【剣崎沖マダイ仕掛け】5〜6kg級も期待充分!大型に備えてタックルは万全に

春の海はまだ冬の延長線上で水温もまだ低めで推移するが、初夏を迎えると一気に水温が上がり多くの魚の活性が高くなり、食いが活発になってくる。
そんな初夏に元気な魚の中でも、乗っ込みシーズン真っただ中のマダイは超高活性、初夏は大型まじりの数釣りに遭遇する確率も高いのだ。
関東屈指のマダイ釣り場、東京湾口、剣崎沖も今まさに乗っ込み真っただ中。
大型まじりでコンスタントにマダイが釣れている。
マダイ乗合で出船中の剣崎松輪港「一義丸」では連日3~5㎏クラスの大型が上がっており、食いのいい日はトップ7枚、8枚と数釣れることもある。
5月3日には6.2㎏の大物も上がり、大ダイチャンスも継続中だ。
「コンスタントに大型まじりで釣れています。乗っ込み本番ですね。5月いっぱいぐらいは続くと思いますよ」。こう話すのは「一義丸」の期待の新人、立川弘樹船長だ。
例年4月から5月前後がマダイ乗っ込みの中心の時期。
長いときは6月まで乗っ込み状態が続くこともあるが、乗っ込みの大釣りに遭遇したいなら、今がまさにそのチャンス。
早めの釣行をオススメする。
「乗っ込みの大型がまじっていますから、油断禁物ですよ」と話す立川船長は、見習い期間を経てこの4月からひとりで舵を握り始めた新人船長だ。
「一義丸」の遠い親戚にあたり、船長を志す前から足繁く「一義丸」に釣りに来ていたので釣りの腕はバツグン。
釣り人目線で丁寧なアナウンスをしてくれ、反応が出たときなどは的確なアドバイスをくれる。
船中みなに乗っ込み大ダイを手にするチャンスを与えてくれるはずだ。
前述したように「一義丸」では6㎏オーバーの大ダイも上がっている。
そんなサイズを想定して、タックルや仕掛けの準備もしっかりしておきたい。
タックルはオーソドックスなコマセマダイ用でいい。
竿はビシ80号に対応したコマセマダイ竿の2.5~3m前後。
リールは小型電動がオススメ。
これにPE3~4号を200mほど巻いておく。
ハリスは3号でもいいが、より安心してやり取りするためには4号がオススメ。
青物がヒットすることもあり、それをバラしてしまって、「もしかして大ダイだったかも…」なんてことになるのは避けたい。
仕掛けはシンプルにストレートハリスの1本バリでもいいが、ウエイトスイベルを介した2段テーパーでもいい。
乗っ込み期のマダイはかなり上のタナまで浮いてくることもあるので、食いダナを探るために2本バリ仕掛けにするのもおすすめだ。
ハリはマダイ8~9号など中心に好みのものでOK。
乗っ込みシーズンは海面からタナ取り!1分待ってから次のアクション

乗っ込み期のマダイは、かなり上まで浮いてくることも多く、タナが高くなることが多い。
そのため、海面からのタナ取りするのが基本。
この場合、指示ダナは反応の出ている位置にハリスの長さを加味して指示ダナが出されるので、船長からハリス長の指示があったらそれに合わせるようにしよう(10m前後が基本)。
「コマセワークは、指示ダナの6m下までビシを下ろし、数回に分けてコマセを振りながら指示ダナまでもってきてください」と立川船長。
さらに「指示ダナまできたら、そのまま1分ぐらいは待ってください。
ハリスがなじむまでに1分ぐらいかかるので、誘いをかけるなどの次のアクションに移るまでは最低1分は待ってみるのが大切です。
1分経ってハリスがなじんでからの1、2分間が一番アタリが出やすいんです」とも。
あまりせっかちに次々と仕掛けを動かすのは逆効果ということだ。
1分以上待ってアタリが出なければ誘いをかけるなど、次の作戦に移る。
乗っ込みマダイは食いは活発だが、警戒心も強い。
あまりガシャガシャとビシを動かすと警戒して食わなくなってしまう。
誘い方は何通りかあるが、いずれも静かに行うことを心がけよう。
チャンスには落とし込みの誘い

