短時間&低料金、お土産確実のライト感覚が好評の由縁
湘南は平塚発信のサバをメインターゲットにしたライトなルアー乗合、「ライトルアー」。
短時間出船&低料金。お土産確実!? という、まさにライト感覚が好評の由縁だ。
しかも、「浅八丸」では2枚おろしまでやってもらえるとあって、
釣った魚の下処理に自信がないというビギナーやファミリー、カップルにもうってつけだ。
船釣りに挑戦してみたい、という方への入口としておすすめできるが、
その魅力は初心者にとどまらず、中級者、上級者にも支持されている。
今回は今年の乗合開始となる初日に同船取材を試みたが、船上には常連さんが目立った。
乗合スタートを心待ちにしていた方が多数、というわけだ。
サバの群れの移動が速く、またテクニカルな状況もあったため、トップ釣果は20匹には届かず…。
それでも全員釣果を記録し、短時間の釣りとしては十分な釣果が得られた。
満足して帰途についたが、その後の二便ではトップで40匹超えを記録。
さらなる食いっぷり、入れ食い状況が続いた! という。
取材日はジギングメインだったが、今後はキャスティングが楽しめる状況もあるだろう。
サバが主役なことは変わらないが、キャッチできる魚種も増えてくる。よりにぎやかな釣りが期待できるはずだ。
「なんでも手持ちの道具でどうぞ」
シーズン初めということもあり、まずは基本タックルから整理していこう。
船宿のスタンスとしては、「なんでも手持ちの道具でどうぞ」。レンタルタックルも充実している。
そこでここで紹介するのは快適に楽しむための基本タックルと考えてもらうとよいだろう。
まず押さえておきたいのがジギングタックル。ワンセット、ということであればスピニングタックルがよいだろう。
使用するメタルジグは40〜60gを中心に、状況や狙い方次第では80gまで使う。
したがってこのクラスのウエイトのジグを快適にシャクることができる6ft前後のライトジギング用がベストセレクトとなる。
目安としてはジグの最大ウエイトが60〜80g前後のものがよい。
リールは3000〜500 0番程度のものが使いやすい。悩んだら小さいものより大きいものを選ぶとよい。
パワーがあるほうが何かと重宝する。
ラインはPE2号を基本とする。船宿のレンタルタックルでもPE2号を使用している、という。
強度的には1号以下でも十分だが、オマツリ対策などとしては少し太めのほうが安心だ。
リーダーは20〜30Lbを1.5m、セットしておけばよい。
ジグは前述のとおり、40〜80gを使用する。
沈みの速い細身のタイプやタングステンモデル、逆にヒラヒラとよく動く幅広タイプの2つを状況によって使い分けるとよい。
フックはシングルのフロントフックを1本セットするのが基本。
フックは必ずバーブレスにしておく。食い渋りのときはフックを2本セットしてもよいだろう。
タックルはいわばマストアイテム。
このワンセットを基本にするが、キャスティングに対応できるタックル、ルアーがあると楽しみの幅を広げることができる。
また、ベイトタックルの利点も多い。ダイレクトな巻上げは疲労が少ないし、フォール中のバイトにも対応しやすい。
余裕があれば用意するのもよいだろう。
超お手軽ライトルアー船でサバゲーム!! 相模湾「浅八丸」釣果レポート


ジグのウエイトは40〜60gを中心に使用する。曇天、濁り潮だった取材日はオレンジやピンクがヒットカラーとなった

バスタックルやベイジギングタックルで十分

女性や子供も気軽にチャレンジできる

ガンガン釣ってクーラーの海水氷のなかへ!!

釣れるから食に直結、そしておいしいから大人気!!

お土産用に何匹釣れるかな!?

混雑している状況ではヘビータックルでグイグイ寄せてきたほうが面倒が少ない

最初は苦戦していた紅一点も次第にコツをつかみヒット連発! こんな釣り方もあり?

休日は満タン必至のLTルアー船

平塚港の船付き場まで荷物はトラックで運ぶ

自動魚捌き機!? 通称「サバ男くん」は今年も絶好調! バリバリと2枚おろしにしてくれる。2枚におろしたサバは少量ずつビニール袋に入れ、たっぷりの砕氷とともにクーラーボックスへ。アシの早いサバを美味しくいただくコツだ

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・平塚港「浅八丸」
相模湾の人気ルアー船、「ライトルアー」乗合が始まった。
短時間出船で低料金、魚の下処理サービス付き! という、それまでにない出船形態が支持され、多くのファンを獲得している。
メインターゲットはマサバ&ゴマサバ。安定感抜群の相手だけに、短時間といえどもお土産期待度? が十分に高い点もうれしい。
乗合出船開始の日に同船取材をお願いした。6時出船の一便、11時出船の二便ともに数日前から満員御礼状態。
期待度の高さの表れだ。
「いろいろなところから情報もらっているけど、ちょっと今日は水が悪いね。まあ初日だからあちこち行ってみるよ」とは石井信幸船長。
まずは平塚港から西へと向かう。指示されたタナは水深30〜40m。
バタバタ、と30㎝クラスが上がったものの、後が続かない。反応は上々! と船長。
濁りを嫌っているのか、少々ご機嫌が斜めのようだ。移動も速い。
その後も投入の合図直後はバタバタと釣れるが続かず…というパターンが繰り返された。
それでもトップは20匹弱を記録。
初戦としてはまずまずの結果に落ち着いたが、二便では40匹越えの人もいたという。上々の首尾だろう。
今回は足下に落としてシャクるジギングスタイルが中心だったが、今後は水面付近での展開も期待される。
またサバのサイズアップにくわえ、多彩な魚たちがまじる可能性も高くなる。相模湾のライトルアー、今年も面白くなりそうだ!
以上の記事は「つり丸」2015年6月1日号の掲載記事です。
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取材日は乗合開始日。開幕を待ちわびた常連さんが多く、ファミリー、カップルは少なめだった