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【駿河湾】中深場五目釣りのススメ!本命は激レア大アラ!!

【駿河湾】中深場五目釣りのススメ!本命は激レア大アラ!!

深海釣りの宝庫の駿河湾で初夏の深場シーズンに突入した。本命は激レア魚の大アラ!アラのほか、アカムツやクロムツ、メダイ、オニカサゴ、キンメダイなど美味い魚がまじるのが、この釣りの魅力のひとつだ!

水深200〜300mの激うま魚 五目釣りシーズンイン!本命大アラとオニカサゴの釣り方

幻級の魚であるアラ。
個体数の少なさからその詳しい生態ははっきりとはしていない。

沖釣りのターゲットとしては、一部を除きアカムツやオニカサゴ釣りに稀にまじる魚として認知されているくらいだろう。

しかし、その食味は激うま。

当然個体差はあるが、鶏肉のような食感から口に広がるまろやかな甘みとウマミを一度味わってしまうと、誰もが舌鼓を打つこと間違いなし。生涯忘れられない味になるほどである。

日本海側の魚市場ではアカムツの倍の浜値で取引されているほど高級魚だ。

大きさは最大で20㎏近くになるともいわれ、10㎏を越す大アラはまさに幻級だ。

そんな10㎏級大アラを近年何本もこそっと? 釣り上げているのが清水「大宝丸」の長橋寿光船長である。

「毎年、ゴールデンウイークころから大アラ釣りのシーズンに入ります。アラも乗っ込みでしょうね。
深海系の魚だから狙えば1年じゅう釣れるでしょうけど、冬の駿河湾はシケが多いのでなかなかポイントまでいけません。
海が凪ぎることと群れ固まり釣りやすくなるのが5月以降なんです」

アラのポイントの水深は200〜300m。
駿河湾のいたるところにある。

当然アラの食事どころであるので、他の魚もいる。
アカムツ、クロムツ、キンメ、カサゴ、メダイ、アコウなどとみな食べておいしい深海系の魚たちだ。

だから、本命アラが不発であってもお土産は十分確保できる五目釣りとなる。

アラ狙いのオモリは250号 胴付き仕掛け。エサは小魚をイメージさせる切り身ならなんでもOK!

さて、気になる大アラ狙いの仕掛けはどのようなものか。長橋船長に聞いてみた。

「10㎏前後のアラはすさまじいトルクですからね。
鋭い歯はないんですけど、ヤスリのような歯で噛み潰すように魚を捕食してるようなんです。
じゃあ、フッキングしたあと、ハリを飲み込まれてもハリスは切れることはない、とほとんどの人がそう思うでしょうけど、
瞬発的な力とそのすりつぶしの噛み力でハリスを切っていくんですよ。大アラにはそれでずいぶんと切られましたから。
その対策としてハリスのハリのチモトにパイプを入れてますよ。そして、ハリスは細いのはダメですね。
最低でも12号はほしいです」と、
一般的な考えよりハリスが太い理由がお分かりいただけただろう。

長橋船長の仕掛けはこうだ。

ハリス12号75㎝前後。幹糸20号1.5〜2m。ステ糸10号50㎝〜1m。
ハリムツ20号3〜5本。オモリ250号。中オモリなしだ。

いたってシンプルだが、肝はステ糸の長さにある。

そして、釣り方はエサだけでなない。
ルアーもオーケーと長橋船長は言う。

メタルジグは200〜300号をメインに潮が速いときや2枚潮などのときは、400号を使うとよいという。

エサは長さ15㎝前後の小魚をイメージさせるものならなんでもオーケーという。
たとえば、サバやサンマ、アナゴ、サケ皮、イカなど。ハリ外れの可能性もあるがマイワシなどもよい。

「アラはスズキと同じく捕食下手といわれています。
だけど、落ちてくる小魚や弱った小魚をなんでも貪欲に捕食します。
だから、ハリに付けるエサはルアーだと思ってエサを選択してください。
私はサバの切り身を使ってますが、サンマでもイカでもなんでもよいですよ」と船長。

長橋船長が使うエサは、サバの切り身。
アラが捕食したときエサだけを引きちぎる可能性があるので、その身エサは必ず端の皮目を縫い刺ししているという。

さまざまなエリアでアラをキャッチしている常連さんは、ノルウェーの塩サバとヒイカを抱き合わせしている。
どうしてかと聞くと、
「ノルウェーサバは脂がのっているので浮力があるでしょ。それを期待してます。
抱き合わせにするヒイカは、アラにはなぜだが効くんですよ。
じゃあ、ホタルイカはどうか?ってことになるでしょうが、不思議とホタルじゃ食わないんですよ」という。

アラの特エサというのでぜひお試しを。

5匹の小魚が泳ぐ姿をアピール。誘い泳ぎを演出!一番下のハリにカサゴがヒットすればチャンスアップ!