誘いに関して立川船長は、「竿を振り上げて上に誘って落とす、という誘いは絶対ダメというわけではないですが、このところ見ている中では食いが悪いですね。今よくアタっているのは落とし込みの誘いです」と言う。
魚探にマダイの反応が出ると「反応でましたよ」、さらに反応が浮き上がってくると「反応が浮いてきています」など、船長は逐一状況をアナウンスしてくれる。
もちろん、そういったアナウンスがあったときは大チャンス。
「ここで、落とし込んでみてください」とアナウンスが続くことも多いので、落とし込みの誘いをかけてやろう。
落とし込みは、道糸を静かに手で引っぱり出してゆっくりビシを1~2m落とし込み、そこでしばらく待つ。
これでアタリが無ければ、さらに1~2m落とし込み、再びアタリを待つ。
これでアタらなければ、静かにもとのタナに戻すか、仕掛けを回収して入れ直しだ。
マダイが浮いていることが多いうえ、落とし込みで誘いをかけると広いタナを探ることになる。
このとき2本バリ仕掛けなら、食いダナを探りやすいし、ヒットチャンスも増えるので、2本バリ仕掛けも有効だ。
アタリがあったら、竿を立ててアワセを入れハリ掛かりさせてやる。
引きが強い場合は大型の可能性も十分。
無理なやり取りは禁物だ。
あらかじめドラグを調整しておき、マダイが走るときは走らせ、止まったら巻くを繰り返す。
5㎏、6㎏クラスの可能性も十分にある。
大型の場合は慌てずに、というか、じっくり引きを味わってやり取りしよう。
東京湾口・剣崎沖 マダイ釣行レポート 乗っ込み継続中!落とし込みで大型狙え

マダイ狙いの船団ができる剣崎沖。乗っ込みマダイ本番だ!
例年5月いっぱいから6月初旬まで乗っ込みが続く。

ダイワフィールドスタッフの“ロンリー侍ドクター”近藤惣一郎も最新マダイタックルを手に剣崎沖の乗っ込みマダイに挑戦。
落とし込みの誘いでヒット連発!

ドクターのタックルは竿がリーオマスターマダイSX S-255。リールがシーボーグ200J-DH-L。
随所にちりばめられたマダイカラーが美しい!

初夏の剣崎沖はマダイの乗っ込みの季節。大型まじりの数釣りを楽しもう

乗っ込みらしい良型の連続ヒットもある。剣崎沖もまさに本番!

連日のように3~4kgクラスが釣れてており、6㎏オーバーも上がった。大型のチャンス

良型なマダイ。嬉しい一匹だ

やっぱりマダイの引きは気持ちいいね! ドクター近藤も、高活性のマダイ釣りに大満足

初夏の剣崎沖で大型を狙ってゲットしよう!

こちらも乗っ込み。クロダイがまじった

いい日は良型まじりでトップ7、8枚。まだまだ乗っ込みシーズン継続中

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・剣崎松輪港「一義丸」
水温が上がる初夏の海、多くの魚が高活性になり、食いが活発になる。
中でも乗っ込みシーズンを迎えているマダイは大型まじりの数釣りに遭遇する確率の高いターゲットだ。
関東の一大マダイ乗っ込みポイント、剣崎沖も現在乗っ込み継続中。
マダイ乗合で出船する剣崎松輪港「一義丸」では連日3~4㎏クラスの大型が上がっており、食いのいい日はトップ7枚、8枚と数釣りもある。
5月3日には6.2㎏の大物も上がり、まだまだ乗っ込みの期待十分だ。
「コンスタントに大型まじりで釣れています。乗っ込み本番ですね。
5月いっぱいぐらいは続くと思いますよ」。こう話すのは「一義丸」の新人船長立川弘樹さん。
「落とし込みの誘いが有効です」とのことなので、「反応が出てきた」というようなときは、落とし込みで大ダイを食わせよう!
以上の記事は「つり丸」2016年6月1日号の掲載記事です。
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