言うと、ルアーでのシーバス釣りの印象から少しスズキをなめていた。

ルアーに勇猛果敢にアタックしてくるフィッシュイーター。

エサが生きエビになったら、それこそ簡単に食ってくるだろうぐらいに思っていた。
しかしこの甘い考えはもろくも崩された。

掛けることに四苦八苦!コツをつかんで本命ゲット!

実釣開始直後に船尾左右でほぼ同時ヒット。
サイズこそ50㎝弱のフッコサイズだが、早々に顔を見る。

自分もすぐに釣れるだろう。ところが…。

指示ダナに合わせて待っていると竿先に小さなアタリでカツ、カツッ。
すぐさまアワせると見事に空振り。

道中に船長に「カツ、カツッというアタリは前アタリ。しばらくすると竿先が少し引き込まれるからそこで大きくアワセを入れる」と言われたのを思い出した。

次はカツカツの後に少し待つ。
すると確かに竿先が少し引き込まれた。
思いっきりアワせを入れるもまた空振り。

その次はカツカツで後はシーン。
何これ? スズキってこんなに繊細な魚か? 
思い描いていた勝手な印象とのギャップに完全迷子モード突入。

手の慣れた常連さんはコンスタントに本命を上げていく。
船尾の三島孝さんには65㎝の良型を取り込んだ。

ここでやっと私の竿先も引き込まれた。50㎝オーバーの本命。

ただ、掛けたというよりはたまたま掛かったという感じ。
確かにタナさえしっかり守ればアタリは来るのだが、掛けることに四苦八苦。

そんな迷子の時間を過ごすことしばし。
やっと前アタリと本アタリの違いが分かってきた。
大きくアワせるというのを私は少し間違って解釈していて、実際は食い込みに合わせて大きめの聞きアワセを入れるという感じが正解かもしれない。

感覚が分かるとこの釣りは面白い! 
繊細なアタリからしっかりと魚を掛けると、そこからのやり取りは獰猛なスズキのそれ。
タナが9mなので時間はさほど長くないのだろうが、時間以上に存分にやり取りを楽しめる。

この日は潮が止まるまでの間、コンスタントにアタリが続いた。

船尾の三島孝さんと船首の坂本幸雄さんが6本を上げた。

二人とも口を揃えるのが
「タナをしっかり船長のマークに合わせること! ここから50㎝ずれただけでアタリが来ない」とのこと。

私もビギナーズラックで後半に数を伸ばして6本を上げることができた。

繊細さと豪快さが同居した釣り。
伝統の江戸前の釣りが脈々と受け継がれてきたのも多いに頷ける。

これから水温上昇に伴い、豪快さの色が強くなるそう。
脂が乗ってスズキのサイズもパワーもアップ。

ドラグ調整をしっかりしていないとたちまち糸を切られるそうなので、不明の場合は船長に確認して抜かりなく江戸前の大型高級魚と対峙しよう。

東京湾・富津沖 エビスズキ釣行レポート 高級魚「江戸前スズキ」をゲット!

道糸はナイロン7号に統一。出船前に浜名博一船長がマジックでタナの印を付けてくれる

エサはサイマキ(小型のクルマエビ)
頭部にハリ先が少し出るように刺す

第二海堡周りは一級ポイント

60cmオーバーの立派なスズキ!

嬉しい1匹!

こちらも良型!美味しそうだ!

アタリは繊細だが、やり取りは豪快でハマる人も多い!

手バネ竿で挑戦する人も!

手バネ竿で仕留めた1本!

浜名博一船長も、操船の合間に次々と食わせていた

ヒラメがまじった

マゴチもヒットした

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・富津「浜新丸」

寿司ネタで高級魚の代名詞的な「江戸前」。

豊富な栄養を誇る東京湾で育った魚だけに味も折り紙付き。

そのなかでも、食味だけでなく釣り味も存分に楽しめるのが「江戸前スズキ」だ!

湾奥をメインフィールドとしたルアーで狙う「シーバス」は、高いゲーム性で多くのアングラーを虜に安定の人気を誇る。

しかしその名を和名の「スズキ」と変えると、とたんに情緒あふれる魚に。

富津港の「浜新丸」では最近少なくなった昔ながらのエビを用いた「エビスズキ」で狙う。

じつは同じ魚でも、釣法が変わるとガラッと変わった一面を覗かせる。

「浜新丸」の浜名博一船長にうかがうと「コツコツっという小さなアタリを竿先で捉えて、じっと本食いを待つとグンと引き込まれる。すぐさま大きなアワセを入れてフッキング。シンプルな仕掛けだから魚の引きもダイレクトでスリリングだよ!」と話す。

エビスズキ初挑戦の筆者も、その大きな魚体から想像もできない繊細な釣りにドップリとハマってしまった。

毎年3月に開幕するエビスズキは、例年9月頃まで楽しめる。

水温上昇とともに魚がどんどん力強くなって、やり取りはさらにスリリングになるそうだ。

当日はリールを用いない伝統的な手バネ竿で釣りをするお客さんもいた。いなせな釣りだね~!

以上の記事は「つり丸」2019年4月15日号の掲載記事です。

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