長橋船長は、ハリに付いているエサは身エサだが、それはルアーと思って誘いをかけているという。

「私は胴付き5本バリを使いますが、身エサをルアーと想定してます。
5匹の小魚を泳がせてアラにアピール。エサをフォールさせて弱った小魚を演出。
誘い上げでは、アラに小魚を追わせて食わすようにイメージしながら誘いをかけます」

つまり、常に身エサの動きをイメージしながら誘い、もしくは置き竿にしておくことが大事という。
捕食下手のアラがエサを食いやすいようにエサの海底付近での動きをうまく操作することが誘い動作になるのだ。

ステ糸の長さが肝であると述べたが、ようやくここでその理由が説明できる。
ステ糸を短く設定しているのは、アラと同居するユメカサゴを掛けることを前提としているからだ。

ユメカサゴが掛かると多少なりと海底付近で暴れる。
それがアラへとアピールとなり、下から2番目のハリにアラがよくヒットするという。
このパターンはかなり高確率というのだ。

だから、小さなアタリですぐ回収してはいけない。
ユメカサゴがヒットしたら、チャンスと思うのはアラキャッチの近道だ。

ヒットしたら慌てない。ドラグを出して耐えよう!

小さなアタリのあと、ドラグを出されるほどのトルクで引っ張るのが大アラだ。
その後、根掛かりしたようになり動かなくなる。

ここで根掛かりした…と思ってはいけない。
これが大アラの引きの特徴だからだ。

こうなったらじっとテンションをかけたまま、しばらく耐え、
その後ずっしりとした重量感を感じたまま、リールを巻くことができればアラの確率アップ。

その後も抵抗をしばらく繰り返す。

水深100m以浅から暴れるアカムツとは異なり、内臓にエアを持つので、後半は意外とすんなりとあがってくる。
つまり、ヒットした直後の対応が肝であることがお分かりいただけただろうか。

稀に深海サメだと思って強引なやり取りのすえ、大アラだったということもるので、
強い引きのときは、アラの可能性を理解してやり取りしよう。

オニカサゴの仕掛けと釣り方

オニカサゴ狙いでは、アラとは仕掛けが異なりテンビン仕様となる。

まず、オモリは150号。
市販の2m前後の仕掛けでもよいが、船長の仕掛けは3本バリ、全長3mだ。
幹糸は12号1m。枝スは8〜10号20〜30㎝、ハリスは8〜10号1m。
ハリスのチモトに約5㎝の夜光パイプを入れる。ハリはムツ18〜20号。

エサはサンマがベストだが、やはりここでもサバでもよい。

「アラ釣りもハリ数5本でしたが、オニカサゴでもハリ数は3本。
理屈はアラと同じで弱った小魚が1匹よりも3匹同時に魚の目前に落ちてきたら
魚の食い気もアップするだろう、という考えからです」と長橋船長。

釣り方は、オモリを底でトントンぐらいでたまに50㎝〜1mほど聞き上げるのみ。
必ず、誘い上げのあとにポーズを入れる。

食わせの間を作るためだ。
食い渋りのときは、このポーズの時間を長めにとるとよいという。

アタリが出たら早アワセは厳禁。
ゆっくりと1mほど聞きあげてそこで待ち、次のアタリが出たらゆっくりと手巻きで巻き上げる。

ある程度、手巻きでまいたら電動スイッチオン。
必ず手持ち竿でやり取りするのがバラシ防止になる。

うまい魚が釣れて楽しい!中深場五目釣り! 駿河湾・清水沖 アラ釣行レポート

ポイントの水深は200〜300mだが、両弦で釣りが可能だ。ルアーもオーケー

「弱った小魚がフォールしていくようにイメージして誘いをかけましょう。ほらっ、食った!」

小ぶりのアラだが、食べておいしい。
これがいるところにはあと何匹もアラが確実にいる

アラのポイントはさまざま

道糸PE4号を400m収納できる中型電動リールで楽しめる

長橋船長のエサはサバエサがメイン

名人のエサはコレ。サバとヒイカの抱き合わせ

アラのファーストラン後の粘りはかなり強烈だ。この引きに耐えよう

長崎船長がキャッチした6kgオーバーのアラ。おいしそうだ

オニカサゴとパンダメバルが一荷

クロムツは定番ゲスト!

終始よく引く魚はこのメダイもしくはサメが多い

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・清水「大宝丸」

深海の釣りの宝庫を多数有する駿河湾が初夏の深場シーズンに突入した。

清水「大宝丸」がイチ押しするのは、激レア魚の大アラだ。

船長の長橋寿光船長は、10㎏オーバーのアラを何本もキャッチしていて、この魚の習性を熟知している。
いま、駿河湾で最も大アラに近い船長と言っても過言ではない。

「駿河湾のアラは、点と面のポイントにいます。点はピンポイントで居付き系、面は回遊系ですね。そ
れぞれのポイントを海の状況により釣り分けて狙っています」とアラの攻略パターンを話す長橋船長。

ポイントの水深は200〜300mと深い。

釣り方は胴付き仕掛けのエサ釣り、ジギングともにオーケーという。

「アラがヒットしたら最初のトルクがすさまじく強いのでよく根掛かりしたとよく間違います。
過去には15㎏オーバーもヒットしてますので、油断しないで釣ってください」

使用するハリスは12号以上。細ハリスは厳禁だ。

アラのほか、アカムツやクロムツ、メダイ、オニカサゴ、キンメダイなどゲストというよりおいしい本命魚がまじるのが、この釣りの魅力のひとつ。

初夏の深海魚乗っ込みシーズンはこれからだ。

以上の記事は「つり丸」2019年6月1日号の掲載記事です。

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