釣り場は港から近い!水温上昇で高級根魚を浅場で狙える!
勝浦港「初栄丸」は、この時期、浅場のカサゴ・メバルで出船している。
釣れる魚は良型のカサゴ、メバル主体に、マハタ、アカハタ、ヒラメなども掛かるのが魅力。
時には青物のヒットもあり、美味しい高級魚ばかりだ!
釣り場は港から10〜20分ほどの近場。
4月後半の取材では、水深20m台〜30m台をメインに狙った。
「水温が上がって浅場で狙えるようになりました。ちょっと前までは水温が低く、水深40〜50mを狙うこともありました。
これから、どんどん浅場の魚が活発になってアタリが多くなりますよ」と渡辺和明船長は話す。
「初栄丸」では、朝イチにカタクチイワシを釣り、それをエサに狙う。
新鮮なカタクチイワシをエサにできるのが強みだ。
イワシが釣れない場合のために冷凍イワシも準備しているのでご安心を!
オモリ30号、50号に対応したライトタックルを準備しよう!

この時期、「初栄丸」で使用するオモリは30号と50号。
オモリ30〜50号に対応したライトタックルがあれば楽しめる。
竿は6対4〜7対3のライト用ロッド。2m前後が扱いやすいだろう。
これよりも硬い竿は感度や仕掛けの操作性は良くなるが、アタったときにハリ掛かりが悪くなるのでオススメではない。
リールは手巻きの小型両軸、または小型電動。
渡辺船長のオススメは手返しの点から、小型電動リールをオススメしている。
道糸はPEラインの2〜3号。150〜200mも巻いてあればOKだ。
この釣りは根掛かりが多くなる。
道糸が細いと根掛かり時に高切れしやすくなるので、あまり細いラインはオススメではない。
ビギナーは1本バリの胴付き仕掛けがオススメ

仕掛けは胴付き式。
ハリ数は1〜2本。ビギナーは1本バリがオススメだ。
「ビギナーは1本バリの仕掛けをススメています。エサ付けに慣れていないと、ハリが2本あると時間がかかってしまいます。
できるだけ投入合図と同時に仕掛けを入れてもらいたいので…。慣れている人は2本バリがオススメですね。
やはり、ハリが2つあったほうが確率が高くなります」と渡辺船長。
枝ス、幹糸ともに4〜6号。枝スと幹糸は同じ号数、または枝スよりも幹糸をワンランク太くしてもOK。
枝スの長さは30〜50cm。2本バリの場合、幹間は1〜1.2m。
重要なのが捨て糸。
太さは3号。根掛かりした時に切れやすくするために、枝スや幹糸よりも細くする。
捨て糸の長さは各自の好みや状況次第。
渡辺船長によると、「食いが悪いときほど、下バリの枝スよりも捨て糸を短くしたほうがいい」という。
また根掛かりしやすいときは、捨て糸を長めにしてハリが岩などに引っ掛からないようにする人もいる。
あらかじめ仕掛けを作ってくる場合の捨て糸は、下バリの枝スの長さの倍の長さにして作り、
あとは船上で調整するのがオススメだという。
ハリはセイゴバリの16〜17号など。
エサは前述したように朝釣ったカタクチイワシ。
釣れなかった場合は、船で用意してる冷凍のカタクチイワシ。
上のイラストで示したように、下アゴからハリを刺し入れ、口を閉じるようにして上アゴに刺し抜く。
他のエサは各自で持参しよう。
サバの切り身はカサゴに有効。
付け方は、皮側からハリ先を刺してチョン掛けにする。
またワカサギは海中で浮き、横になるので食いがいいと渡辺船長はススメている。
朝イチのイワシは一生懸命釣ろう!

