ゴゴゴッとアタってグググ〜と引くのが快感!好調なカサゴ釣り!

前日のトップは65匹。その前の日は67匹と絶好調な模様。
臼井美喜男船長に朝の挨拶の後、状況を聞いてみると「今年は始まりから水温が高く順調に釣れていますよ」と答えてくれた。
当日は僕を含め10名が集まり、7時50分(5月から7時30分)に出船。
平作川を下り海に出ると、「近くからやっていきます。準備しておいて」と船長からアナウンスがあった。
仕掛けは幹糸3号、90㎝の胴付き2本バリ。
ハリスは2号、30㎝。セイゴバリ13号。オモリは25号。
根周りのポイントを釣るので仕掛け、オモリの消耗が激しい。
予備は多めに用意しておくことをオススメする。
「巳之助丸」では仕掛け、オモリを船で販売しているので、その点は安心だ。
久里浜の一級ポイント東電防波堤付近で第1投となったが、この日は潮が速く釣りづらい。
小型のカサゴが数匹上がったが、思わしくない状況だ。
船長は「少し走ります」と移動することを告げると、竹岡沖に舵を向けた。
開始してしばらくするとポイントに入ったようでアタリが出始めた。
左舷トモで本命カサゴが釣れ上がるとバタバタと船内にヒットが連鎖。
次々と赤い魚体が抜き上げられ、入れ食いタイムに突入。
皆さん「おっ! 来たよ〜」、「今度のは大きいね」と足元のオケがカサゴで真っ赤に埋まっていった。
小型もまじるが、釣れ上がってくるのは20〜23㎝級がレギュラー。
釣り人も納得のサイズ。30㎝ちかい良型になると、背鰭をピンと立てて上がってくる。その姿は迫力満点だ。
「型がいいですね〜!」と船長に話かけると、ニッコリ笑って「なるべく型物が出るポイントを探して狙っています。その方がお客さんも喜ぶからね。移動して来て正解だったね」と船長。
順調に釣れ続いていくなか、大いに盛り上がったのは、右舷ミヨシの本山さんが29㎝と24㎝の良型ダブル!
「エイヤッ」と抜き上げ、渾身のガッツポーズ! 船内には歓声が飛び交った。
これで写真はバッチリ撮れたので、10時過ぎに左舷胴の間から竿を出した。
エサをていねいに付けることが大事だと思う。
クルクル回ってしまうと仕掛けに絡んだりして、食いが悪くなるからだ。
サバのタンザクの端の中央の皮側からハリを刺して投入。
タナはベタ底が基本。
オモリでトントンと海底を小突きながら、50㎝ほどの幅で仕掛けをゆっくり上下させながらアタリを待つ。
根掛かりしないようにするために、オモリは底を引きずらないように注意が必要だ。
また、この動作をすることで、付けエサがユラユラ、ヒラヒラと漂う。
誘いにもなってカサゴが思わず「パクッ!」と食いつくのではと僕は考えている。
ゆっくりと下げていく途中で、「ゴゴゴッ」と竿先が引き込まれた。
ひと呼吸おいて、ゆっくりと聞きアワせるように竿を立てる。
すると「グググ〜!」と、ハリ掛かりした直後のカサゴの引きは強くたまらない。
この釣りで一番の楽しい時間と感じる。
移動後はアタリが続きトップは58匹!
ベラがエサをかじって邪魔することもあったが、明確なカサゴのアタリは続いた。
時には連チャンで釣れることも。そのため、引きを十二分に味わうことができた。
身エサを使うので、違う魚も食ってくる。
僕のお隣さんはクロメバルにワニゴチと豪華なゲスト。
船長に聞いた話では、ホウボウやマダコが釣れることもあるそう。
時には高級五目。これも、この釣りの魅力だ。
また、色々なエサを試してみるのも、この釣りの楽しみ。
持参したのはカサゴ釣り専用と記されたソフトワーム。
マルキユーの「カサゴ職人」をハリに付けて投入。するとスグにヒット!
グロー系ワームを口一杯に頬ばって上がってきた姿は、どことなく可愛い。
これにはエサ取りのベラが掛かって来ることはなかった。
エサ取り対策として有効だったのかもしれない。
最後の30分ほどはアタリが遠のいたが、終日竿先に何かしらの魚信が訪れていたので、飽きることなく一日を満喫できた。
トップは右舷ミヨシの本山さんの58匹。
ほかの人は30〜40匹ほどを釣り、終了の時刻となった。
カサゴは6〜7月が最盛期。
水温が上がるこれからは、さらに元気になり活発にエサを追う。
今後は水深10m前後の浅いポイントも狙うので、これまで以上に強烈な引きが楽しめる。
数、型ともに期待していいシーズンはもうすぐやって来る。
トップシーズンはこれから!東京湾口・カサゴ釣行レポート

取材当日は久里浜沖〜竹岡沖を狙った

仕掛けは胴付き式。オモリは25号

エサはサバの切り身

今シーズンは好スタートを切っている東京湾口のカサゴ

嬉しい良型

カサゴの引きは意外と力強く、楽しい!

嬉しい一荷で思わず、この笑顔

唐揚げ、刺身など、カサゴは美味しい

ワームにもヒット。いろいろなエサを試すのも楽しい

ワニゴチもヒット

良型メバルも掛かった

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・久比里「巳之助丸」
東京湾口のカサゴ釣りはゴールデンウイーク頃から面白くなる。
「ゴン! ゴン! ゴゴゴッ!」と竿を激しく叩く明確なアタリで楽しませてくれる。
久比里港「巳之助丸」では3月下旬から乗合船をスタート。
久里浜沖〜観音崎沖〜竹岡沖を状況によって狙い、よい人で50〜60匹。
今年は例年に比べて早くから水温が上昇。
そのお陰で開幕から安定した釣果が続いている。
「今年はいいですよ。なるべく型が良いものを狙って操船しています」と話してくれたのは臼井美喜男船長。
取材当日は、大半が20㎝級と良型が揃い30㎝ちかい大型も釣れ上がった。
入れ食いタイムもあって、足元のバケツはみるみるうちにカサゴで真っ赤に埋め尽くされた。
この釣りの最盛期は6、7月。
これから夏場に向けて狙う水深が浅くなり、10m台のポイントで数釣れるようになる。
型も期待できるので、ますます面白くなる。
手軽に数釣りができて、強烈な引き味も十分楽しめる東京湾口のカサゴ釣り。ハマります!
以上の記事は「つり丸」2016年6月1日号の掲載記事です。
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