春の背の海で食いバツグン!朝イチから良型入れ喰い!

釣行日は3月25日。
このところ連日トップ50匹前後と釣れていたのだが、朝船長に話を聞くと「昨日は潮がとにかく速くて釣れなかったですよ」とのこと。
ありゃりゃ悪いタイミングで来てしまったかな?
一日で潮が直っていると良いのだけれど、とややテンションを下げての出船となった。
釣り場は瀬の海。
大磯のお膝元だけあって一番乗りで到着。
入念に反応を探して「ハイどうぞ、タナは(底から)4~6m」と指示が出て釣り開始となる。
朝イチはカメラ片手に皆さんの様子見を決め込んでいると、一投目は空振りも二投目では早くも皆さんの竿にアタリが出だした。
サイズも良くちょっと抜き上げを躊躇する27、28㎝、中アジ以上大アジ未満の良型アジ。
身に厚さがあり旨そうだ。
40分程したところで私も参戦する。
心配された潮の流れはほどほどで、うっすらと濁りも入って条件は悪くなさそうだ。
ビシは98mで着底。
4m巻いてコマセを強めに2度3度と振り、もう1m巻いて軽く一振り。
そのまま竿をキーパーに預けアタリを待つと、ほどなくしてクククン! とアタる。
続いても同様、その次もと早くも入れ食いモード突入。
しかも良型ばかりの連発に「やっぱ日頃の行いが良いからなあ」なんて思っていると、途端に小アジがまじり出す。
小アジならまだ良かったが、続いてはアカタチでトホホ…となる。
水深があるので多点掛けを狙いたい
小アジが多くなってきたのを見て船長はやや沖目へと移動した。
ここでは25㎝級の中アジが中心。
このサイズはアジフライ、開き干しなど料理に使いやすいサイズ。
ここでもアジの食いは順調だが、船長はさらに大アジを狙って移動する。
今度はやや西に向け走り、指示ダナはやや高く「5~7m」と出た。
この日のアジはどこでも活性が高い。
移動後しばらくはコマセまきなんてことがなく、ほぼ一投目から食って来る。
そしてここでは船長の狙い通りに大アジが上がり出す。
30㎝オーバーがほとんどで、35㎝を超すような「瀬の海らしい」サイズも結構まじる。
このサイズがダブルで掛かると、引き味も重量感たっぷりだ。
相模湾のアジ釣り場は大抵が深く、100m前後の場合が多いので、仕掛けの上げ下ろしに時間がかかるから、なるべくダブル、トリプルの多点掛けを狙うのが数を伸ばすコツだ。
ところが今日はどうにも上手く行かなかった。
タナを上げたり下げたり、アタリの出方でその位置で待ったり少し巻いて待ったり、待っている間に最初に掛かったアジがバレるのを防ぐため(型がよかったせいもあるが)ハリも10号から11号へと大きくしたり、それでも思うようには追い食いさせられなかった。
もちろんダブルは何回もあったのだが、ほぼ空ビシ無しのこの日の食いっぷりならもっと多点掛けできたように思う。
それでもアジの数は順調に伸びて行った。
「そろそろ遠慮しながら釣らないと帰ってからが大変になりますよ」と休憩しながらペースを落として釣る方も出るくらいだ。
私もこの日初めて2ビシ空で上げたのを機に昼食タイムにする。
家や職場で食べるコンビニ弁当はなんとも味気ないが、海の上で食べるとなんと旨いこと。
春霞にかすむ富士山や丹沢の山並みを眺めながらで気分はサイコーだ。
トップ51匹、今年も良さそうだ!
ラスト1時間は朝2番目にやったポイントへ。
移動中船長に聞くと、やはり「食っていても型が小さくなると移動している」とのことだった。
どのポイントでもアジは好調に食って来たから、瀬の海は相当な範囲にアジが群れているようだ。
もちろんこの場所でもダメ押しとも言える好食いで、この日を締めくくった。
船中の釣果は30~51匹で私は46匹。
型は17~36㎝と大中小のまじりでアベレージサイズは28㎝前後と良型中心だった。
「昨日までは良かったんだけど」は過去良く聞いたセリフだが、今回は「昨日は悪かったみたいだけど」と高笑いの釣り。
まあ行いが良いのか悪のいのかは分からないが、私にもたまにはこんなことがあっても良いでしょう。
「今後は潮具合にもよるけど、薄濁りで適度な潮の流れがあれば、アジの食いももっと良くなるでしょう」と船長。
今シーズンも相模湾アジの大場所瀬の海は健在だ。
爽やかな季節!富士を眺めてのんびり楽しもう!相模湾・大原沖 アジ釣行レポート

ポイントの水深は100m前後。できるだけ手返しよくコマセを入れ替えてやろう

35㎝オーバーの大型がいい引きを楽しませてくれる!瀬の海アジが大型まじりで好調です

ダブル、トリプルで上げると釣果も伸びるし、なにより楽しい!

美味しいアジでお土産たっぷり!新鮮な刺身は美味しいぞ

水温が上がって濁りが入れば、もっと食うようになる。
これからの季節は大型アジを釣りに行こう!!

良型が多く、みなクーラーいっぱいのお土産!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・大磯港「とうふや丸」
相模湾のアジの名ポイント瀬の海で春アジが好調だ。
秋のカツオ・キハダシーズンを除きほぼ一年中アジをメイン看板に掲げる大磯港「とうふや丸」では、3月に入り連日トップ50~60匹の釣果を上げている。
「例年冬の間はアジも深みに落ちるんだけど、今年は中小アジが漁礁周りに居着いてくれて、寒い時季から数は出ていたんですよ」と関野幸男船長。
そして春めく陽気に合わせるかのように「瀬の海らしい35㎝オーバーの大アジも釣れ出した」というわけだ。
釣り場の水深は約100mと深いだけに、いかにダブル、トリプルと多点掛けするかが釣果を伸ばすコツではあるけれど、1匹ずつ丁寧に釣っていっても、目下の好調ぶりなら30匹前後は固い。型が良いから中型クーラーはほぼ満杯だ。
また「瀬着きのアジは旨い」とよく言われるように、ここのアジは味も上々。特に中アジは身厚でコロっと太って脂の乗りも抜群だ。
「春の潮になって適度な濁りが入れば、大型中心にもっと食うようになると思いますよ」というから、これからますます楽しみな瀬の海のアジ。
爽やかな季節。
相模湾に浮かんで、富士山や大山、丹沢など春の山々を眺めながらのアジ釣りは気持ち良いですよ~。
以上の記事は「つり丸」2019年5月1日号の掲載記事です。
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