「初栄丸」では朝イチにエサにするカタクチイワシを釣る。
生きた新鮮なイワシは魚の食いがいいので、確実に釣っておきたい。
根魚狙いよりも真剣に釣ろう!
仕掛けはサビキ仕掛け。
船で支給された仕掛けを使う。
取材時に支給されたのはハゲ皮のサビキ仕掛け。
オモリは30号でも50号でもどちらでもOK。
釣り方はイラストで示したとおり。
指示ダナの範囲を通過させるように、仕掛けを落としていく。
指示ダナの下限まで落としたら、指示ダナの上限までゆっくり誘い上げていく。
アタリがあったらその位置で待ち、数付けてから巻き上げよう。
アタリがない場合は、一度仕掛けを海底まで落としてから巻き上げ、指示ダナの範囲を誘い上げて探っていくといいだろう。
アタらないときほど、じっとアタリを待っているのはよくないそうだ。
釣れたイワシは、海水を張ったオケに入れる。
生きイワシが底を尽いたときのために、死んだイワシはとっておくといいだろう。
【基本の釣り方】オモリで底をトレース。即アワセはNG!

基本の釣り方は上のイラストのとおり。
仕掛けを投入してオモリが着底したら即座に糸フケを取り、オモリを浮かせては海底に着ける
(オモリを海底の違う場所に置いていくイメージ)を繰り返していく。
また、頻繁にタナを取り直すこともしよう。
ここで大事なのは根掛かりを恐れないこと。
オモリを浮かせて海底に着ける動作を繰り返していくと、根掛かりすることもある。
ここで根掛かりを怖がって、仕掛けを浮かせたままでアタリを待ってはいけない。仕掛けを浮かせたままではアタリが遠くなるからだ。
アタリがあったら即アワセは禁物。
「ガツガツ」といった明確なアタリでも、「コツッ」とか「コン」といった小さなアタリでも、まずは待って様子を見る。
そして「グググッ〜」と強めのアタリがきたら竿を立ててハリ掛かりさせる。
明確なアタリでも即アワセはスッポ抜けることが多いので注意しよう。
同じ海域にフグ、ベラ、アナハゼなどもいる。とくにフグやベラ等は掛かりにくく、エサをかじっていく。
掛からないアタリがあったときは、マメに仕掛けを回収してエサのチェックをすること。
とくに1本バリ仕掛けの場合は、マメにチェックしよう。
高級根魚のオンパレード!! 外房・勝浦沖 カサゴ、メバル、マハタ、アカハタ、ヒラメ釣行レポート

釣り場は港からすぐの勝浦沖。

ポイントの水深は10m台〜30m台

朝イチは港前でエサにするカタクチイワシをサビキ仕掛けで釣る。これも、かなりおもしろい!

エサのカタクチイワシは、ハリを下アゴから上アゴに刺し抜いて付ける

朝イワシが釣れなかったときのために、冷凍イワシも用意してある!

身エサは各自持参のこと!
サバの切り身などが実績が高い

オモリは水深や潮の速さによって30号と50号を使い分ける

カサゴは30cmクラスが多い

これは尺メバル!

浅場でLTで狙うからおもしろい!
アタったら早アワセは禁物。ひと呼吸おいて、しっかりエサを食わせてから竿を立ててアワせる

鈴木新太郎さんはマハタをキャッチ!

2.5kgの肉厚ビラメもヒット!

船中ファーストヒットは、この良型メバル

良型カサゴは、力強い引きが楽しめる!

黄金に輝くメバル!

煮付けに最高なメバルをゲット!

アカハタもまじった!
近年では、よく掛かるようになったという

下アゴの髭が特徴のオジサンもヒット!

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・勝浦「初栄丸」
勝浦沖の浅場の根魚がおもしろくなってきた。
勝浦港「初栄丸」では、この時期、浅場のカサゴ・メバルで出船している。
流れとしては、まず朝イチに港前でエサにするカタクチイワシをサビキ仕掛けで釣り、エサを確保したら根魚を狙うのだ。
メインで掛かるのはサイズのいいカサゴとメバル。
どちらも30㎝オーバーのサイズも期待できるのが魅力。
このほかマハタ、アカハタ、ヒラメも掛かり、うまくゲットできれば高級魚のオンパレードになるのだ!
釣り場は港からそう遠くないのも嬉しい。
港から10〜20分程度の近場に、高級根魚のポイントが多数。
さらに、これから水温が上昇していくと、水深10〜30mの浅場で活発にアタるという。
これからが本格シーズンの勝浦沖の浅場根魚。
釣り場は港から近くの浅場で、ライトなタックルで狙えるのでビギナーにもオススメ。
ビギナーもベテランも高級根魚のオンパレードを目指そう!
以上の記事は「つり丸」2019年6月1日号の掲載記事です。
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